☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

綾辻行人『黒猫館の殺人』

2007-12-16 | 綾辻行人
綾辻行人さんの『黒猫館の殺人』


舘シリーズです。
シリーズものなので感想と言うか黒猫までの自分の中の順位を。
1、十角
2、時計
3、迷路
4、水車
5、人形
6、黒猫
(十角館・水車館・迷路館・人形館・時計館・黒猫館、暗黒館・びっくり館未読)

あれ・・最下位・・?人形と黒猫は順位微妙入れ替えあり。
手記による回想と現在、という形で進み交互に展開されていくのが面白かったです。シリーズ物ですが、毎度登場する人物のキャラが濃いかと言えばそれほど濃くもなく、でも薄くもなく。そこが好きです。


綾辻さん迷ってる人は、とりあえず十角館をオススメします!
これだけ読んで終わりでも問題なしだと思います。が、逆に他のを先に読んでしまうとネタバレがありますのでご注意を!
心理重視というよりも、トリックミステリー?好きなら楽しめると思います。逆に友情とか愛情とかが重視されたミステリー好きは、ちょっと物足りないかも・・しれません。でも、皆無ではないです。

暗黒館は1巻のみ購入、未読。厚さの分だけ期待は高まります。

綾辻行人『時計館の殺人』

2007-08-21 | 綾辻行人
綾辻行人さんの『時計館の殺人』とは
【亡霊が出ると噂される鎌倉の時計館。その館では、数年前、館主人の娘の死をはじめ多くの死者がでていたーー
雑誌『CHAOS』の特別企画の取材として鎌倉の時計舘に閉じこもった、霊能力者と雑誌編集者、そして大学超常現象研究会のメンバー。三日間、外界から閉ざされた時計舘。そこで次々と起こり始めた連続殺人。
ーー時計館に住んでいた少女、そして館を巡る多くの死。そして今回取材として館に入り込んだメンバーたち。一体過去の何が連続殺人を生み出しているのだろうか。時計館に隠された真実とは。】

一番、「十角館」に近いものではないかと思います。
十角館以降の館シリーズは正直あまり・・でしたが、時計舘はおもしろかったです!やはり本格ミステリーと言われる類のものは、登場人物が多いほうが面白い。


シリーズものゆえどこからネタバレになるか分かりませんので、もう全部隠します。一応舘シリーズ時計館までの作品ネタバレ注意!!


面白かった!

しかしラスト四分の一は少々退屈・・でした
なんかもういーよ、みたいな・・短気ですみません・・でも私犯人に対して、うんたらかんたらと推理をしてさらにそこから「ここからはあくまで私(探偵)の推測ですが・・」から始まる犯人の動機予想、犯人の涙なみだの過去と動機が二人(犯人と探偵)によって語られるという、推理ものに欠かせない一連のシーンがあまり好きじゃないという致命的なあれが・・・だって飽きちゃう(おい)
とか言って、時計館にはあまりそういうのありませんでしたが(おい)
でも盗聴器とかいろいろ分かりやすすぎた!

かっこいい大賞は瓜生さんでしょうか!
身近に居たら結構うっとおし・・・いやいやでもかっこいい。
瓜生くんは、最後まで残ってて、このまま生き残ってくれるのかなあ~なんて思ってたのですが、あれれ・・・ガクン。
江南くんは結構ぱっとしない役回りだったような・・!頑張れこなんくん!


ネクスト積本→はやみねかおるさんの3冊目。

情報にうとくなっています。相変わらずおお振り中心に日々が動いています。
来月は文庫化も漫画発売もほとんどなしでどうすればいいのやら、です。

綾辻行人さん『人形館の殺人』を読んだ。

2006-09-25 | 綾辻行人
積本理由
「3分の1を残して、力尽きてた」

綾辻行人さん『人形館の殺人』とは
飛龍想一。
父が残した京都の家に移り住むことになった。
家には、父が残した、手や首がない、無数の人形。
近隣では、通り魔事件も発生。
謎の人物からの脅迫状。
迫り来る恐怖と、記憶の渦に苦しむ想一。

上↑、いい加減ですみません。なんだか何も書きたくない・・
ということで。
久々辛口・・激辛警報発令させていただきます!どうかファンの方は回避してください!

