たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はR.シュトラウス:「アルプス交響曲」です。
この曲は、“交響曲”というタイトルがついていますが、第○楽章というような形式ではなくて、各部にサブタイトルがついています。どちらかというと“交響詩”のイメージの方が近い曲かもしれません。
曲調は、ダイナッミックなオーケストレーションが壮大なスケールをガッツリと聴かせてくれますから、まるで映画を見てるような雰囲気を感じさせてくれる一曲です。
また、楽器も特殊なものを使っているようで、フルオーケストラに加えて、各楽器にプラスアルファにしている事に加え、オルガンもあり、更にはカウベル(牛の首についてるベル)、更に更に、ウインドマシン(送風機)やサンダーマシン(雷音機)まで←(楽器なのか?コレは)まで使われているようですから、その辺も聴きどころです。
全部で22のサブタイトルがついていますが、曲は特に途切れる事なく演奏されます。今回はそのサブタイトルに沿って紹介してみたいと思います。
但し、実はこの曲のCDを持っていないので、昔聴いていたFMの録音から、紹介していますので、実際のCDのトラック割とは違うかもしれませんから、あらかじめご了承ください。
夜:薄暗い雰囲気をかもし出しながらオルガンの中低音がじわじわと響き渡ります。
トロンボーンもじんわりと響きながら、闇の風景を演出します。
やがて、オーボエやトランペットが、うっすらと音を添えてくると弦楽器が
一気に盛り上げていくと、山あいから日の光が見えてくるようです。
日の出:トランペットが大きく鳴り響き、シンバルがシャーンと響くと、
まばゆいばかりの太陽がその姿を現し、燦々と光り輝くその様子は壮大な
スケール感とフルオーケストラの迫力が、ここぞとばかりに伝わってきます。
ホルン、トランペットなどのなどの金管楽器が力強く響き、弦楽器がそれを
見事に演出していきます。
登り道:中低音の弦楽器が、しっかりと山道を踏みしめるように、力強い足取りを
快活に、さわやかに感じさせてくれます。
心地よい朝に晴れ渡る空を眺めながら、元気よく山登りを楽しんでいるようです。
トロンボーンに続き、トランペットのファンファーレがスカッと響くと、まるで
こだまするように細かく刻んだホルンの音色も心地よく響きます。
金管楽器のオンパレードは圧巻です。
森への立ち入り:やがて弦楽器がざわめき始めると、トロンボーンの響きは
うっそうとした森でしょうか?
しかし、しばらくすると、新鮮な空気が流れるように弦楽器がさわやかに
響き、木管楽器のフレーズは山鳥の鳴き声のようにも聴こえてきます。
小川に沿っての歩み:弦楽器が高音になり、少し静かになると、ヴァイオリンの
響きは、小川のせせらぎのように流麗で、しっとりとした雰囲気を味わせて
くれます。ヴァイオリンのしなやかな音色も聴きどころです。
滝:涼しげな川沿いを終えると、ホルンの大きなフレーズが響き、トロンボーン、
トランペットが、力強く響くと、大きな滝に出くわします。
フルートやチェレスタの響きは、滝つぼから跳ね上がる水しぶきのように
とび散ってくるようです。
幻影:やがてその水しぶきを見つめていると、おぼろげに見えてくる幻影は
見え隠れするようなオーボエの音色です。
花咲く草原:幻想的な滝を抜けると、ヴァイオリンが美しいフレーズを奏で、
ピチカートのリズムに乗せて聴こえてくるしなやかな音色は、一面に広がる
お花畑の上をスイスイと駆け巡る小鳥のようにスムーズに響きます。
山の牧場:ホルンのゆったりとした音色は牛の鳴き声でしょうか?それに
合わせるように、カウベルが響くと、いつのまにか草原が広がる牧場に
入ったようにのどかな景色を思い浮かべます。
林で道に迷う:牧場を抜けて、元気よく登山を続けようとすると、曲は
怪しげな雰囲気になり、オーボエやトランペットがケタケタと笑うように
聴こえます。
氷河:どうにか林から抜け出すと、そこには氷河が、もう少しで、頂上の
喜び半分、と苦しみ半分が入り交じったような音楽です。
危険な瞬間:もう少しで山頂なのに、ティパニのドラムロールは、雷鳴でしょうか?
