たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はリムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」です。
リムスキー・コルサコフ?シェエラザード?ふたつともあんまり聴いた事ない名前ですが
クラシックでは有名な曲です。
これは「アラビアンナイト」を題材にした曲で、簡単にストーリーを紹介すると、アラブ
世界の物語で、女性を信用できなくなったシャリアール王は、妻に迎えた王妃を一夜限り
でことごとく殺してしまおうと誓います。何人かが王妃となって、殺されてしまった後、
王妃となる事になったシェエラザードは、王に興味深い話を一夜ごとに毎晩聞かせて、
どうにか王に改心してもらおうと、物語を語っていく、という話ですが、シェエラザード
のお話の中には日本でも有名な、「アラジンと魔法のランプ」とか「アリババと40人の盗賊」
も含まれています。又、「アラビアンナイト」は「千一夜物語」とも呼ばれています。
さて、曲のイメージとしてはそんな物語を背景に作曲されていますが、作曲家本人
(リムスキー・コルサコフ)は「聴き手の心を向けさせるために、曲にそれぞれタイトルを
つけているが、それ以上の解釈は聴き手の自由に委ねたい。」なんて言っているようです
からタイトルをもとにいろいろなシーンをイメージしながら聴いてみるのも、いいかも
しれないですね。
第1曲(海とシンドバッドの船):金管楽器の重い和音から始まりますが、しばらく
すると、ヴァイオリンソロになり、このヴァイオリンのフレーズがシェエラザード
のテーマとして、この後も何回か出てきます。そして弦楽器がシンドバッドの乗った
船を表しているかのように「どんぶらこ~どんぶらこ~」と揺れるようなフレーズを
奏でていきます。
第2曲(カレンダー王子の物語):悲しげなシェエラザードのヴァイオリンテーマから
物語が始まります。序盤はファゴットやオーボエ等の個別の楽器が悲しげなメロディ
を切々と歌い上げるのがとても魅力的です。中盤からは様々な楽器がいろんな展開
をしていますから、物語を想像しながら聴いていると、「危機一髪!」みたいな曲調
にもなりますから、想像力を働かせるととても面白く聴けると思います。
第3曲(若き王子と王女):弦楽器のしなやかなすべり出しは、とってもロマンチックに
聴こえ、王子と王女の恋愛物語が浮かんでくるようなとってもしっとりとした曲です。
途中、チェロなどの低音の弦楽器がまたそのイメージを一層深く演奏していますから、
夢見心地な気分を味わう事ができると思います。
第4曲(バグダッドの祭り‐海‐青銅の騎士のある岩での難破‐終曲):さて、いよいよ
物語も後半?になりますが、冒頭部分は第1曲と同様の感じで始まります。緊迫感が
漂う場面も随所に現れ出し、主人公もなんとかピンチを切り抜けようと、必死に策を
講じてなんとか、危機から脱出しようと試みますが、さて主人公の運命やいかに・・・
あとは、聴いてみてのお楽しみですね。
物語を題材にした曲は他にもありますが、この曲もそのひとつで、とてもいろんな展開を
聴かせてくれますから、聴いていてもドキドキ・ハラハラです。映画を見るつもりでこの
曲を聴いてみるといいかもしれないですね。ただ、時間的にはやはり少々長めで、およそ
全部で45分程度でしょうか?ただとっても面白い曲なので是非聴いてもらいたいですね。
≪オススメCD≫
このCDのジャケットも作風にぴったりだと思います。
【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
夜、シェエラザードから物語を聞きながらのつもりで、聴いてみるといいかも。
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今日はリムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」です。
リムスキー・コルサコフ?シェエラザード?ふたつともあんまり聴いた事ない名前ですが
クラシックでは有名な曲です。
これは「アラビアンナイト」を題材にした曲で、簡単にストーリーを紹介すると、アラブ
世界の物語で、女性を信用できなくなったシャリアール王は、妻に迎えた王妃を一夜限り
でことごとく殺してしまおうと誓います。何人かが王妃となって、殺されてしまった後、
王妃となる事になったシェエラザードは、王に興味深い話を一夜ごとに毎晩聞かせて、
