モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

4月6日

2010年04月06日 | 4月
3/13~5/13 十三参り…【法輪寺】
4/1~4/7   春季伽藍特別公開…【法然院】
4/1~4/8   開山忌法要…【泉涌寺】
4/1~4/11  御衣加持御修法…【延暦寺】
4/1~4/15  観桜茶会…【平安神宮】


「京都市観光協会」→【平安神宮】→【泉涌寺】→【仁和寺】


「京都市観光協会」
9:00着
5月の葵祭りの有料席を求めに行く。公式HPによると、場所は「平安神宮前」
なんてアバウトな。仕方ないので辺りの掲示板や地図を見てみるが一向に見つからない。
結局交番で尋ねる。すると、本当に「平安神宮の前」だった。
平安神宮と岡崎公園のあいだの道。裏が野球場になりますわ。一階が休憩所とカフェ。
これは見つけ難い…。
というかそもそも、直接ここに行って買うようなものでもないらしい。普通電話で注文するものだとか。
係の人がちょっと微妙…な顔したが、そこで受け付けてくれた。
9時ちょうどに行ったので、恐らく建礼門のすぐ近くの席だろう!


観桜茶会…【平安神宮神泉苑】
9:05着
600円。
せっかくだし、朝の時間ならそんなに混んでなかろうと、神泉苑へ。
まあそこそこ人は居たが、自分のペースで見られるくらいの混み具合だった。
幾つもの桜が美しい。

いわゆる平安神宮と言われている朱色の建物の裏側一体を見るかたちになる。



庭には当然小川なんてのがあり、落ち葉やゴミを堰き止める柵が刺さっている。
それを警備員さんが帽子を脱いで、おもむろに掃除し出したのにはちょっとビックリ。
警備員さんがやってるんだ、こういうこと…。
ひとつひとつ落ち葉を拾って捨てていた。常に全てを綺麗に見て貰おうという心意気を感じる。。。
お勤め御苦労さまとねぎらいたい(写真右下)

桜はあちこちでもう満開だ。


自分お気に入りに指定。橋である(私は池に掛った橋や、建物同士を結ぶ渡り廊下なんてのが以上に好きだ/後の泉涌寺や仁和寺にも出て来る)
どうでもいいが、昔やったゲーム「テイルズオブリバース」にもこんな橋が出て来た覚えがある。思い出した。
更にどうでもいい話だが、映画『陰陽師』で青音と早良親王の回想シーンで出て来たのもこの橋。

この橋を渡る際、段差に躓いて転んだ御老人がいた。
平安神宮で転ぶ人を見るのは2度目である…しかも両手をつくほど派手に。お気をつけ頂きたい。


橋から池を望む。


こういう建物は好きである。が、もうすぐ始まるライトアップの機材がブルーシートに覆われて置かれているのがちょっと興ざめ。
まあ出口付近だけだったから我慢。


私は東京寄りの千葉県出身なので、東京の庭園なんかもかなり見て来た。
ここは後楽園と同じくらいの規模だろうか。ところで後楽園の入場料は、都の規定により300円だった。
東京都が所有する庭園は一律の値段なのだ。京都は割高である…。


開山忌法要…【泉涌寺】
10:30着
ここまでの道のりは、正直言って自転車ではつらい。
東福寺駅の前の道から、泉涌寺まで伸びる細い道を「泉涌寺通り」と言うのだが、この泉涌通り~泉涌寺駐車場までの道がひたすら坂。
勾配きつい。漕いでは行けない。車、バイク、自転車、そして徒歩の人がひとつの道を通るので少し注意が必要である。車の交通量は頻繁ではないが。

平日とあって、受付のおじさんは暇そうに携帯電話をいじっていた。以下有料。

受付を済ませるとすぐ左側に楊貴妃観音堂がある。

堂の中では200円の小さなお守りが売っており、安産や交通安全などの他、美人祈願なんてのもあって、それが一番売れていた(…みんな美人になりたいのか)
同じ敷地内には心照殿というものがあり、ここで仏具などの展示会が行われていた。
楊貴妃桜というものもあったが、遅咲きなのかまだツボミだった。


坂を下った先に、仏殿がある。中々急な坂である。

中に入ることが出来、仏像の周りを一周出来る。周りにも様々な物が置かれていた。
祭事など、特別な時にのみ使われるのであろう椅子(よく天皇さんが座っておられた大きな椅子。但しこれは木そのものの色)
大きな涅槃図が仕舞われているという、2,3mはある入れ物。長く、かつ幅もあるので長椅子のよう。
ちゃんと「座らないで下さい」と書かれていた。でも書かれていなければ座ってしまうであろうほどの大きさだった。
これが実際開かれたら、一体どれほどの大きさなのだろうか。
涅槃図は見られないが、大きな釈迦の絵は掛けられている。これはどの角度から眺めても、
釈迦の目がこちらを向いているように見える――という技法を使った絵らしい。
本堂の中央には龍の絵が描かれているが、もう掠れて薄くなっているので判別不可。