う~ん。う~ん。えーとえと、正直、「いまいち」でした;
トリック云々よりも間延びしすぎ!テンポ悪すぎ!で途中で飽きてしまいました・
(ぎゃーごめんなさい。ファンの方!)

綾辻さんは、十角館で衝撃を受けたのです。こりゃすごい!と。
しかし。中村青司を使うのならしょうがないかもですが。
密室密室言って密室のトリックをあれだけ考えさせといて、
「ふふふ。皆さん、お忘れかな。この館は、中村青司の館ということを」
えぇ。じゃ、意味ないじゃん。焦点はそこじゃないにしてもちょっと疑問です。

以下ネタバレ。
「館シリーズじゃないじゃん・・・・!」みたいな(爆)
だって違うんですよね・・・?紹介文嘘ついてるみたいでかけなかったですよ・・

あと犯人も・・わかりやすすぎたのがちょっと・・。
あいつしかもうないじゃん・・みたいな・・。

加えて「私」(視点人物)が犯人という点は、よくあるしそこは別にいいけど
多重人格・・というか、心の病・・にしてしまうのがちょっと;
それやっちゃったら、もうどうしょうもなく・・?とか・・。
推理云々以前のことのような・・そうでもないのかしら・・・

しかし、あえて書いたのだと思うので(勝手に)
だってこのラストなら多少非難の声があがるのは判ると思うのです。
それでもあえてこうしたなら、何か思惑があるはず・・。と、勝手に思ってます

あぁ、辛口ですみませんすみません。すみません。。。
期待していただけに・・!残念だったのです(泣)

ちなみに脳内素敵ランキングは
1十角館 
2迷路館
3水車館
4人形館    になりました。
十角館は最高におもしろい&おススメですので是非!!

しかし次作の「時計館~」がすごいらしいので楽しみです!もちろん購入済み!
「館舞台×時計」というのは、なんとも好きな題材なのです。

綾辻行人さん『迷路館の殺人』読!!

2006-08-04 | 綾辻行人
すべては物語の初めと、館シリーズに。

綾辻行人さん『迷路館の殺人』とは
「今明かされる、迷路館のなぞ」
本書は小説ではありません
現実にあった殺人事件を基に再現したものです。
地図がないと迷ってしまう、迷路館。
招かれた4人の推理作家。評論家。編集者。
そこで行われた、奇妙な推理小説の競作。
物語を書き始めたとたんに始まった、殺戮。
完全なる密室殺人。

もう一度、繰り返します。
本書は、小説ではありません。
すべて現実にあった殺人事件を基に再現したものですーーー


2作目の『水車~』よりも、こちらの方が断然好きです。
しかし、トリック自体は、それほど複雑ではなかったような感じがします。
ただ本書はそれ以外に大きな仕掛けがたくさんあるので、問題なしでした!
皆さんも、どうぞその仕掛けにひっかかって、
「こんちくしょう!」と思っていただきたいと思います(笑)
いくつかあるひっかけ。
何個かは「よっしゃ!」という感じで、わかりました。
たぶん、このブログを見ている方なら気がつくはず・・。
とか適当なことをいいます。

綾辻さんの作品は(といってもまだ4作読んだだけ)、
たくさん人が死にますね!
推理する時間もないうちに、怪しい人が、次々と死んでいく!あわわ。


この話を読まれる方は、前の作品を読むことをおススメします。
読んでなくても、内容はわかります。
読む上で、前作を読んでなくても大丈夫。
でも、大きなトリックに、まんまとひっかかる・ひっかかりたいならば、
是非前作を読むことをおススメします!
私はもちろん、まんまとひっかかりました(苦笑)

現在、人形館~まで読了済みですが、今作がたぶん2位。

綾辻行人さん『水車館の殺人』読。

2006-07-26 | 綾辻行人
誰がどれで誰がどれ?