どうにか王に改心してもらおうと、物語を語っていく、という話ですが、シェエラザード
のお話の中には日本でも有名な、「アラジンと魔法のランプ」とか「アリババと40人の盗賊」
も含まれています。又、「アラビアンナイト」は「千一夜物語」とも呼ばれています。
さて、曲のイメージとしてはそんな物語を背景に作曲されていますが、作曲家本人
(リムスキー・コルサコフ)は「聴き手の心を向けさせるために、曲にそれぞれタイトルを
つけているが、それ以上の解釈は聴き手の自由に委ねたい。」なんて言っているようです
からタイトルをもとにいろいろなシーンをイメージしながら聴いてみるのも、いいかも
しれないですね。
第1曲(海とシンドバッドの船):金管楽器の重い和音から始まりますが、しばらく
すると、ヴァイオリンソロになり、このヴァイオリンのフレーズがシェエラザード
のテーマとして、この後も何回か出てきます。そして弦楽器がシンドバッドの乗った
船を表しているかのように「どんぶらこ~どんぶらこ~」と揺れるようなフレーズを
奏でていきます。
第2曲(カレンダー王子の物語):悲しげなシェエラザードのヴァイオリンテーマから
物語が始まります。序盤はファゴットやオーボエ等の個別の楽器が悲しげなメロディ
を切々と歌い上げるのがとても魅力的です。中盤からは様々な楽器がいろんな展開
をしていますから、物語を想像しながら聴いていると、「危機一髪!」みたいな曲調
にもなりますから、想像力を働かせるととても面白く聴けると思います。
第3曲(若き王子と王女):弦楽器のしなやかなすべり出しは、とってもロマンチックに
聴こえ、王子と王女の恋愛物語が浮かんでくるようなとってもしっとりとした曲です。
途中、チェロなどの低音の弦楽器がまたそのイメージを一層深く演奏していますから、
夢見心地な気分を味わう事ができると思います。
第4曲(バグダッドの祭り‐海‐青銅の騎士のある岩での難破‐終曲):さて、いよいよ
物語も後半?になりますが、冒頭部分は第1曲と同様の感じで始まります。緊迫感が
漂う場面も随所に現れ出し、主人公もなんとかピンチを切り抜けようと、必死に策を
講じてなんとか、危機から脱出しようと試みますが、さて主人公の運命やいかに・・・
あとは、聴いてみてのお楽しみですね。
物語を題材にした曲は他にもありますが、この曲もそのひとつで、とてもいろんな展開を
聴かせてくれますから、聴いていてもドキドキ・ハラハラです。映画を見るつもりでこの
曲を聴いてみるといいかもしれないですね。ただ、時間的にはやはり少々長めで、およそ
全部で45分程度でしょうか?ただとっても面白い曲なので是非聴いてもらいたいですね。
≪オススメCD≫
このCDのジャケットも作風にぴったりだと思います。
R・コルサコフ:シェエラザードカラヤン(ヘルベルト・フォン), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, シュヴァルベ(ミシェル), リムスキー=コルサコフ, チャイコフスキー, ドン・コサック合唱団ユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
夜、シェエラザードから物語を聞きながらのつもりで、聴いてみるといいかも。
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その1
まだ若気の至りだった時分は、第4曲がとてもお気に入りで、ここばかりを聴いておりました。
ところがです。
チェリビダッケの指揮するものを聴いて以来、第3曲が捨てがたいと。ロマンチックというよりも、実に静謐な世界を描いているのに仰天したからです。入手は困難かもしれませんが、是非ご一聴をお勧めします。
その2
第2曲目のメロディって、ザ・タイガース(阪神ぢゃなくって、沢田研二の方)の「モナリザの微笑」が、パクッたりしてませんか?
作曲者のすぎやまこういち先生(byドラクエ)に一度伺いたいものです。
その3
「千夜一夜物語」といえば、古川日出男さんの「アラビアの夜の種族」という本が、とても面白かったです。
シャリアール王の気持ちをリアルに体感できること、受けあいです。
以上、駄文失礼しました。
このブログを見てる人ならいろいろ知りたいと思ってるハズですから、いろんなクラシックブログにトラックバックを頂いているのはとても嬉しいです。
それに、eyes_1975さんのブログもいろんなお話が読めるので、とても勉強になります。