たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はR.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」です。
これは、スペインの作家セルバンテスが書いた有名な同名の小説から発想を得て作曲された曲ですね。お話は有名ですよね、主人公ドン・キホーテが風車を巨人だと思い込んで戦いを挑んでしまうというアレですね。(読んだことないけど)
この面白おかしい?主人公のように曲も面白おかしくそして時には勇敢に、時にはくじけたりと、変化に富んだ曲になっていますから、いろいろと楽しめる曲なんだと思います。しかしながら、交響詩なのに結構長く、演奏時間は40分程度。
この曲ではソロ楽器にチェロが主人公のドン・キホーテを表現していて、お連れのサンチョ・パンサをヴィオラで表現しているとの事です。そのため、ソロ楽器のパートにゲスト奏者を呼んで演奏したり録音したりするCDもありますから、ソリストで演奏を選んでみてもいいかもしれないですね。
序奏:クラリネットとフルートのあっけらかんとした明るいすべり出しから始まります。
弦楽器の美しいフレーズの中にクラリネットの、のんびりしたフレーズがミスマッチで
愛嬌のある表情ですね。これから始る冒険を思わせるようなたくさんのフレーズが様々
な楽器で演奏されていきます。
主題:ドンキホーテを表したチェロが、堂々とそしてしっとりとしたフレーズを奏で
ていきます。従者のサンチョ・パンサはその後を朗らかにそしてちょっと心配そうに
着いていきます。
第1変奏:ここでいきなり敵と遭ってしまいます。巨人と勘違いした風車と戦いますが
当然勝てるはずも無く、蹴散らされてしまいます。
第2変奏:今度は羊の大群を敵と勘違いしてしまいますが、金管楽器の扮する羊に
「メー!メー!」とうっとおしそうにあしらわれてしまってるみたいですね。
第3変奏:冒険に出たばっかりなのに、もう飽きてしまったらしく、ドン・キホーテが
サンチョ・パンサと言い合いになってしまいます。チェロとヴィオラの掛け合いになり
ますが・・・、最期は弦楽器が美しいメロディを奏でていますから、きっと仲直りして
お互いにひっしと熱い抱擁でもあったんでしょうね。
第4変奏:急に劇的な展開を見せます。今度は僧侶が運んでいる聖像を貴婦人が誘拐
されたと勘違いして突進していきますが、僧侶たちに返り討ちにされてバタンキュ~
と失神する様子がチューバで表現されているのは傑作ですね。
第5変奏:失神して夢でも見ていたのでしょうか?架空の恋人ドルネシア姫を想う
様子がチェロのしっとりとした美しいメロディへ変わります。ハープが「ポロン♪」
と流れる頃には目はハートマークになってるんでしょうね、きっと。
第6変奏:夢と現実が混同してしまい、村娘をドルネシア姫と勘違いして迫ります
が、村娘は気味悪がって逃げてしまいます。(そりゃそーだ)
第7変奏:女たちに騙されて目隠しをされて木馬に乗せられますが、魔法の馬と
勘違いしたドンキホーテは、意気揚々と魔物退治に向かいます。弦楽器でビュン
ビュンと魔法の馬に載っている様子は爽快ですが、ちょっとかわいそうかも?
第8変奏:今度は川で捕らわれた王子を、小船に乗って助けに行きますが、
弦楽器のすさまじい大波小波に襲われて、水車に巻き込まれて小船は転覆してしまい
ます。ずぶぬれになった服をブルブルっと振るうような様子がピチカートが演出します。
第9変奏:2本のファゴットは僧侶ですが、これを悪魔と勘違いして、鬼の形相で
襲い掛かります。僧侶たちはたまらず逃げ出します。
第10変奏:見るに見かねた友人(トランペット)が目を覚まそうと、ドン・キホーテの
妄想癖を直そうと騎士に扮して決闘を挑みます。ティンパニの重々しいリズムは、相当
深刻ですね。友人の努力で目が覚めたのか、冒険を終わり故郷へ帰りますが、チェロは
力無くとぼとぼと悲しそうですね。
終曲:数年後・・・、といったところでしょうか、しっとりとしたチェロのフレーズ
はドン・キホーテの波乱に満ちた生涯をしんみりと思い出しているようです。
今回はCDの解説をもとにして、主観と偏見を交えて紹介してみました。(主観と偏見はいつもどおりですが、)おそらくたいていのCDには各変奏の状況が解説されていると想います。多分。でも、こうやって物語に沿って曲が書かれていると、雰囲気をイメージしやすいですね。勘違い野郎の「ドン・キホーテ」が、コミカルに音楽で表現されているのがなんとも微笑ましいというか、滑稽というか・・・。
≪オススメCD≫
お間抜け「ドン・キホーテ」の世界をお楽しみください。
≪こんな本もあります≫
子供向けに一冊にまとめられていますが、原作は全6冊と長編らしいです。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
ズッコケ「ドン・キホーテ」の大冒険をお楽しみください。
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく
今日はR.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」です。
これは、スペインの作家セルバンテスが書いた有名な同名の小説から発想を得て作曲された曲ですね。お話は有名ですよね、主人公ドン・キホーテが風車を巨人だと思い込んで戦いを挑んでしまうというアレですね。(読んだことないけど)