綾辻行人さん『水車館の殺人』とは
天才建築家、中村青司が建てた水車館。
過去の事故により、顔に傷を残し、常に仮面をかぶっている、館の主人。
その隣にいるのは、幽閉状態の人形のような若い妻。
館の主人の父の残した名画をめぐって集まった、「うさんくさい」客人。
奇怪な事件がかつて起こったこの館で、
またしても不可解な事件の幕が下ろされようとしていたのだった・・・。


「館」シリーズ第二弾です。
夜中に眠いのに続きが気になって読み進めていったせいか、
登場人物が混ざってしまった;(とくにうさんくさい客人たち;)
誰がどれだっけか?とどうも人物把握ができない;
あと、自分の中で現在と過去の認識を間違っていて、
途中でわけがわからなくなって混乱しました;
未熟者です。再読しよう。


おもしろかった。
閉ざされた館。本性を見せない使用人。雷、そしてとまらない豪雨。。
漂う雰囲気がとても魅力的。
過去の事件と、現在の事件が交互に書かれていて、いい感じにじらされます。
お気に入りは、「執事」
彼で一本書いて頂きたいなぁ。なにやらいろいろありそうで、面白そうです!


ア○ゾンさんのレビューでもあるように、そしてあとがきにもあるように、
書き急いだ感はありました(あぁすみません;)
一作ヒットだすと、大変なんだろうな。。。
と、絵夢羅さんの「Wジュリエット」でもこんな話
(一作ヒット出すと、世間が。。「早く書け」「期待はずれだな」とか言われるという話)あったなぁと久しぶりに思い出しました。

うまい感想が思い浮かばないので、この辺で。
とにかく、いよいよおもしろくなってきた館シリーズ。
3作目、『迷路館~』が最高におもしろかった!(またしても、感想は後日・・)
というか、感想がたまっててどれからアップしてよいのやら・・・;

綾辻行人さん『十角館の殺人』読破!

2006-07-19 | 綾辻行人
明日試験なんですけど・・・あれ?

綾辻行人さん『十角館の殺人』とは
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島。
その孤島にある十角館に、集まった7人のミステリー研究会のメンバー。
謎の残る島での生活。それぞれこの雰囲気を楽しんでいたはずだった。
突然の殺人予告がまいこむまでは。
「第一の被害者」「第二の被害者」「第三の被害者」
「第四の被害者」「最後の被害者」「探偵」「殺人犯人」
のプレートが、島のメンバーの元に・・。
いたずらか、本気か・・・。
外部犯か。この中に「殺人犯人」がいるのか・・・。
疑惑と迫りくる恐怖。
犠牲者はどこまで出るのか。半年前の事件との関係性は?
果たして生き残った人物が、犯人なのか・・!


一体いつまで読んでたんだって感じですが。
おもしろかったです!読んで正解!

孤島に渡った登場人物は、全員あだ名で呼ばれます。
「アガサ」「エラリィ」「ルルウ」「ポウ」「ヴァン」「オルツィ」
ミステリーファンならお気づきかと思いますが、
全部有名な方から取った名。
どこかに、この本を読んだ最初の印象を
「名探偵コナンみたい」と書きましたが。
こういうことです。
毛利小五郎とか毛利蘭とか江戸川コナンとか。


登場人物が一気に出てきて、カタカナ名なので、最初は混乱。
しかし、どうやらそれは作者の作戦だったようです。
だんだん登場人物たちと一緒に、恐怖の底へ落とされました。
今の事件(孤島サイド)と半年前の事件(本土サイド)と、
2サイドで書かれているので、じらされる感もあってよかったです。

しかし。ひとつ大きな問題が。
ラストの意味がわからないのですけど・・・・!!!爆。
大きすぎる問題だ!
本当にわからない。どこかでそれのヒントがあったのかもしれないけど、
見落としてる・・・?のか、単なる比ゆ的なものなのか?
どなたか、ラスト1,2ページに出てきたもの(あのラストの意味すること)がわかってる方いらっしゃったら、TBしていただくか、もしくは教えてください・・・(切実に)

ポウが大好きです。ヒゲ万歳です。
エラリィも意外と好きです。


ミステリーファンなら、一見の価値ありです!
困ったことにこれを読んでから、どうも「本」を読む気がおきません。
思ったよりものめりこんだ模様。
この作品、「館シリーズ」として、以下続刊のようなので、
読んでみたいと思います。