天気が怪しくなる前に上りたいが、曲はトランペットやヴァイオリンが高音に達すると
絶体絶命のような緊迫した空気が漂います。
足を踏み外したのか、雪崩が起きたのか?薄れる意識の中で、どうにか落ち着いた
場所に辿り着いたものの、一瞬だけあたりが静まり返ります。
頂上にて:周りを確認するように、静まり返った付近を眺めていると、周りには
雲なのか?霧なのか?辺りの様子があまりよく分りません。
オーボエやトランペットが不安なフレーズを鳴らします。
トロンボーンが小さく響くと、ひょっとして頂上に着いたのか?
その事に気づくと、オーボエのしんみりとしたメロディが響きます。
成し遂げた後というのは、こんなものかもしれません。しばらく実感が
湧かないような表情ですが、ようやく辺りのモヤが晴れて自分が
頂上にいるのがわかると、トランペット、トロンボーンの壮大な
ファンファーレが鳴り響きます。
達成感、まるで山頂から眼下に広がる大地を一望するような感動的な
音楽が心地よく響き渡ります。
遂に昇ったんだ!という実感があふれるような感動が伝わるようです。
見えるもの:ヴァイオリンの流れるような音にトランペットが光を加えると、
感極まったように熱くなり、ドシーンとバスドラムが響きます。
山頂に留まり、我を忘れてその眺望を堪能するように壮大な音楽が続きます。
しばらくすると、落ち着いて音楽も静かになり、ゆっくりとあたりを眺めます。
霧が立ち上る:しばし、登頂成功の余韻にひたっていると、ファゴットが
怪しげなリズムになり、山頂は再び霧につつまれるのでした。
しだいに日がかげる:やがてオーボエが悲しげなメロディを奏でると、
いつの間にか辺りが暗くなり、日も傾いてくるのでした。
哀歌:低音の弦楽器が悲しげな歌を歌うと、だんだんと音も無く静かな
雰囲気へと変わっていきます。
嵐の前の静けさ:バスドラムが雷鳴のように鳴ると、ヴァイオリンや
フルート、オーボエが、小刻みに音を入れてくると、それはまるで
雨が落ちてきたように、ポツポツと鳴ります、雨足は徐々に強くなり、
弦楽器は強風が吹きすさぶように、うねり出します。
雷雨と嵐 下山:次の瞬間、オルガンが響くと、一気に空模様は大荒れの
展開に、チラッと響くトランペットは稲光のように、バスドラムは落雷
のようにズシン!と響きます。
嵐は凄まじく吹き荒れるようにフルオーケストラが総動員して荒れ模様を
激しく聴かせます。落雷に、豪雨、洪水などあらゆる災害を一気に浴びた
ような大混乱に陥ります。
やっと雨足も治まり、小雨から静かな雰囲気を取り戻すと、
日没:トランペットが響きます。ヴァイオリンがしなやかに流れると、
大きな山脈を真赤に染めていくような夕日がその谷間に身を潜めて
いくようです。
澄んだヴァイオリンの音色はやわらかく山脈を染めていく夕日の灯りで
しょうか?ゆっくりとしたトランペットが鳴る頃には日も沈み、
一番星が見える頃でしょうか、ゆっくりとした時間が流れているようです。
終末:弦楽器の美しい調べが今日一日をふりかえるように、じんわりと響くと
感慨にふけってしまいそうな、気分になります。
夜:そして、最後は始まったときと同じメロディを奏でると、夜が更ける
かのようにして、消えるようにして終わっていきます。
また、調子にのって長々と書いてしまった・・・。だって22もタイトルがあるし…。
演奏時間は50分とやや長めです。
それにしても、この曲聴いているだけでも結構疲れます。それくらい迫力は半端じゃない曲ですね。聴いてるだけでも疲れますから、演奏する方もかなり大変なんでしょうね。
だけど、心地よい疲れと言うんでしょうか?ホントにアルプスに昇って降りてきたような、臨場感たっぷりで迫力満点の一曲です。
≪オススメCD≫
当時のFMのアナウンスではこれだと思います
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →迫☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
目を閉じて耳をすませば、アルプスの景色が!
