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ピエロ過激化

2016-10-31 09:31:09 | 日記

住民を恐怖に落とし入れる「ピエロ」が欧米で拡散 止まらぬ過激化、このままでは「殺人ピエロ」に…

 通行人が不気味なピエロ姿の人物に追いかけ回される事態が、米国やイギリスで相次いでいる。中にはチェーンソーやツルハシで襲ってくる場合もある。人々を驚かせようと面白半分でやっているようだが、“模倣犯”によって投稿されたとみられる映像がインターネット上に急増。最近はドイツなどにも拡大し、襲われた人がけがをする実害も出ている。「笑い事」では済まされない過激化が進み、警察が警戒している。

■まるでホラー映画

 一般の人が歩いていると、暗がりから突然現れたピエロ姿の人物に襲われる映像や画像は、動画サイト「ユーチューブ」や交流サイト「フェースブック」などで9月ごろから増えた。欧米では10月末のハロウィーンを控えた時期に重なる。

 ある米国での映像では、暗い林道で待ち伏せしたピエロが、乗用車を通せんぼし、刃物のようなものを振りかざして、ドライバーに襲いかかってくるなどしている。英BBC放送によると、少なくとも約12州で、こうしたピエロの目撃情報が確認されているという。

 目撃談では、伝統的なピエロ姿というよりはホラー映画に登場するような恐ろしい格好が多い。ネット上の交流サイトでは「ぞっとするピエロ(クリーピー・クラウン)」と呼ばれている。動画は、目撃者が撮影したり、驚かそうとした「ピエロ」の仲間が撮影したようだ。

 英国や北欧でも目撃情報があったが、10月中旬以降も「ピエロ」の活動地域は広がっている。

 AP通信が21日に報じたところでは、ドイツでも目撃例が続出しており、北部ロストックで19歳の男性がピエロ姿の人物にバットで殴られ負傷した。西部のヴェセルでも、チェーンソーをもった「ピエロ」に女性が襲われるなど、拡大の様相を示している。

■逆襲され車にひかれるピエロ

 オーストラリアでは、ピエロに襲撃された若者のグループが反撃に出て、車でピエロをひいてしまう映像が確認されている。22日の英デーリー・メール(電子版)の報道では、若者が木製の棒を持つピエロに殴られ、その後、パニックになった若者の仲間が、逆にピエロを車で追いかけ、ひいたとみられるシーンが映し出されていた。

 事実かどうかの確認はできないが、「ぞっとするピエロ」現象が過激化しつつあるのは確かだ。

 「ピエロ」による襲撃事件は、都市部でも増えている。米ニューヨークでは、ピエロ姿の男が鉄道の利用客を追いかけ回し、駅から追い出す騒ぎに発展。別の「ピエロ」は幹線道路で乗用車の交通を妨げた。

■対応迫られる警察や企業

 こうした動きが広がるにしたがって、面白半分に住民を驚かせる「冗談」では済まなくなっている。

 「各地の警察当局は真剣に受け止めており、地域の安全維持の観点から事態を注意深く見守っている」

 アーネスト米大統領報道官は、騒動が拡大した10月中旬の会見で、記者の質問に真顔で答えた。フロリダ州などの地元メディアによると、一般人を驚かせる「ピエロ」が事件に発展しないよう警察が警戒している。米国内の一部地域ではパトロールを強化した。

 影響は企業活動にも及んでいる。

 ハンバーガーチェーンのマクドナルドでは、マスコットキャラクター「ドナルド・マクドナルド」が、イベントなどに登場する回数を減らすことにした。顔を白く塗った「道化師スタイル」がピエロを彷彿(ほうふつ)させ、わざわいしたようだ。

 米小売り大手のターゲットも18日、ハロウィーン商戦向けに店頭に並べていたピエロのマスクやコスチュームを「現在の状況を考慮して」(同社)撤去すると発表した。

 ピエロを本業とする人たちへの影響も深刻だ。英紙デーリー・テレグラフ(19日=電子版)は、ピエロ業者が警察に拘束されたり、「クリーピー・クラウン」のように反撃されることを恐れ、ピエロのメークやコスチュームをして外出することに懸念を抱いている実情を伝えた。

 イベントがキャンセルされるなどした影響で、ニューヨークのある職業ピエロは、「昨年より仕事が40%も減った」という。職業ピエロの世界的な業界団体「世界ピエロ協会」は、事態の拡大を受けて、イベント会場に到着してからピエロ姿になるなどの「安全ガイドライン」を出した。

 ■ネット空間で“競争”か?

 「クリーピー・クラウン」現象は、仲間内で動画などの投稿を共有できるSNS時代の産物かもしれない。芸能人を驚かせるテレビ番組「どっきり」感覚で映像を投稿。SNS経由でそれを視聴した人が、さらに悪乗りした映像を作ろうとする-。そんな過激化の循環が生まれている可能性がある。

 簡易投稿サイト「ツイッター」では、そうした投稿のハッシュタグが多く立っており、競うように投稿されている。

 もっとも、ピエロの起源をさかのぼると、発祥は古い。欧州では16~17世紀には存在したとされ、英劇作家シェークスピエアの演劇にも登場している。北米では20世紀初頭に、地方を巡回するサーカスで、ピエロが曲芸などをするパフォーマンスを演じ始めた。

 このような人々を楽しませるピエロ像に、「怖い」イメージを加えたのが、米人気作家のスティーブン・キング氏だった。1986年発表のホラー小説「イット(It)」でキング氏は、悪魔の権化である邪悪なピエロ像を描き出し、作品は後に映像化された。小説は「殺人ピエロ」と称され、30人以上の少年らを手にかけた実在の殺人鬼、ジョン・ウェイン・ゲイシーをモデルにしている。

 「恐ろしいピエロ」のイメージが人々の意識にすり込まれていったのは、この小説の登場後からだと指摘されている。

 ピエロ騒動が世界各地に広がったことを受けて、身の毛のよだつピエロ像を最初に描き出した張本人であるキング氏は、ツイッターでこうつぶやいた。

 「みんな、『ピエロ・ヒステリー』はそろそろ終わりにしよう。ピエロは本当は子供を楽しませ、人々を笑顔にさせるものだから」

怖いですね・・・・・

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1 コメント

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Unknown (TE)
2016-10-31 10:14:46
鈴木香保里、井上卓也、佐々木崇弘
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