たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はベートーヴェン:ピアノ三重奏「大公」です。
「ピアノ三重奏」は、初めて出てきた曲ですね。楽器編成はピアノとヴァイオリンと
チェロの3つの楽器で演奏するので、こんな名前がついてます。多数あるヴァイオリン
ソナタにチェロが加わっただけですが、それでも結構雰囲気が変わって聴こえてきます
から変わった編成の曲をいろいろ聴いてみても、面白いと思います。
タイトルの「大公」は当時ベートーヴェンが遣えていた人(お世話になっていたパトロン)
のひとり「ルドルフ大公」の事で、ベートーヴェンはこの曲の他にもルドルフ大公には
以前紹介したピアノ協奏曲第5番「皇帝」など、たくさんの曲を捧げているようです。
この曲の初演はベートーヴェン自信がピアノを弾いていたようですが、演奏の当日には
ベートーヴェン本人も耳がほとんど聞こえない状態だったらしく、それもあってあまり
いい評価を受けなかったようです。(この人はいつもこのパターンなんですよね。)
さて、曲調は全編に渡って明るくやさしい曲調が続いており、とても聴きやすい曲だと
思います。ピアノとヴァイオリンの中にチェロまでありますから、聴いていてもちょっと
した安心感のある曲ですね。ベートーヴェンがいつも言われているような激しさみたいな
ものが無く、上の話のように、耳が聞こえないつらい状況の中でよくこんな曲が書ける
もんだなぁ~と妙に関心してしまいます。
第1楽章:ピアノの落ち着いたメロディにヴァイオリンとチェロがすうっとやさしく
入り、ピアノと同じメロディをやさしくもう一度くりかえします。こんな感じで、
ピアノ、ヴァイオリン、チェロがお互いに気を使いながら交互にメロディを演奏し
とても仲良く曲を作っているような、聴いているだけでやさしい気持ちになれそうな
そんな曲です。
第2楽章:チェロの問いかけるようなフレーズに応えるように、それを追いかける
ように、ヴァイオリンが合わせて、そして、その両者をまとめるようなピアノが
まるで、会話をしているようにバランスの取れた曲です。そして3者の相談が終る
と、また3者で綺麗なハーモニーを作り出していきます。
第3楽章:少し疲れたような、もの悲しいピアノのメロディから始まりますが、そんな
ピアノを慰めるかのようにヴァイオリンとチェロが息を合わせて、一緒にピアノを
元気付けようとしています。ここでは、チェロの深みのある低音がとてもしっとり、
ムードのあるハーモニーをつけていますし、ヴァイオリンとピアノに対するチェロの
コンビネーションも魅力のひとつですね。
第4楽章:陽気な感じで、落ち着いた表情から始まりますが、序盤から少しペースを
上げていきます。ここでは低音のチェロが普段、比較的暗いイメージを持っていますが
ヴァイオリンや、ピアノに負けず劣らず明るいフレーズを何度も両者に混じって演奏
していますから、よ~く聴いてみると曲をもっと楽しめるかもしれませんね。
初めてこの曲を聴いたときは、ピアノ三重奏の編成が、ただチェロが加わっただけなのに
文字面だけでも変な違和感を感じながら聴き始めていましたが、実際に曲を聴いてみると
これも、ただ、チェロが加わっただけなのにとても深みを増した味わいのあるものだと、
感じてしまいましたから、不思議なものですよね。
≪オススメCD≫
とてもやわらかくて聴きやすい曲だと思いますよ。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:★★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★ →優☆☆☆☆☆
≪おすすめシチュエーション≫
ちょっとゆっくりしたいときに、落ち着いて聴ける曲ですね。
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今日はベートーヴェン:ピアノ三重奏「大公」です。
「ピアノ三重奏」は、初めて出てきた曲ですね。楽器編成はピアノとヴァイオリンと
チェロの3つの楽器で演奏するので、こんな名前がついてます。多数あるヴァイオリン
ソナタにチェロが加わっただけですが、それでも結構雰囲気が変わって聴こえてきます
から変わった編成の曲をいろいろ聴いてみても、面白いと思います。
タイトルの「大公」は当時ベートーヴェンが遣えていた人(お世話になっていたパトロン)
のひとり「ルドルフ大公」の事で、ベートーヴェンはこの曲の他にもルドルフ大公には
以前紹介したピアノ協奏曲第5番「皇帝」など、たくさんの曲を捧げているようです。
この曲の初演はベートーヴェン自信がピアノを弾いていたようですが、演奏の当日には
ベートーヴェン本人も耳がほとんど聞こえない状態だったらしく、それもあってあまり
いい評価を受けなかったようです。(この人はいつもこのパターンなんですよね。)
さて、曲調は全編に渡って明るくやさしい曲調が続いており、とても聴きやすい曲だと
思います。ピアノとヴァイオリンの中にチェロまでありますから、聴いていてもちょっと
した安心感のある曲ですね。ベートーヴェンがいつも言われているような激しさみたいな
ものが無く、上の話のように、耳が聞こえないつらい状況の中でよくこんな曲が書ける
もんだなぁ~と妙に関心してしまいます。
第1楽章:ピアノの落ち着いたメロディにヴァイオリンとチェロがすうっとやさしく
入り、ピアノと同じメロディをやさしくもう一度くりかえします。こんな感じで、
ピアノ、ヴァイオリン、チェロがお互いに気を使いながら交互にメロディを演奏し
とても仲良く曲を作っているような、聴いているだけでやさしい気持ちになれそうな
そんな曲です。
第2楽章:チェロの問いかけるようなフレーズに応えるように、それを追いかける
ように、ヴァイオリンが合わせて、そして、その両者をまとめるようなピアノが
まるで、会話をしているようにバランスの取れた曲です。そして3者の相談が終る
と、また3者で綺麗なハーモニーを作り出していきます。
第3楽章:少し疲れたような、もの悲しいピアノのメロディから始まりますが、そんな
ピアノを慰めるかのようにヴァイオリンとチェロが息を合わせて、一緒にピアノを
元気付けようとしています。ここでは、チェロの深みのある低音がとてもしっとり、
ムードのあるハーモニーをつけていますし、ヴァイオリンとピアノに対するチェロの
コンビネーションも魅力のひとつですね。
第4楽章:陽気な感じで、落ち着いた表情から始まりますが、序盤から少しペースを
上げていきます。ここでは低音のチェロが普段、比較的暗いイメージを持っていますが
ヴァイオリンや、ピアノに負けず劣らず明るいフレーズを何度も両者に混じって演奏
していますから、よ~く聴いてみると曲をもっと楽しめるかもしれませんね。
初めてこの曲を聴いたときは、ピアノ三重奏の編成が、ただチェロが加わっただけなのに
文字面だけでも変な違和感を感じながら聴き始めていましたが、実際に曲を聴いてみると
これも、ただ、チェロが加わっただけなのにとても深みを増した味わいのあるものだと、
感じてしまいましたから、不思議なものですよね。
≪オススメCD≫
とてもやわらかくて聴きやすい曲だと思いますよ。
ベートーヴェン:P三重奏曲第7ケンプ(ヴィルヘルム), ベートーヴェン, フルニエ(ピエール), シェリング(ヘンリック), ライスター(カール)ユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:★★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★ →優☆☆☆☆☆
≪おすすめシチュエーション≫
ちょっとゆっくりしたいときに、落ち着いて聴ける曲ですね。
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