弱い文明

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ビリンの「壁」、軍が移設受け入れ/マジダ・アブー・ラハマさんの言葉

2010年01月31日 | パレスチナ/イスラエル

 パレスチナ・ヨルダン川西岸ビリン村で、村の半分もの土地を区切り取る形になっていた隔離壁が、コースを移されることになった。隣接する入植地(何度でも言うが、これだって違法だ)の側に移設されるという。以下、英語のニュースでしっかりは読めていないが、おおよそのことはわかる。

 http://forward.com/articles/124479/

 上記はユダヤ系のニュースサイトだが、ハマースのニュースサイトでもほぼ同じ内容のことが伝えられているそうだ(僕は未確認)。

 この「コース変更」については、イスラエル最高裁の判決は2年も前にとっくに下っていたのに、軍当局は動こうとしなかった(当ブログ「ビリン勝利!」参照)。それが根気よく続けられたビリン住民+支援の人々の抗議行動の果てに、ついに軍も折れざるを得なくなった──というわけではないぞと、軍のスポークスマンは否定しているらしいが、実情はどうなのだろう。
 確かに、村人に土地が返ってくるということでは朗報に違いないけれど、これを機に、「こっちが折れたんだからそっちも折れろや」式の弾圧の口実に使われないとも限らない。原則からいえばこれは「取引」なんかではなく、一方的に悪事を行なっていた側がそれを停止させられただけの話だ。しかし、それを自分達の方針に都合のよいギブ・アンド・テイクの話にすりかえるくらい、軍やイスラエルのメディアにはお安い御用である(常習犯である)。
 同時に、ビリン以上に熾烈な状況になっているというニイリン村など、西岸各地での同様の反「壁」闘争の鎮圧を狙っての、なんらかのテコにされてしまう可能性もある。現にビリンでもこの壁移設の決定が伝わるか伝わらないかのうちに、拘留中のアブー・ラハマさんと並ぶ抗議運動のリーダー、ムハンマド・カーティブ氏が拘束された。
 
 http://occupiedlove.blogspot.com/2010/01/bilin-protest-coordinator-arrested.html

 結局、占領(および併合の動き)が終わらない限り、個々の“朗報”が朗報たりえない。それがパレスチナであるということを、あらためて思い知らされてしまう。


 先日、獄中からの新年のメッセージを紹介したアブドゥラー・アブー・ラハマさんは、上に書いたように今も拘留中である。そのメッセージより早く、ラハマさんの奥さんのマジダさんという方が、自身のブログに寄せた文章、これも個人的に非常に胸を打つ内容だった。翻訳が「気まぐれビリン情報」にあらたに掲載されているので、ぜひご一読を。

 http://bilininfojp.blogspot.com/2010/01/blog-post_30.html

(ちなみにこれ、「訳レイランダーさん」となっているけど、管理人さんの手も入ってます。もう一つ、益岡賢さんのHP(1/17付)でも、ご主人ラハマさんからのメッセージと合わせて翻訳紹介されているので、読み比べてもらったり、僕の方の訳のおかしいところに気づいた方は、ご指摘願えるとありがたいです。)


☆ビリンでの抗議運動や軍の対応の様子は、ビリン村のホームページから、写真や動画で閲覧できる。
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