★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-03-14 08:06:57 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:「マエストロ、時間です」~サントリーホール ステージマネージャー物語~

著者:宮崎隆男

発行:ヤマハミュージックメディア

 サントリーホールの初代ステージマネージャーが語る仕事、音楽、そしてホールができるまで。ステージマネージャーとは、オーケストラにおいて、楽器の管理や手配、ステージのセッティングから、演奏者のケアなど、ステージのあらゆることに携わる仕事だ。 著者は、近衛管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、サントリーホール、そして水戸室内管弦楽団のステージマネージャーを務めた、クラシック業界の名物男。 「宮崎マー坊は、多くの音楽家を助けた男」(小澤征爾)。


 

 

書名:ヴェルディのプリマ・ドンナたち~ヒロインから知るオペラ全26作品~

著者:小畑恒夫

発行:水曜社

 同書は「ソプラノ」=「女性」を軸に、その行動や心理状況を追いながら、ヴェルディの目指した「心理劇」の面白さなどを今までと異なる視点で解説。さらに本邦初、初演を歌ったソプラノ歌手の生涯など様々なエピソードを紹介しながら「ヴェルディのオペラ」(全26作品)の魅力を再発見する一冊。

 

 ◇

 

書名:クラシック秘曲・珍曲・謎曲101選

著者:野崎正俊

発行:ハンナ

 ルネサンスから現代に至るまでの101曲に新たな切り口で迫った、初心者からクラシックソムリエを目指す人まで、必読の一冊。
 


 

書名:クラシックは斜めに聴け!

著者:鈴木淳史

発行:青弓社

 かしこまって聴くだけなんてつまらない。クラシック音楽は、エッジがきいた耳で味わい尽くせ! 「妄想」や「邪推」までも駆使して、真正面からでは聞こえてこない奥深い魅力にたどり着く、価値観を転換させるほどの一冊。

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◇クラシック音楽◇歴史的名盤CD選集

2017-03-14 08:06:21 | 歴史的名盤CD選集

 

【歴史的名盤CD選集】

 

~プラード・カザルス音楽祭 第1巻(ライヴ録音、CD4枚組)~

<Disk1>

モーツァルト:ピアノ四重奏曲第2番

  ピアノ:ミェチスワフ・ホルショフスキ
  ヴァイオリン:ユーディ・メニューイン
  ヴィオラ:アーンスト・ウォルフィッシュ
  チェロ:パブロ・カザルス

  録音:1956年7月7日

シューマン:ピアノ三重奏曲第3番

  ヴァイオリン:シャンドール・ヴェーグ
  ピアノ:ルドルフ・ゼルキン
  チェロ:パブロ・カザルス

  録音:1956年7月11日

<Disk2>

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番

  ヴァイオリン:ユーディ・メニューイン
  ピアノ:フェフィツバ・メニューイン
  チェロ:パブロ・カザルス

  録音:1959年7月18日

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番(幽霊)

  ヴァイオリン:シモン・ゴールドベルク
  ピアノ:ルドルフ・ゼルキン
  チェロ:パブロ・カザルス

  録音:1954年6月18日

<Disk3>

ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番

  ヴァイオリン:ユーディ・メニューイン
  ピアノ:ユージン・イストミン
  チェロ:パブロ・カザルス

  録音:1955年7月13日

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番

  ヴァイオリン:シモン・ゴールドベルク
  ピアノ:ルドルフ・ゼルキン
  チェロ:パブロ・カザルス

  録音:1954年6月18日

<Disk4>

バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番

  チェロ:パブロ・カザルス

  録音:不明

ベートーヴェン:チェロソナタ第5番

  チェロ:パブロ・カザルス
  ピアノ:ミェチスワフ・ホルショフスキ

  録音:1953年6月

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第9番「カカドゥ変奏曲」

  ヴァイオリン:シモン・ゴールドベルク
  ピアノ:ルドルフ・ゼルキン
  チェロ:パブロ・カザルス

  録音:1954年6月18日

CD:MUSIC & ARTS 688-4 

 このCD4枚組のアルバムは、チェロの神様・パブロ・カザルス(1876年―1973年)が、コロンビア社の資金協力を得て1950年からフランスのプラードで主宰した「プラード・カザルス音楽祭」のライヴ録音盤である。スペイン出身のカザルスが何故フランスのプラードなのかというと、当時カザルスはスペイン内戦を避けてスペインとの国境に近いフランスのプラードに移り住んでいたためだ。同音楽祭は、毎年7月末から8月中旬までカニグー山のふもとのサン・ミシェル・ド・キュクサ修道院で開催される室内楽のための最高峰の音楽祭で、1976年にはプラード音楽アカデミーが設立され、若い演奏家のための器楽・室内楽のマスタークラスが設置され多のに続き、2005年からは作曲コンクールが創設されている。カザルスは、チェロの近代的奏法を確立した20世紀最大のチェリストと言われ、特に、それまで単なる練習曲と考えられていたバッハの「無伴奏チェロ組曲」(全6曲)の価値を再発見し、広く世界に紹介した功績で知られる。1908年以降は、チェリストと同時に指揮者としての活動も開始した。このCDには、1953年~1959年に開催された「プラード・カザルス音楽祭」の模様が収録されている。思ったほど音質は悪くなく、当時の一流の演奏者たちによる名演奏を存分に聴くことができる。(蔵 志津久)

 

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