今日はR.シュトラウス:「アルプス交響曲」です。
この曲は、“交響曲”というタイトルがついていますが、第○楽章というような形式ではなくて、各部にサブタイトルがついています。どちらかというと“交響詩”のイメージの方が近い曲かもしれません。
曲調は、ダイナッミックなオーケストレーションが壮大なスケールをガッツリと聴かせてくれますから、まるで映画を見てるような雰囲気を感じさせてくれる一曲です。
また、楽器も特殊なものを使っているようで、フルオーケストラに加えて、各楽器にプラスアルファにしている事に加え、オルガンもあり、更にはカウベル(牛の首についてるベル)、更に更に、ウインドマシン(送風機)やサンダーマシン(雷音機)まで←(楽器なのか?コレは)まで使われているようですから、その辺も聴きどころです。
全部で22のサブタイトルがついていますが、曲は特に途切れる事なく演奏されます。今回はそのサブタイトルに沿って紹介してみたいと思います。
但し、実はこの曲のCDを持っていないので、昔聴いていたFMの録音から、紹介していますので、実際のCDのトラック割とは違うかもしれませんから、あらかじめご了承ください。
夜:薄暗い雰囲気をかもし出しながらオルガンの中低音がじわじわと響き渡ります。
トロンボーンもじんわりと響きながら、闇の風景を演出します。
やがて、オーボエやトランペットが、うっすらと音を添えてくると弦楽器が
一気に盛り上げていくと、山あいから日の光が見えてくるようです。
日の出:トランペットが大きく鳴り響き、シンバルがシャーンと響くと、
まばゆいばかりの太陽がその姿を現し、燦々と光り輝くその様子は壮大な
スケール感とフルオーケストラの迫力が、ここぞとばかりに伝わってきます。
ホルン、トランペットなどのなどの金管楽器が力強く響き、弦楽器がそれを
見事に演出していきます。
登り道:中低音の弦楽器が、しっかりと山道を踏みしめるように、力強い足取りを
快活に、さわやかに感じさせてくれます。
心地よい朝に晴れ渡る空を眺めながら、元気よく山登りを楽しんでいるようです。
トロンボーンに続き、トランペットのファンファーレがスカッと響くと、まるで
こだまするように細かく刻んだホルンの音色も心地よく響きます。
金管楽器のオンパレードは圧巻です。
森への立ち入り:やがて弦楽器がざわめき始めると、トロンボーンの響きは
うっそうとした森でしょうか?
しかし、しばらくすると、新鮮な空気が流れるように弦楽器がさわやかに
響き、木管楽器のフレーズは山鳥の鳴き声のようにも聴こえてきます。
小川に沿っての歩み:弦楽器が高音になり、少し静かになると、ヴァイオリンの
響きは、小川のせせらぎのように流麗で、しっとりとした雰囲気を味わせて
くれます。ヴァイオリンのしなやかな音色も聴きどころです。
滝:涼しげな川沿いを終えると、ホルンの大きなフレーズが響き、トロンボーン、
トランペットが、力強く響くと、大きな滝に出くわします。
フルートやチェレスタの響きは、滝つぼから跳ね上がる水しぶきのように
とび散ってくるようです。
幻影:やがてその水しぶきを見つめていると、おぼろげに見えてくる幻影は
見え隠れするようなオーボエの音色です。
花咲く草原:幻想的な滝を抜けると、ヴァイオリンが美しいフレーズを奏で、
ピチカートのリズムに乗せて聴こえてくるしなやかな音色は、一面に広がる
お花畑の上をスイスイと駆け巡る小鳥のようにスムーズに響きます。
山の牧場:ホルンのゆったりとした音色は牛の鳴き声でしょうか?それに
合わせるように、カウベルが響くと、いつのまにか草原が広がる牧場に
入ったようにのどかな景色を思い浮かべます。
林で道に迷う:牧場を抜けて、元気よく登山を続けようとすると、曲は
怪しげな雰囲気になり、オーボエやトランペットがケタケタと笑うように
聴こえます。
氷河:どうにか林から抜け出すと、そこには氷河が、もう少しで、頂上の
喜び半分、と苦しみ半分が入り交じったような音楽です。
危険な瞬間:もう少しで山頂なのに、ティパニのドラムロールは、雷鳴でしょうか?
天気が怪しくなる前に上りたいが、曲はトランペットやヴァイオリンが高音に達すると
絶体絶命のような緊迫した空気が漂います。
足を踏み外したのか、雪崩が起きたのか?薄れる意識の中で、どうにか落ち着いた
場所に辿り着いたものの、一瞬だけあたりが静まり返ります。
頂上にて:周りを確認するように、静まり返った付近を眺めていると、周りには
雲なのか?霧なのか?辺りの様子があまりよく分りません。
オーボエやトランペットが不安なフレーズを鳴らします。
トロンボーンが小さく響くと、ひょっとして頂上に着いたのか?
