少しずつボッティチェルリ。
彼は色彩と線描の繊細華麗が大きな魅力なので、ペンアレンジはなかなか工夫が要る。わたしは白抜きを使わない修正ナシで描いている。
ボッティチェルリの初期作品は、モデルの顔が個性的で可愛い。きっとお気に入りの少女がいたのだろうと考えながら描いている。
この絵のモデルは、1470年代の傑作群のほとんどに貢献した少女と思う。
唇と鼻のかたち、丸っこい顔の精悍で生き生きした感じは、きかん気な性格を感じさせる。
どんな娘だったのかな、画家とどんな会話をしたのかな、などと想像している。
「麦と葡萄の聖母子」は憂いを含んだ横顔だけれど、他の作品ではクリクリした少年ぽい美しさを見せる。
感謝