越澤明(越沢明)と都市計画、復興計画、歴史まちづくり、住宅政策

都市政策、都市計画、復興計画、歴史と文化のまちづくり、景観法、緑、住宅政策について情報発信します。

千鳥ヶ淵で景観論争 赤色のイタリア文化会館 住民は色の塗り直しを求める

2005年10月10日 | Weblog
皇居お堀端の千鳥ヶ淵に、赤色のイタリア文化会館が新築された。付近の住民はイタリア政府に色を塗り直すように求めている。

読売新聞 赤色のイタリア文化会館 住民は色の塗り直しを求める
読売新聞2005年10月9日より引用

「緑」の千鳥ヶ淵に「赤」いビル

29日改築オープンのイタリア文化会館 「漆器の色」に、「奇抜だ」住民ら反発

千鳥ヶ淵周辺の美観地区に建設されたイタリア文化会館。赤い色が景観論争の火種となっている(本社ヘリから撮影)

 千代田区の千鳥ヶ淵近くに今月29日、改築オープンする「イタリア文化会館」が、赤を基調とした斬新なデザインであることに対し、区民から「千鳥ヶ淵の緑と調和しない」などの反発の声があがっている。住民らは同会館を所有するイタリア政府に対し、赤い壁を塗り直すよう求める署名を集めており、皇居周辺で景観論争が繰り広げられることになりそうだ。

 新しいイタリア文化会館は、地上12階、地下2階建て、延べ床面積約1万4700平方メートル。著名なイタリア人建築家、ガエ・アウレンティ氏が設計を指導、デザインには江戸格子のイメージが取り入れられている。景観論争の火種となっている外壁の色は、「漆器の赤」を表現しているという。

 皇居周辺は1933年、日本初の美観地区に指定された。区は98年に景観条例を制定し、02年には景観保全の指針となる「美観地区ガイドプラン」を作成。千鳥ヶ淵周辺で建物を建てる際は、「水や緑と調和したシルエットを形成する」ことなどを求めている。

 日伊両国の文化交流の拠点となる同会館の建て替えを巡っては、区と施工業者が99〜02年、9回にわたる事前協議を実施。当初はイタリア側からより鮮やかな赤が示されたが、区が「緑豊かな景観の中で突出する」として変更を求め、現在の色になったという。

 しかし、同会館の外観が姿を現した昨年夏ごろから、区などに住民から苦情が寄せられるようになった。地元で不動産業などを営む橋本憲典さん(72)が住民代表となり、周辺の住民や企業などとともに今年7月から塗り替えを求める署名集めを開始。これまでに区内外から約2100人の署名が集まり、今月中にイタリア大使館のほか、区や区議会、都景観審議会、都議会などに署名簿と陳情書を提出することにしている。橋本さんは「周辺の景観は長い間、守られてきた。地元住民や周辺で働く人たちは奇抜な色に困惑しており、白など落ち着いた色に変えてほしい」と訴えている。

 これに対し、イタリア大使館員で館長を務めるアルベルト・ディ・マウロ氏は、「十分に検討した上で決めた色なので変更するつもりはない。地元の人にこの会館を気にしてもらっているということは、ありがたいことだ」と話している。

 一方、石川雅己区長は「具体的に『この色はダメ』という規制まではできないが、周囲の景観との調和は大切。改めて区民と話し合うようイタリア側に働きかけたい」としている。

(2005年10月9日 読売新聞)
キーワード
イタリア文化会館 イタリア大使館 アルベルト イタリア人
この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« 中野区の建築審査... | トップ | 日本橋に越後屋呉... »

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿

現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

トラックバック

現在、トラックバックを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

あわせて読む