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「自由と壁とヒップホップ」公開へ

2013年11月13日 | パレスチナ/イスラエル
 以前(2009年)、関東・関西のミニシアターなどで試験的に自主上映され話題になったパレスチナの映画「スリングショット・ヒップホップ」が、ようやくにして配給元(シグロ)を得て、通常の営業公開にこぎつけることになった。ここまで奮闘してくれた関係者の方々に、厚く感謝を捧げたい。
 まずは11月下旬12月14日(土)から、渋谷のイメージ・フォーラムで。好評なら他地域・他館での上映につながっていくだろう。邦題もよりわかりやすくアピールしやすく、「自由と壁とヒップホップ」に変えられている。

 公式サイト
 http://www.cine.co.jp/slingshots_hiphop/
 フェイスブックの応援ページ
 https://www.facebook.com/slingshotshiphop?ref=hl

 撮影当時から既に5年以上の月日が経過しているわけで、彼の地の状況をリアルタイムに映し出すドキュメンタリーとは言えないかもしれない──などという心配は、特にする必要がないだろう。一つに、パレスチナ/イスラエルの基本的な状況は見事なまでに変わっていない、変わりつつあるかもしれないと希望を抱かせるような、「和平交渉」の「進展」を伝えるメディアの白々しさも含めて、何一つ、ということがある。さらにはそれ以前に、この映画はパレスチナの社会の現状や、音楽状況を描いているようでいて、本当は画面の向こうに、(どの国の人間でも)自分の暮らす社会の状況が見えてしまう、そういう出来上がり方をしているから。つまり、「俺達はこういう者だけど、おめえは何者だよ?」と問い詰めてくるような、それが核心だったりするような映画なのだ。

 ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉のメルマガからの情報によると、音楽プロデューサーの桑原茂一氏が、試写会で観て、激賞してくれている。それも、この映画をまさに自分の問題として受け止めてての賛辞なのだった。

「大げさに聞こえるかもしれませんが私の音楽人生をすべてぶつける思いで、すべての音楽好きにこのドキュメントをみてもらいたい。このドキュメント映画は決して人ごとではもうない。ぜひ、どうしても、みてください」(ツイッターより)
「今朝はたっぷり泣きました。朝試写で「自由と壁とヒップホップ」を浴びて涙が止まらなくなりました。音楽が好きで好きで救われてここまで生きて来た私にはこの映画の音楽の役割はあまりにも切なかった。少し整理してまた呟きます。なにもかもが良かった」(media CLUBKINGホームページより)

 なんとなんと^^。茂一氏と言えば、僕の世代だと「スネークマン・ショー」の仕掛け人としてまずは思い出されるわけだが。実際、スネークマン・ショーでピストルズの「アナーキー・イン・ザ・UK」を聴いたのが、僕の場合ロックに本格的にハマるきっかけでもあり。そのきっかけを作ってくれた人が、巡り巡って今、この作品に対する熱い想いをぶちまけくれているのに遭遇できるなんて。なんとも説明し難い感動。
 また、いとうせいこう氏もツイッターで試写会の感想をツイート、茂一さん同様「他人事じゃない。思ったことが言えなくなる法案が俺たちを囲み出してる」と述べている。さすがだな、と思った(ちなみに話題から外れるけど、せいこう氏の『想像ラジオ』まだ読んでない人、年内にぜひ読みましょう。大傑作です)。

 
 映画の内容については、以前わたくしめが書いた以下の記事もご参考に。少々堅苦しくて恐縮ですが。
 http://blog.goo.ne.jp/civil_faible/e/5cdf26684d1dcc1ef04986cc022392d3
 http://blog.goo.ne.jp/civil_faible/e/5cdf26684d1dcc1ef04986cc022392d3

 参考 マガジン9掲載の桑原茂一氏インタビュー(2008年)。
 この人に聞きたい 桑原茂一さんに聞いた その1
 この人に聞きたい 桑原茂一さんに聞いた その2
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