モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

4月29日

2010年04月29日 | 4月
3/3~5/13 十三参り…【法輪寺】
4/29      春・曲水の宴…【城南宮】
4/29      昭和祭…【吉田神社】
4/29      昭和祭…【平安神宮】


【吉田神社 】→吉田山→【宗忠神社】→【竹中稲荷神社】→【平安神宮】


昭和祭…【吉田神社】
9:00開始。同時刻着。
参拝者、見学者なし。ひとり拝殿外から覗き見学。

神官数名によって行われる、やや規模は小さな祭事。
供物の献上、祝詞奏上、玉串奉納、供物の撤饌――で終わり。




これまで何度か吉田神社の祭事を見て来たが、比べて内輪っぽい神事。
と言うのも、供物の献上の際、雅楽がなんとなんと録音だった…。……。
今までは右側に楽師3名が居て、その場で奏していたのに今回はなし。
いつも三管と太鼓だったのに、鞨鼓の音色が聞こえて来て、おかしいぞ! と思ったら録音でがっくし(笑)
録音の方がオーケストラだし音色もきれいだろうけど、やっぱり生に勝る音楽はないな。

音楽ではないが、周りでカラカラと音がするので一体何のだろうと振り返ったら、
数多くある絵馬が風に揺れて互いに当たり音を出していたものだった。
この音がとてもきれいだったんだ…。カラコロカラカラと。
自然現象のようなものだから、聞きたくても聞けるものじゃない。


気付いたのだが、この神社は装束に金を掛けていると思う。
白い狩衣の裏地が紫だった。すごい。

白の狩衣に紫の袴というのが、神官さん装束で最も好きな組み合わせ(袴でなくて指貫ならなお良いが…)
狩衣にも袴の柄と似た丸の文様あり。美しい。

ところで見学者が全然いなかった。
偶然参拝しに来ましたといった感じのおじさんに、「これ何やってんの?」と声を掛けられたが、それくらいだ。
時刻が早いからだろうか(いつも祭事は10:00からだったが今日は9:00開始)
祭事が終わった頃、ちらほらと参拝者が訪れていた。祭事が見られぬとはもったいない…。

祭事が15分位で終わってしまったので、時間潰しに吉田山を登る。

険しい山かと思っていたが、全然そんなことなかった。犬の散歩をさせている人も多い。
今朝がた雨が降ったのでぬかるみを懸念していたがこれも杞憂に終わる。スニーカーなら余裕。
無数の階段ではなく、だいたいが土の緩い坂道。
山は吉田神社の裏をぐるりと囲み、宗忠神社へ繋がっている。



【宗忠神社】
9:30頃着

以前訪れた時、社務所の横にとても可愛い犬が居たのだが、
この日はまだ時間が早かったからかおらず…すごく残念。
箒で落ち葉を掃いている人が居るだけで、静かぁな境内だった。



【竹中稲荷神社】
9:40頃着
宗忠神社の右横から出るとある小さな稲荷神社。
吉田神社の末社? 管轄が吉田神社だった。
こちらもお掃除のおじさんしかおらず、とても静か。


しかし一歩奥に入ると摩訶不思議な空間が広がる。
墓地…? 記念碑? なんかよく分からない石が立っていたり、
「業平石」という経歴不明(その場に説明書きがなかった)があったり、

壊れた神棚(?)が沢山置いてあったり…。

個人的にこういう得体の知れない場所って凄く苦手なので、早々に引き揚げ。


昭和祭…【平安神宮】
10:00開始。同時刻着。

神官多数、楽師3名、舞手2名、巫女1名、参列者10人ほど。
本殿前にて祭事。
供物を献上する際、舞楽の際に雅楽が奏される。
楽器は三管、太鼓、筝の琴。
……。びみょ~に龍笛の人が音を外していた気がする。音が定まらない感じ。
でもたまにすごくいい音を出す。どっちなんだ。笙の和音で上手くごまかされてる感じがしないでもない。
舞は唱歌つき。今まで前に座って神事を行っていた神官さんの一人が、
楽師さんの方の床几に座り直したので何かと思ったらその人が謡の担当だった。
太鼓を叩いている人と2人で謡う。
これが!! きれい!!
雅楽の男性の謡って、上手い人が謡うとものすごくきれい(当たり前かもしれんが)
舞は毎回同じだなァ…。巫女さんの舞。男性は舞わんのかいな。

ちなみにこの神社は本殿への撮影は一切不可という、もう観光神社らしからぬ不親切さ。
なので行き帰りの行列ぐらいしか撮れない。これも近付くと警備員さんに怒られる。









神事を見終わって、停めていた自転車を出していると、タクシーの運転手さんらしきおじさんが突然話しかけて来た。
「そんな所に自転車置いちゃダメだ」と怒られるのかと思ってビックリしたんだが、まったく違う話題だった。
「中入れた? 中」第一声がこれだもの。訳がわからん。以下私とおじさんの会話。
「な、中?」
「中。庭見れた?」
「庭? あ、神泉ですか」
「そおそお。お金取るんだよね」
「そうですよねぇ、高いですよね」
「ハハハ。ぼくもねぇ一度入ったことあるんだよ。蓮がきれいだった~って言ってた」
「(誰が?)ああ、蓮! いつ頃でしたっけ」
「さ~、6月だっけ?」
「夏前でしたよね確か」
「そおそお」
「一度桜の時に入りましたよ」
「あそ~」
「蓮の時期も行ってみます」
「うん」
こんな会話。おじさん暇だったのだろうか? ああして誰彼構わず話しかけられる才能が私は欲しい。


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