その事に気づくと、オーボエのしんみりとしたメロディが響きます。
成し遂げた後というのは、こんなものかもしれません。しばらく実感が
湧かないような表情ですが、ようやく辺りのモヤが晴れて自分が
頂上にいるのがわかると、トランペット、トロンボーンの壮大な
ファンファーレが鳴り響きます。
達成感、まるで山頂から眼下に広がる大地を一望するような感動的な
音楽が心地よく響き渡ります。
遂に昇ったんだ!という実感があふれるような感動が伝わるようです。
見えるもの:ヴァイオリンの流れるような音にトランペットが光を加えると、
感極まったように熱くなり、ドシーンとバスドラムが響きます。
山頂に留まり、我を忘れてその眺望を堪能するように壮大な音楽が続きます。
しばらくすると、落ち着いて音楽も静かになり、ゆっくりとあたりを眺めます。
霧が立ち上る:しばし、登頂成功の余韻にひたっていると、ファゴットが
怪しげなリズムになり、山頂は再び霧につつまれるのでした。
しだいに日がかげる:やがてオーボエが悲しげなメロディを奏でると、
いつの間にか辺りが暗くなり、日も傾いてくるのでした。
哀歌:低音の弦楽器が悲しげな歌を歌うと、だんだんと音も無く静かな
雰囲気へと変わっていきます。
嵐の前の静けさ:バスドラムが雷鳴のように鳴ると、ヴァイオリンや
フルート、オーボエが、小刻みに音を入れてくると、それはまるで
雨が落ちてきたように、ポツポツと鳴ります、雨足は徐々に強くなり、
弦楽器は強風が吹きすさぶように、うねり出します。
雷雨と嵐 下山:次の瞬間、オルガンが響くと、一気に空模様は大荒れの
展開に、チラッと響くトランペットは稲光のように、バスドラムは落雷
のようにズシン!と響きます。
嵐は凄まじく吹き荒れるようにフルオーケストラが総動員して荒れ模様を
激しく聴かせます。落雷に、豪雨、洪水などあらゆる災害を一気に浴びた
ような大混乱に陥ります。
やっと雨足も治まり、小雨から静かな雰囲気を取り戻すと、
日没:トランペットが響きます。ヴァイオリンがしなやかに流れると、
大きな山脈を真赤に染めていくような夕日がその谷間に身を潜めて
いくようです。
澄んだヴァイオリンの音色はやわらかく山脈を染めていく夕日の灯りで
しょうか?ゆっくりとしたトランペットが鳴る頃には日も沈み、
一番星が見える頃でしょうか、ゆっくりとした時間が流れているようです。
終末:弦楽器の美しい調べが今日一日をふりかえるように、じんわりと響くと
感慨にふけってしまいそうな、気分になります。
夜:そして、最後は始まったときと同じメロディを奏でると、夜が更ける
かのようにして、消えるようにして終わっていきます。
また、調子にのって長々と書いてしまった・・・。だって22もタイトルがあるし…。
演奏時間は50分とやや長めです。
それにしても、この曲聴いているだけでも結構疲れます。それくらい迫力は半端じゃない曲ですね。聴いてるだけでも疲れますから、演奏する方もかなり大変なんでしょうね。
だけど、心地よい疲れと言うんでしょうか?ホントにアルプスに昇って降りてきたような、臨場感たっぷりで迫力満点の一曲です。
≪オススメCD≫
当時のFMのアナウンスではこれだと思います
R.シュトラウス/アルプス交響曲カラヤン(ヘルベルト・フォン)ポリドールこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →迫☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
目を閉じて耳をすませば、アルプスの景色が!
カラヤンのをは勿論持っていて、そちらが一般的なトラック別けで、サブ・タイトルはデッカからのメータ、ロサンゼルス・フィルに近いような気がします。そちらは20トラックでマゼール、ウィーン・フィルによる「ドン・ファン」がカップリング曲で価格は1000円。演奏家によってインデックスが違ってきますね。
本当にFMで聴いたのでしょうか。あまりにも一致しすぎて、CDで聴いたくらいです。
ちなみにサブタイトルと、その雰囲気は「ウィキペディア」を参考にしてみました。
でも、やっぱりCDじゃないとトラック割はテープにもFMにもないので、自身が無かったんですが、
ある程度一致してたなら、よかったです!