モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

7月13日(後)

2010年07月13日 | 7月


後半 【源氏物語ミュージアム】→【宇治上神社】→【宇治神社】→「通圓」
前編へ(【三室戸寺】)


『源氏物語ミュージアム』
【三室戸寺】から歩くこと20分ほど。
やや大きな車道からひとつ折れた二車線の道へゆけと看板が出ている。
え、え、え、ここ? って道。
かつてここを訪れた知り合いが「がっくり名所」と批判していたので、少しは心構えしていたのだが…。これは、怖くなって来た。
歩道がほぼない。観光地の割に恐ろしい。
ゆるい坂を上ってゆく。両側が博物館の駐車場。
ここらに博物館、あるはずなのだが…。一向に建物が見えないぞ。
可笑しいな、可笑しいな…と思っていたら。

周りに植えられている木に、隠れるようにして建つ建物が。

ここ、ここか!? よく見てみれば。あー、確かに書いてああるね…。


なるほど、確かにこれは外観からしてガックリ感が出ているぞ!
でもまあ、平安時代が大好きですからね、仕方ないわ(?)みたいな腹の括り方をして、いざ入場。
500円。


受付の女性が、「今から源氏物語の上映が始まります!」と、急いで急いでって速足で映像展示室へ御案内。
30分に一回だったかな。20分間のショートフィルムが上映されるそうで。
慌ててミニ映画館へ入るが、観客は私ともう一人だけ。ま、平日だからね。

宇治十帖のダイジェスト的な映画。
語りは緒方直人。この人の独特な発音なのか、監督の指示なのか知らないが、
「光源氏」のことを一般的な呼び方ではなく「光る源氏」と「る」を下げて言っていた。なんか新鮮。
で、出演者は無名の人ばかりだが、主演とサブの語りは白石加代子。ああ…いい。舞台みたいな演技。

『源氏物語』には全然詳しくなくて、特に宇治十帖には興味も無かった。
前知識なしで上映作品見たが、なんかよく分からなかったなぁ。時間経過とかがいまいち。
とにかくあれだろ、源氏の息子(実は違うけど)と孫が女を争い奪い合いしたってことで。
イライラするなぁ(笑)当時の男どもはもう本当にイライラするぜ。
とにかく白石さんの演技だけ見る。


この視聴覚室と、特別展以外の展示物は、なんと撮影OK
がんがん撮影する。
平日だけに人も限りなく少なくて、もう自分の撮りたい放題であった。幸せ。

↓調度品。


光くんが建てた六條院。
大きさは平安神宮に匹敵するんだって! 羨ましい!
そのミニチュア模型。


坪庭。家の中に庭があるなんて、いいなぁ。


壁に映し出されたスクリンで、六條院について説明。
その際に四季に分かれた邸宅をそれぞれライトアップされる。


次の間。薄暗いのだが、これも壁のスクリンに突然映像が映し出され解説が始まる。
すると地面に、紅葉の模様が。おお…。


覗き見している源氏くん。等身大。






で、あ、これで終わりか。
模型部屋2つと、ミニ映画館、企画展示室。
ふむふむ。確かに興味無い人にとっては「何じゃこら」で終わるのかも。
どんまい。でも私は好きだぞ。

恐らく入場料払わなくても入れる、お土産屋と食事処とPC設備がいっしょくたになった部屋がある。しきりも何もないひとつの部屋に、このみっつを併せるとはなぁ…。
落ち着いてご飯も食べられない(笑)
中々ユニークである。

PCは自由にいじれる。しかも、PCにくっついているカメラで自分の顔を撮影し、
源氏物語に登場する人の絵に合成出来るというアソビゴコロも。100円でプリント可。
学生らしき男女が爆笑しながら顔を合成していた。

ま、なんだかんだ言いながらお土産屋にて購入。
Sale品に弱いのか…。みっつ揃って1000円だと言うから、つい買ってしまったではないか。
黄色いのはカードと保険証入れ。ぽっくりは裏に安全ピンがついていた。それと巾着。


博物館を出るあたりで雨がちらほら降って来た。
大した苦でもなかったので、ブラブラ歩く。博物館の裏側の道「さわらび(早蕨)」という小道を行くと、10分もせずにあの世界遺産、

