たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番です。
ピアノ協奏曲なので、ピアノソロをメインにフルオーケストラがバック伴奏をするという音楽の作りになっています。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲では第5番に次いで、人気のある作品で演奏される機会も多いようです。個人的には3番より4番の方が好きなんですが、一般的には3番がやはり人気のようです。それまでの1番・2番が、ややこれまでの作曲家(モーツァルト・ハイドン)の影響を受けているのかなぁ?と思わせる作りなのに対して、3番でようやくベートーヴェンらしさが出てきた、と解釈されているため3番は注目される事が多いようです。
第1楽章:何かを恐れているかのような低音の弦楽器から、とても不安そうに始まり
ます。とにかくビクビクしたように感じるフレーズですね。少しずつやんわりと明る
さを見せてきますが、全ての不安は拭いきれないようです。そしてピアノ協奏曲なん
ですが、ピアノが出てくるまでに結構時間がかかります。長い前奏(イントロ)が
終わると、どっしりとしたピアノが始めは堂々と入ってきますが、やがてテクニカル
に鮮やかな響きへと変わっていきます。
小走りで軽快に鮮やかなフレーズが続きますから序盤とは違って、徐々に聴きやすく
耳触りのいいフレーズが増えてきます。最初のフレーズを所々に入れながらも、軽快
なフレーズをつないで後半へ向かいます。終盤には協奏曲のお楽しみであるカデンツァ
(アドリブソロ)もありますから聴きどころですね。
第2楽章:とても静かにポツリ、ポツリと寂しくささやくようなピアノソロから始まり
ます。そしてフルートの響きと共にやさしくオーケストラが響き渡ると、思わず涙が
出てきそうな暖かい空気を作り出します。そして再びピアノソロが始まると・・・
美しいメロディにうっとりと聴き入ってしまいます。やさしくおおらかな雰囲気に
いつまでも浸っていたくなるような、やわらかいフレーズがいつまでも続きます。
ベートーヴェンの美しい調べをこころゆくまで堪能できる曲ですね。
第3楽章:少し焦ったように足早に感じるピアノが、コツコツと歩いているような
響きで、始まります。オーケストラもそれを促すかのようなフレーズを演奏していき
ますが、次にピアノが始まると少し明るいフレーズになっています。しかしテンポは
相変わらず速めですから、若干落ち着きの無さを感じます。しかし、それも曲が進む
につれて、大きなフレーズも増えてきて、だんだんと盛上がっていきます。ピアノの
フレーズも後半へ行くほど、ダイナミックになってきます。そして、最後にやはり
カデンツァがあってラストを締めくくります。
ベートーヴェンの変化が現れる一曲ですね。なんとなく試行錯誤をしたように感じてしまうこの曲なんですが、美しいピアノのメロディの2楽章が個人的には大好きです。演奏時間は35分程度と若干長めですが、まあこれくらいなら普通に聴ける長さだと思います。CDではピアノ協奏曲第5番と一緒に録音されている事が多いようです。
≪オススメCD≫
やわらかなクララ・ハスキルのピアノでどうぞ。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
美しくも崩れそうな微妙な感覚を味わえる曲だと思います。
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今日はベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番です。
ピアノ協奏曲なので、ピアノソロをメインにフルオーケストラがバック伴奏をするという音楽の作りになっています。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲では第5番に次いで、人気のある作品で演奏される機会も多いようです。個人的には3番より4番の方が好きなんですが、一般的には3番がやはり人気のようです。それまでの1番・2番が、ややこれまでの作曲家(モーツァルト・ハイドン)の影響を受けているのかなぁ?と思わせる作りなのに対して、3番でようやくベートーヴェンらしさが出てきた、と解釈されているため3番は注目される事が多いようです。
第1楽章:何かを恐れているかのような低音の弦楽器から、とても不安そうに始まり
ます。とにかくビクビクしたように感じるフレーズですね。少しずつやんわりと明る
さを見せてきますが、全ての不安は拭いきれないようです。そしてピアノ協奏曲なん
ですが、ピアノが出てくるまでに結構時間がかかります。長い前奏(イントロ)が
終わると、どっしりとしたピアノが始めは堂々と入ってきますが、やがてテクニカル
に鮮やかな響きへと変わっていきます。
小走りで軽快に鮮やかなフレーズが続きますから序盤とは違って、徐々に聴きやすく
耳触りのいいフレーズが増えてきます。最初のフレーズを所々に入れながらも、軽快
なフレーズをつないで後半へ向かいます。終盤には協奏曲のお楽しみであるカデンツァ
(アドリブソロ)もありますから聴きどころですね。
第2楽章:とても静かにポツリ、ポツリと寂しくささやくようなピアノソロから始まり
ます。そしてフルートの響きと共にやさしくオーケストラが響き渡ると、思わず涙が
出てきそうな暖かい空気を作り出します。そして再びピアノソロが始まると・・・
美しいメロディにうっとりと聴き入ってしまいます。やさしくおおらかな雰囲気に
いつまでも浸っていたくなるような、やわらかいフレーズがいつまでも続きます。
ベートーヴェンの美しい調べをこころゆくまで堪能できる曲ですね。
第3楽章:少し焦ったように足早に感じるピアノが、コツコツと歩いているような
響きで、始まります。オーケストラもそれを促すかのようなフレーズを演奏していき
ますが、次にピアノが始まると少し明るいフレーズになっています。しかしテンポは
相変わらず速めですから、若干落ち着きの無さを感じます。しかし、それも曲が進む
につれて、大きなフレーズも増えてきて、だんだんと盛上がっていきます。ピアノの
フレーズも後半へ行くほど、ダイナミックになってきます。そして、最後にやはり
カデンツァがあってラストを締めくくります。
ベートーヴェンの変化が現れる一曲ですね。なんとなく試行錯誤をしたように感じてしまうこの曲なんですが、美しいピアノのメロディの2楽章が個人的には大好きです。演奏時間は35分程度と若干長めですが、まあこれくらいなら普通に聴ける長さだと思います。CDではピアノ協奏曲第5番と一緒に録音されている事が多いようです。
≪オススメCD≫
やわらかなクララ・ハスキルのピアノでどうぞ。
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
美しくも崩れそうな微妙な感覚を味わえる曲だと思います。
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驚いたのは、この曲の冒頭のメロディが、交響曲第5番(うんめー)第4楽章主題とほぼ一緒、っていう話を聞いて、慌てて聞き直して、おお確かに似てる! とビックリしちゃいました。
そう言われると確かにそうかも!?似てる!驚きですね。
この記事にも書いている通り自分ではやっぱり3番より4番の方がお好みですが、せっかくなので、これを機会にもう一回聴きなおしてみます。
(さすがに一ヶ月は聴かないと思いますけど…)