初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ハバネラ (サン=サーンス作曲)

2007年03月25日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はサンサーンス:ハバネラです。

ハバネラというとビゼーのカルメンを思い出してしまいますが、サンサーンスもこのタイトルで曲を作っていたのでちょっと調べてみると、[ハバナの意]19世紀前半にキューバに興った二拍子系の舞踏または舞曲。(goo国語辞典から)という事でした。

カルメンのオリジナル作品じゃ無かったんですね。更にウィキペディアを検索すると、ハイチ革命によってハイチ難民によってキューバにもたらされ、フランスのコントルダンスに源流があり、ハバネラのリズムは船乗りによってスペインにもたらされたようです。

ちょっと調べてみただけでも複雑な経緯を持って生まれたこの作風が異国情緒を漂わせる独特のリズムを生み出したんですねぇ。

そして、今回はサンサーンスのハバネラですが、こちらはヴァイオリンとオーケストラのために作曲された作品ですが、演奏時間も10分足らずと短めの曲なので、ヴァイオリンの魅力を少しでも味わうにはちょうどいい時間かもしれません。

 管楽器が静かなハーモニーをゆっくりと流すとヴァイオリンソロが低音から高音へ
 鮮やかに駆け上がりなめらかでしっとりとした美しいメロディを奏でます。
 清潔感のある美しく高らかなフレーズがうっとりとする音楽です。
 しっとりとした前奏(イントロ)がおわり弦楽器がガサガサっと入ると
 ヴァイオリンのテンポが急に速くなり、すさまじい勢いで見事なテクニックを披露
 してくれます。豪快なテクニックの披露が終わると、またしなだれるように
 艶やかなヴァイオリンが、魅力的なフレーズを楽しませてくれます。
 ゆっくりと一音一音を噛みしめるように、美しいヴァイオリンの高音の響きを
 ここぞとばかりに前面に押し出して楽しませてくれます。
 ゆったりとした繊細な魅力を充分に伝え終わると、
 テンポが速くなり盛上がってクライマックスを迎えると、最後はまたゆっくりと
 したテンポに戻り、ゾクゾクするような高音を聴かせて終わります。
 
しっとりとした音色から激しく素早いテクニックまでを短時間に凝縮したヴァイオリンの魅力を堪能できる一曲だと思います。まさに変幻自在のヴァイオリンを思う存分楽しめますからオススメの一曲ですね。

≪オススメCD≫
ヴァイオリンの他の名曲と一緒に入ってます。
ツィゴイネルワイゼン~珠玉のヴァイオリン名曲集
オムニバス(クラシック), リッチ(ルッジェーロ), サラサーテ, ガンバ(ピエロ), ロンドン交響楽団, ジンバリスト, サン=サーンス, ケネディ(ナイジェル), マスネ, ボニング(リチャード)
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★  →技☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
ヴァイオリンの美しさと激しさを兼ね備えた一曲です。


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