たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲です。
この曲は、ニューイヤー・コンサートでも定番の曲ですね。作曲された当時から歌劇の方も大人気で今日まで多くの人に親しまれている曲です。ただ、やはりこの作品も序曲のみで演奏される機会がとても多く、上のニューイヤー・コンサートでもウィーンフィルに初めて呼ばれた指揮者は必ずと言っていいほどこの曲をプログラムに入れています。
曲調は明るく派手なワルツがとても心地よく響きますから、聴いていてとても晴れやかな気持ちになれる作品ですね。
こんなに有名な歌劇「こうもり」なんですが、例によってオペラは全曲聴いた事がないので、序曲だけ紹介していきます。
そして、肝心のオペラの物語は・・・、地主の主人公アイゼンシュタインは役人を殴ってしまった罪で8日間刑務所に拘留されることになりました。しかし、友人のファルケ博士が、「拘留される前に舞踏会へ行って気晴らしをしよう」と誘います。妻を気にしながらも、友人の誘いに乗り、舞踏会へ行くアイゼンシュタインですが、妻のロザリンデも夫が舞踏会に一人で出かけるのを良く思わず、夫の留守中に押しかけてきた前の恋人アルフレードを家に入れます。しかし、その時!夫を連行しに刑務所長が家を訪ねて来ました。こうなっては世間体が悪いと止む無く、そばに居たアルフレードに了解を得て夫のふりをさせて連行させてしまいました、
夫が気になったロザリンデは仮面をつけて舞踏会へと出かけます。人の気も知らずに舞踏会を楽しむ夫に不愉快になりますが、夫アイゼンシュタインはこともあろうに仮面をした妻ロザリンデをそれと知らずに口説き始めるのでした。腹の立つロザリンデでしたが、証拠を押さえようと、夫の懐中時計をねだり貰います。
一方友人ファルケ博士は3年前に仮面舞踏会にアイゼンシュタインと行ったときに、酔っ払って帰る途中、森に置き去りにされ、あくる日に「こうもり」の仮装をしたまま家に帰ると、町の子供たちに「こうもり博士」とばかにされた事をうらみ節まじりに嘆いていました。
夜も白み舞踏会が終わると、アイゼンシュタインは刑務所へ行きますが、刑務所には既にもう一人のアイゼンシュタイン(アルフレード)が拘留されています。意味がわからん???という訳で、友人から弁護士の服を借りて変装し、再び刑務所へ向かいます。そこへ妻ロザリンデも、夫の身代わりになったアルフレードを釈放してもらおうと、夫の扮する弁護士にそうとは知らずに、事の次第を打ち明けます。事情を知って憤慨した夫アイゼンシュタインも我慢ならずに変装を脱ぎ妻を責めますが、ロザリンデの方が一枚上手でした。懐中時計を取り出し、証拠品とばかりに夫に突きつけます。逆にへこまされてしまう夫アイゼンシュタインでしたが、
そこにファルケ博士が現れて、「舞踏会にアイゼンシュタインを呼んだのは私が仕組んだ3年前の“こうもりの復讐”だよ。」と告げられ、アイゼンシュタインも「じゃあ妻の浮気も仕組まれていたのか。」と安心しますが、ファルケ博士は「そこだけは違うんだけど、ま、いっか!?」で済ませてめでたしめでたしの幕となります。
迫力のある弦楽器のフレーズにティンパニが加わると最高の響きですね。その後は
オーボエが軽やかなフレーズを奏でると、再び弦楽器が激しく響かせて曲を盛上げます。
途中では、弦楽器がやさしいメロディに変わり、曲に可愛らしさのアクセントを付ける
ところが、なんとも憎らしい演出です。
その後は、ワルツのリズムをしっかりと一歩ずつ踏みしめるように鳴り響くと、そこは
もう、舞踏会の世界ですね。一瞬雰囲気が変わり、オーボエが悲しいメロディを奏でると
それを追ってチェロが悲しく続きます。しかし、曲はまたすぐに賑やかな雰囲気に戻り
ます。そして、再び軽快なテンポで軽やかに進んでいきます。ワルツのリズムは何度
聴いても心地がいい響きです。そして曲は終盤へ向かい加速していきます。
弦楽器が、フルートが、スネアドラムが、次々に加速していき、盛大なエンディングを
飾ります。
とにかく歯切れ良く、いつ聴いても快適な曲ですね。ワルツのテンポも軽快に、曲が進むにつれて加速するところも、快適に聴けます。演奏時間は10分足らずの短い序曲ですが、めまぐるしく次々に現れるフレーズを聴いていると、文字通りにあっと言う間に終わってしまう明るく楽しい曲です。
有名な序曲ですから、ひょっとしたらどこかで聴いた事のある曲かもしれないですね。
≪オススメCD≫
正に「華」ですね。有名で華やかな曲ばかり入ったCDです。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
明るく楽しいワルツの音楽はこころも体も弾みますよね。
♪ニューイヤー・コンサート(1992年)の記事はこちら
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく
今日はヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲です。