この面白おかしい?主人公のように曲も面白おかしくそして時には勇敢に、時にはくじけたりと、変化に富んだ曲になっていますから、いろいろと楽しめる曲なんだと思います。しかしながら、交響詩なのに結構長く、演奏時間は40分程度。
この曲ではソロ楽器にチェロが主人公のドン・キホーテを表現していて、お連れのサンチョ・パンサをヴィオラで表現しているとの事です。そのため、ソロ楽器のパートにゲスト奏者を呼んで演奏したり録音したりするCDもありますから、ソリストで演奏を選んでみてもいいかもしれないですね。
序奏:クラリネットとフルートのあっけらかんとした明るいすべり出しから始まります。
弦楽器の美しいフレーズの中にクラリネットの、のんびりしたフレーズがミスマッチで
愛嬌のある表情ですね。これから始る冒険を思わせるようなたくさんのフレーズが様々
な楽器で演奏されていきます。
主題:ドンキホーテを表したチェロが、堂々とそしてしっとりとしたフレーズを奏で
ていきます。従者のサンチョ・パンサはその後を朗らかにそしてちょっと心配そうに
着いていきます。
第1変奏:ここでいきなり敵と遭ってしまいます。巨人と勘違いした風車と戦いますが
当然勝てるはずも無く、蹴散らされてしまいます。
第2変奏:今度は羊の大群を敵と勘違いしてしまいますが、金管楽器の扮する羊に
「メー!メー!」とうっとおしそうにあしらわれてしまってるみたいですね。
第3変奏:冒険に出たばっかりなのに、もう飽きてしまったらしく、ドン・キホーテが
サンチョ・パンサと言い合いになってしまいます。チェロとヴィオラの掛け合いになり
ますが・・・、最期は弦楽器が美しいメロディを奏でていますから、きっと仲直りして
お互いにひっしと熱い抱擁でもあったんでしょうね。
第4変奏:急に劇的な展開を見せます。今度は僧侶が運んでいる聖像を貴婦人が誘拐
されたと勘違いして突進していきますが、僧侶たちに返り討ちにされてバタンキュ~
と失神する様子がチューバで表現されているのは傑作ですね。
第5変奏:失神して夢でも見ていたのでしょうか?架空の恋人ドルネシア姫を想う
様子がチェロのしっとりとした美しいメロディへ変わります。ハープが「ポロン♪」
と流れる頃には目はハートマークになってるんでしょうね、きっと。
第6変奏:夢と現実が混同してしまい、村娘をドルネシア姫と勘違いして迫ります
が、村娘は気味悪がって逃げてしまいます。(そりゃそーだ)
第7変奏:女たちに騙されて目隠しをされて木馬に乗せられますが、魔法の馬と
勘違いしたドンキホーテは、意気揚々と魔物退治に向かいます。弦楽器でビュン
ビュンと魔法の馬に載っている様子は爽快ですが、ちょっとかわいそうかも?
第8変奏:今度は川で捕らわれた王子を、小船に乗って助けに行きますが、
弦楽器のすさまじい大波小波に襲われて、水車に巻き込まれて小船は転覆してしまい
ます。ずぶぬれになった服をブルブルっと振るうような様子がピチカートが演出します。
第9変奏:2本のファゴットは僧侶ですが、これを悪魔と勘違いして、鬼の形相で
襲い掛かります。僧侶たちはたまらず逃げ出します。
第10変奏:見るに見かねた友人(トランペット)が目を覚まそうと、ドン・キホーテの
妄想癖を直そうと騎士に扮して決闘を挑みます。ティンパニの重々しいリズムは、相当
深刻ですね。友人の努力で目が覚めたのか、冒険を終わり故郷へ帰りますが、チェロは
力無くとぼとぼと悲しそうですね。
終曲:数年後・・・、といったところでしょうか、しっとりとしたチェロのフレーズ
はドン・キホーテの波乱に満ちた生涯をしんみりと思い出しているようです。
今回はCDの解説をもとにして、主観と偏見を交えて紹介してみました。(主観と偏見はいつもどおりですが、)おそらくたいていのCDには各変奏の状況が解説されていると想います。多分。でも、こうやって物語に沿って曲が書かれていると、雰囲気をイメージしやすいですね。勘違い野郎の「ドン・キホーテ」が、コミカルに音楽で表現されているのがなんとも微笑ましいというか、滑稽というか・・・。
≪オススメCD≫
お間抜け「ドン・キホーテ」の世界をお楽しみください。
R.シュトラウス:ドン・キホーテカラヤン(ヘルベルト・フォン), ロストロポーヴィッチ(ムスティスラフ), コッホ(ウルリッヒ), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, R.シュトラウス東芝EMIこのアイテムの詳細を見る |
≪こんな本もあります≫
子供向けに一冊にまとめられていますが、原作は全6冊と長編らしいです。
ドン・キホーテ岩波書店このアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
ズッコケ「ドン・キホーテ」の大冒険をお楽しみください。
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく
のだめなんですが
番組での使用曲がホムペで公開されているの
けいさまご存知でした?
もしご存知なければ
http://wwwz.fujitv.co.jp/nodame/special/index.html
ここへ。
今、見てきましたけどやっぱり1話あたり20曲以上ありますね。(知らない曲も結構あったりっして)
ありがとうございます。やっぱり曲名が分かった方がいいですもんね。