東山魁夷唐招提寺御影堂障壁画展

2017年02月14日 | Weblog


晴れて良い日でした。午後は美術館に絵をみにいきました。
茨城県近代美術館で日本画家・東山魁夷の絵が展示されています。

    

ご存知、唐招提寺と言えば鑑真和尚の木造があることで有名です。上の画像にかいてありますように、その唐招提寺の御影堂という所に、描いた襖絵の展示がいま行なわれています。

   

   

このような絵が、何点も展示してありました。ふすまの幅が違うのは柱間の幅が違ったり、角を折れたりして部屋の二面にわたって描いてあるせいです。

ところが、この絵だけではなくその御影堂の部屋も襖のある部分だけ再現してあります。柱の太さ、それから長押(なげし)や釘隠し、回り縁(天井と壁が接する部分に納まりのために取り付けた見切り部材)、畳のへりの模様、までがおそらく同じに作ってありました。畳の縁は

   このような模様です。大紋高麗縁という模様だそうです。

単に、襖が展示してあるのかと思いきやさにあらず、そこまで作ってあるとは驚きました。じっくりと見てきました。

また、東山魁夷は襖絵を書くのに参考にするために、国内は37箇所、中国に渡っては17箇所も見てきたそうです。数字は私が数えたもので、多少間違いがあるかも知れませんが。

襖絵だけではなく、他の作品も展示してありました。


      

 鑑真の年譜や、日本に渡来してきた経過など、詳しい説明も多く展示され、またどうして東山魁夷が襖絵を描くに至ったかなどの説明も詳しくありましたので、とても勉強になりました。
 実に充実した午後になりました。





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