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スルメイカ激減

2017-07-31 09:40:11 | 日記

 

スルメイカはなぜ減ったのか 東シナ海の低温化が産卵に打撃

 日本の食卓になじみ深いスルメイカが危機に瀕(ひん)している。漁獲量が激減しており、産卵場所である東シナ海の周期的な水温低下と地球温暖化が影響していると専門家は指摘する。価格の高騰が続くと庶民から縁遠い存在になりかねない。(伊藤壽一郎)

 ■過去最低の漁獲量

 スルメイカは日本列島周辺に広く分布し、日本人にとってイカ類の中で最も身近な存在だ。しかし、近年の漁獲量は1996年の44万トンをピークに減少傾向が続いている。

 ここ数年は年間20万トン前後で推移していたが、昨年は過去最低の6万8千トンに落ち込み、全国主要港の平均価格も近年の約2倍に当たる1キロ当たり517円に跳ね上がった。絶滅が懸念され価格高騰が続くニホンウナギやクロマグロと似た危機的状況だ。

 今年もその傾向は変わらず、スルメイカ漁で有名な北海道函館市では、今季の漁が解禁された6月の水揚げ量が前年の半分以下の242トンと過去最低を記録。同市農林水産部の担当者は「地元経済に大打撃だ」と頭を抱える。

 スルメイカは産卵時期によって「冬生まれ」と「秋生まれ」に大別され、回遊域が異なる。7割以上を占める冬生まれは東シナ海で冬に産卵し、孵化(ふか)すると黒潮に乗り北上。夏から冬に東北沖や北海道沖の太平洋を回遊して成長し、産卵が近づくと日本海経由で東シナ海に戻る。

 ■周期的に水温低下

 スルメイカはなぜ減ったのか。水産研究・教育機構北海道区水産研究所の山下紀生・浮魚資源グループ長は「外国船の乱獲を挙げる声もあるが、冬生まれの産卵場である東シナ海の水温が低くなっていることが主な原因だ」と指摘する。

 太平洋では、水温が高い海域と低い海域の分布が10~20年周期で入れ替わる現象が知られている。日本を含む北西太平洋は2010年ごろ低温期に入り、冬の東シナ海で平年より水温が低い日が増えたことが影響しているという。

 スルメイカは内部に約20万個の卵を産み付けた直径80センチ程度のもろいゼリー状の卵塊をつくり、海中に放す。孵化に適した水温は18~23度だ。

 産卵海域の表層がこの温度だった場合、より低温の下層との間に、浮遊物の行き来を妨げる境界層ができる。卵塊は卵が孵化するまでこの層に支えられて浮遊し、生まれた幼生は表層へ上昇して成長する。

 だが、表層が17度以下だと境界層ができず、卵塊は海底まで沈んで壊れ、むき出しになった卵はプランクトンなどに食べられて死滅する。一部が孵化しても低温のため成長できない。

 スルメイカの減少は、生態系にも影響する。高級マグロとして知られる青森県大間町沖のクロマグロは秋から冬にかけ、餌となるスルメイカを追って北上してくる。だが函館頭足類科学研究所の桜井泰憲所長は「スルメイカの減少で他の餌を探してすぐ南下するようになり、これが近年の大間のマグロの不漁につながっている」という。

 ■温暖化も懸念

 10月以降に東シナ海から山陰沖の日本海で産卵する秋生まれも、別の理由で減少している。水研機構日本海区水産研究所の久保田洋・資源管理グループ長は「産卵場の10月の水温が24~25度と高く、孵化した幼生が死んでしまったためだ」と解説する。

 温度上昇は地球温暖化の影響が指摘されている。日本海の水温は世界平均の2~3倍のペースで上昇が続いており、秋になってもなかなか下がらない。その結果、産卵に適した温度の海域が狭まり、秋生まれが打撃を受ける。水温は高過ぎても駄目なのだ。

 冬の東シナ海は多くの海域で産卵の適温を下回っているが、一部では逆に上回ることもある。昨冬の水温は全域では平年並みだったが、極端に高い海域と低い海域が混在し、これらのダブルパンチで過去最悪の不漁となった。

 水研機構が今月発表したスルメイカの漁況予報によると、今後数カ月の漁獲量は冬生まれも秋生まれもほぼ前年並みの見込みだが、状況は予断を許さない。

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