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◇クラシック音楽◇スメタナ四重奏団のドヴォルザーク:“アメリカ”/ピアノ五重奏曲

2008-09-30 16:38:34 | 室内楽曲(弦楽四重奏曲)

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番“アメリカ”
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲Op81

演奏:スメタナ四重奏団

ピアノ:ヨセフ・ハーラ

CD:DENON(日本コロムビア) 33C37-7338

 スメタナ四重奏団は1942年チェコスロバキアのプラハで結成され、第2次世界大戦の終戦の年の1945年から公開活動を開始した。1949年からはチェコ・フィルハーモニーから独立し、世界各国で演奏活動を繰り広げている。度々来日し、その高い音楽性を披露してきた世界でも第一級の弦楽四重奏団である。このCDは日本での公演のライブ録音なので親しみがわく。ドヴォルザークの弦楽四重奏曲“アメリカ”が1980年9月30日、神戸文化ホール、そしてピアノ五重奏曲が1978年11月18日、新宿厚生年金会館での録音だ。

 スメタナ四重奏団がCDに録音した演奏はいずれも高いレベルに達しており、一部の隙のない完成度が高いものに仕上がっている。このCDの弦楽四重奏曲“アメリカ”でも、哀愁漂うメロディーを決してべたべた弾かずに簡潔に表現し、それが聴く者に強い印象を残すことに成功している。一方、有名なピアノ五重奏の方は、この曲の持つ煌びやかさを存分に引き出しており、誠に楽しい曲であることがリスナーに十分に伝わってくる。2曲とも名曲中の名曲であることを実感させてくれる演奏内容となっている。

 このCDと対を成すCDを、スメタナ四重奏団は別に録音している。それはスメタナ四重奏団に、第一ビオラがヨゼフ・スーク、ピアノがヤン・パネンカの2人の名手が加わったもので、ドヴォルザークの弦楽五重奏曲第3番とピアノ五重奏曲Op5の2曲が収められたCDだ。“アメリカ”に並行して作曲されたのが弦楽五重奏曲第3番であり、Op81の陰に隠れてめったに演奏されないが、若いときに作曲された意欲作がOp5のピアノ五重奏曲である。この2曲は演奏されることが少ないが、CDであるためいつでも聴けることができ、ドヴォルザークがいかに室内楽の名人であるかを再認識させてくれるCDとなっている。(蔵 志津久)

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