【宇治上神社】

左:拝殿。右:本殿。見た感じは本殿が地味~である。しかし神社建設では最古。


珍しい手水舎。ちょっとこれは怖い。

小屋の中に、水が湧き出ているらしい。下りて行って、置いてある柄杓で汲む。
「生水は飲まないで下さい。飲む際は沸騰させて下さい」とのことで。

思っていたよりとても小さい神社だった。
そして更に小さいのが少しだけ南下ったところにある、
【宇治神社】


うーむ、確かに観光地としては、土地の名を冠するこれらの神社よりも広大な【平等院】なのであるな。今回は行かなかったけれど。

神社から宇治川へ出る。そこに源氏物語のモニュメント。雨に濡れている。


橋から眺めた山々。霧立つ。
遠くから見ると、この霧が雲のように纏まって漂って来る。
知らずに見たら、山の中に何軒もの温泉宿があるんじゃないかと思う。
銭湯の煙のよう。

↑右の写真、宇治川のあいだに小さな島がある。「中の島」と言う。
ここには、源義経と義仲が争った先陣の碑が建つ。
この日雨だったのだが、島の南側で鵜飼を見るための場所取りをしている人がいた。
こんな時間から!?(まだ15:00頃だったのに)

謎の人達(2人だけだった)を残し、平等院脇の参道を歩く。
まぁ観光シーズンでもないので、参道に建ち並んでいるはずの土産屋の大半が閉まっていた。
が、可愛い和風雑貨屋を発見~。

「夢屋古賀」(公式サイト

最近ハマっている、和風雑貨屋のくろちくの品も売っていた。
この店オリジナルの、宇治抹茶パフェのストラップなんかがあるらしい。
売る物をちゃんと選んでるな~と思った。とりあえず和柄もんを売ってるのではないよ。

購入したものはこちら。

正直、ヘアピンって使わないのだが、柄に惚れた。


そして宇治に来たら絶対入りたいと思っていた店がある!
「通圓(つうえん)」(公式サイト
狂言にも全く同じ名前の曲がある。
もとは茶人の名。この人が茶を売っていた店らしい。創業は平安時代末期だとか。古い…。
狂言の曲ではこの通圓さんが亡霊として出て来る。

小説『宮本武蔵』にもこの店が出て来るそう。
メニュは、小説にちなんで「武蔵セット」や「お通さんセット」がある。
他、抹茶パフェや草だんごといった甘味から、ざるそばまで。
私は抹茶のお菓子が好きでないので(抹茶自体は好きなのだ)「武蔵セット」を頼む。850円。

出て来た時は「ちっちゃ!!!」と思ったのだが、甘い物は好きだけどあんまり食べると気持悪くなる私には実際ちょうどよかった。
右に映ってるのがメインの、ソフトクリーム。
焼酎カップのような器の中に、寒天とバニラソフトとウエハースが入っている。底には黒蜜だったかな。
ソフトクリームが大好きで嬉しい。
そして、寒天がめちゃくちゃ旨いッ!!

寒天ってパフェやあんみつに必ず入っていて、なんで入ってるんだろう(怒)と思うくらい好きでなかったのだが…。
味ないやん。いや、味はあるんだけど完全に独立していて、他の具との協調性が無いのよね。
であの食感がイヤだ。カリカリとコリコリのあいだ? 何なのあれ。
しかし…。通圓の寒天は旨いぞ。
食感が普通の寒天と違う。味も仄かにある。なんだろう!? 不思議だな。

ミニパフェの他には、左に映っているお茶が付いて来る。
とても小ぶりの、可愛らしい急須の中に緑茶がたっぷり入っている。
小さいとは言え拳大の急須である。結構量があるぞ。飲み切れなかった…残念。


とにかく、

「通圓は旨い!!」

宇治に来た時は必ず入るぞ。


店は、JRではなくて京阪線の「宇治」駅のそばにある。
宇治橋を、駅の方へ渡ったところ。


ちなみにこちらが本店で、【宇治上神社】の横にもある。この日は定休日だった。

以上宇治の旅。

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