本坊の手前に無料休憩所がある。とはいえ食べ物の販売はしておらず、自販機が一台あるだけである。

本坊では「特別展」が行われている。
「特別展」と書かれてはいるが、いつもやっているようだ…。
内容は、襖絵や庭園など。






また11時からちょうど法要が行われていた。庭園の横の建物を覗くと、廊下の先で扉が閉められている。
その扉の近くには寄れないのだが、中から声明が聞こえる。
非公開の法要なのだろう。暫く閉じられた扉を眺めていると、法要が終わってしまった。
まさかこの扉が開いて、お坊さんがそこから出てきはすまいな、と思っていたらその通りになってちょっと慌てた。
黄色い袈裟を着たお坊さんが何人か出て来て、またどこかへ去って行ってしまった。
お陰で「御座所」と呼ばれる場所を覗き見ることが出来た。暗くて良く見えなかったが、仏像や仏具が置かれていたように思える。
しかしやはり近くに寄って見ることはかなわず。


そのまま出て行こうとすると、出入り口のところで先ほどのお坊さんが2人業務連絡をしていた。
「ふつうに法要している場所を展示会場にしているのだ」と改めて気付いた。
親近感というのとちょっと違うが、実際にお勤めしているお坊さんとの距離が縮まったような気もした。


→人も少なかったこともあり、広いが静かな場所。
特別展は庭以外撮影不可。写真で伝えられないのが残念だが、ある「玉座の間」という部屋には、確実に座った跡がある座布団があってリアル。
いつの時代の天皇さんが座られたのであろうか。
こういった大きなお寺などには、門が幾つか存在する。
職種や身分によって、入る門、玄関が違うのである。こういうところを見るのが好き。「貴賓用」とか「勅使用」とか
天皇家クラスしか出入りの出来ない玄関…。



春季名宝展…【仁和寺】
ここまでの道も坂がきつい…。今日は坂日和や。疲れた。
入場料500円。
まぁ500円払ってもええか、と思うくらい広い。
いわゆる仁和寺と呼ばれているのは「御殿」のこと。
ここはよく時代劇の撮影なんかで使われる。私の好きな映画『陰陽師』でもここが映っている。
晴明視点、道尊視点、なんて内心遊ぶ。

こういう建物はとみに好きである。
欄干、簀子、半蔀なんかは自宅に欲しいと思うくらい。



かつて(7年位前)にここを訪れた時は、この御殿しか見なかった(なぜだろう…)
御殿を離れ、中門をくぐると、左手には「名勝・御室桜」が。
ここは4月中旬に咲く、遅咲きの桜として有名で、古くからの花見の名所である。
現在はまだまだツボミ。咲けばさぞや賑わうことだろう。

金堂の左側には、鐘楼、観音堂、不動尊、御影堂などが並ぶ。
鐘楼は、下が緩やかな曲線を描いてゆくことから袴型と呼ばれる造り。

鐘は上部の中にあり、見ることが出来ない。本当に鐘があるのか疑問に思ったので周りを見てみたら、鐘を突く棒が僅かに覗き、証明された。

地味に井戸なんかもある。

観音堂は周りを見るだけだが、御影堂は自由に上がることが出来た。堂の奥深くには弘法大師の像が安置してあるが、暗いのでちょっと怖い。
堂の周りの簀子の上も歩ける。小さいが、こんなにフリーにしちゃって大丈夫なのか…と余計な心配もしてしまう。

特別公開なので霊宝館も訪れてみたが、入場料が更にかかった。
500円。
屏風絵、書物などが主。
鷹の歌だけを集めた書物や、『尊卑分脈』などを引用した本、和歌の注釈本などが見られる。
藤原や源の系図が書かれているものもあったが、誰ひとりとして判別出来なかった。己の非力さを感じる。
前に見ていたおばちゃんが「どうかん て書いてあるなあ」と言っていた。僧のどうかんさんか? 本当か…? それすらも確認出来ず。
中でも一番感動したのは、江戸時代の蒔絵が施されている漆の箱や、椀。150年経っても色褪せないこの技術。
100円ショップ世代の私としては、長く使える物という意識が薄れている(100均には大変お世話になっている)

→団体バスツアーの人達は、御室桜が見られなくてガッカリ不満そうであった。しかしこの時期、ソメイヨシノやしだれ桜はとても美しい。そちらに注目して頂きたい。



【線路下】
泉涌寺から仁和寺へ向かう道で、たまたま(と言うか迷って)通った線路のトンネル。
非常に低い。恐ろしい。
この下に立っている時に電車が通ったらどうなってしまうのか。怖くて体験する気も起きなかった。
映っているのは、回想で止まっている電車。
電車の底と、自分の頭までの距離が1mもないぞ。



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