この曲は、ニューイヤー・コンサートでも定番の曲ですね。作曲された当時から歌劇の方も大人気で今日まで多くの人に親しまれている曲です。ただ、やはりこの作品も序曲のみで演奏される機会がとても多く、上のニューイヤー・コンサートでもウィーンフィルに初めて呼ばれた指揮者は必ずと言っていいほどこの曲をプログラムに入れています。
曲調は明るく派手なワルツがとても心地よく響きますから、聴いていてとても晴れやかな気持ちになれる作品ですね。
こんなに有名な歌劇「こうもり」なんですが、例によってオペラは全曲聴いた事がないので、序曲だけ紹介していきます。
そして、肝心のオペラの物語は・・・、地主の主人公アイゼンシュタインは役人を殴ってしまった罪で8日間刑務所に拘留されることになりました。しかし、友人のファルケ博士が、「拘留される前に舞踏会へ行って気晴らしをしよう」と誘います。妻を気にしながらも、友人の誘いに乗り、舞踏会へ行くアイゼンシュタインですが、妻のロザリンデも夫が舞踏会に一人で出かけるのを良く思わず、夫の留守中に押しかけてきた前の恋人アルフレードを家に入れます。しかし、その時!夫を連行しに刑務所長が家を訪ねて来ました。こうなっては世間体が悪いと止む無く、そばに居たアルフレードに了解を得て夫のふりをさせて連行させてしまいました、
夫が気になったロザリンデは仮面をつけて舞踏会へと出かけます。人の気も知らずに舞踏会を楽しむ夫に不愉快になりますが、夫アイゼンシュタインはこともあろうに仮面をした妻ロザリンデをそれと知らずに口説き始めるのでした。腹の立つロザリンデでしたが、証拠を押さえようと、夫の懐中時計をねだり貰います。
一方友人ファルケ博士は3年前に仮面舞踏会にアイゼンシュタインと行ったときに、酔っ払って帰る途中、森に置き去りにされ、あくる日に「こうもり」の仮装をしたまま家に帰ると、町の子供たちに「こうもり博士」とばかにされた事をうらみ節まじりに嘆いていました。
夜も白み舞踏会が終わると、アイゼンシュタインは刑務所へ行きますが、刑務所には既にもう一人のアイゼンシュタイン(アルフレード)が拘留されています。意味がわからん???という訳で、友人から弁護士の服を借りて変装し、再び刑務所へ向かいます。そこへ妻ロザリンデも、夫の身代わりになったアルフレードを釈放してもらおうと、夫の扮する弁護士にそうとは知らずに、事の次第を打ち明けます。事情を知って憤慨した夫アイゼンシュタインも我慢ならずに変装を脱ぎ妻を責めますが、ロザリンデの方が一枚上手でした。懐中時計を取り出し、証拠品とばかりに夫に突きつけます。逆にへこまされてしまう夫アイゼンシュタインでしたが、
そこにファルケ博士が現れて、「舞踏会にアイゼンシュタインを呼んだのは私が仕組んだ3年前の“こうもりの復讐”だよ。」と告げられ、アイゼンシュタインも「じゃあ妻の浮気も仕組まれていたのか。」と安心しますが、ファルケ博士は「そこだけは違うんだけど、ま、いっか!?」で済ませてめでたしめでたしの幕となります。
迫力のある弦楽器のフレーズにティンパニが加わると最高の響きですね。その後は
オーボエが軽やかなフレーズを奏でると、再び弦楽器が激しく響かせて曲を盛上げます。
途中では、弦楽器がやさしいメロディに変わり、曲に可愛らしさのアクセントを付ける
ところが、なんとも憎らしい演出です。
その後は、ワルツのリズムをしっかりと一歩ずつ踏みしめるように鳴り響くと、そこは
もう、舞踏会の世界ですね。一瞬雰囲気が変わり、オーボエが悲しいメロディを奏でると
それを追ってチェロが悲しく続きます。しかし、曲はまたすぐに賑やかな雰囲気に戻り
ます。そして、再び軽快なテンポで軽やかに進んでいきます。ワルツのリズムは何度
聴いても心地がいい響きです。そして曲は終盤へ向かい加速していきます。
弦楽器が、フルートが、スネアドラムが、次々に加速していき、盛大なエンディングを
飾ります。
とにかく歯切れ良く、いつ聴いても快適な曲ですね。ワルツのテンポも軽快に、曲が進むにつれて加速するところも、快適に聴けます。演奏時間は10分足らずの短い序曲ですが、めまぐるしく次々に現れるフレーズを聴いていると、文字通りにあっと言う間に終わってしまう明るく楽しい曲です。
有名な序曲ですから、ひょっとしたらどこかで聴いた事のある曲かもしれないですね。
≪オススメCD≫
正に「華」ですね。有名で華やかな曲ばかり入ったCDです。
クラシックが聴きたい!(3)(華)オムニバス(クラシック), クリヴィヌ(エマニュエル), シンフォニア・ヴァルソヴィア, モーツァルト, シュトルツ(ロベルト), ウィーン交響楽団, J.シュトラウス, インバル(エリアフ), フランス国立管弦楽団, ラヴェルコロムビアミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
明るく楽しいワルツの音楽はこころも体も弾みますよね。
♪ニューイヤー・コンサート(1992年)の記事はこちら
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく