旧学生自動車評論家

引っ越しました。新しいURLはhttp://kurumahyouron.blogspot.com/です。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

the new action TOUR

2010年08月24日 | レポート
日産リーフへ試乗にthe new action TOURへ行ってきました。

今回はちょっと長くなりますよ!!
時間はおよそ2時間くらいでした。午後に40人分の枠があったのですが、僕のいたグループは5組しかいなかったので、短時間とはいえ非常に濃い時間を過ごさせてもらいました。

まず、最初にTOURの趣旨説明、日産自動車のEVを含めた環境対応の今後の方針、EVについての説明をしてもらいました。
日産の方針としては今後の持続可能な社会を目指す上で、EVにニーズがあるとしながらも、全ての輸送機器をEVにするべきだという認識ではなく、適材適所でやっていこうというものでした。リーフについてはまぁそれなりに予習をしてきていたのですが、EVの主たるコンポーネンツであるモーター・インバーター・バッテリーを全て手がけているのは世界でも日産だけなんだとか。僕が一番驚愕したのはリーフのランニングコストの安さ。電気の価格にもよるのですが、およそ1200円で1000km走る事ができるんだそうです。もちろん、走るだけのエネルギーにそれだけ要するわけですから、エアコンなどの捕器類を使えばそれに割くエネルギーがロスになるので、実質的には1000kmも走る事は出来ないんですが、それでもこんなに安いとは思いませんでした。単純計算ですが、軽自動車で燃費が1km10円弱の僕の今の生活なら年間で約20万円ガソリン代が浮く計算になります。これを補助金の保有義務期間である6年分とすれば、120万円浮くことになります。10年も使えば、イニシャルコストを充分ペイ出来るでしょう。まぁクルマの使い方によるんでしょうが…
現段階では北米の燃費基準であるUS LA4モードで160kmの航続可能距離を確保出来ていて、日産としてはJC08モード燃費で200kmの航続可能距離を目標としているそうです。ちなみにiMiEVは10・15モード燃費で150kmの走行が可能。

会場には欧州仕様と思われるものと日本仕様と思われるものの2台のリーフが用意され、試乗には後者で行われました。試乗の内容は全長400mのコースを2周ティーダラティオで走って、内燃機関搭載車の特徴を感じてもらい、その上でリーフに乗って同じコースを走り、違いを実感してもらおうというものでした。正直、最初にティーダに乗った時に、これでも充分静かでパワフルだろ?と思ったんですが、リーフに乗るとその違いは歴然としていました。

まとめると…
・とにかく静か。自走してんのか?と疑いたくなるくらい。もはや静寂!
・走り出してもロードノイズと若干のモーター音がするだけといった感じ。
・エンジンと違って最大トルクがすぐに出るので加速は抜群。(日産曰く3Lエンジン級の加速が出来る)
・でも、音がしないから乗っててとても不思議な感じ。
でした。視点を変えて、フツーのクルマとして見てみると、ステアリングやベダルの効き味に不自然さは感じられず、運転する分には何の違和感も無く乗りこなす事が出来ます。メーターレイアウトやシフトゲートが独特なのはある種の演出なんでしょうが、こういうのはむしろセオリー通りにやってほしいですね。EVでもエンジンでも普通免許で運転することに変わりはないはずなんだから。それからありとあらゆる日産エンブレムがうっすら水色。アンテナはつくしのような姿をしていて特別な感じを演出していますが、僕はいつものシルバーでいいんじゃないか?と思うんですよね。アンテナは根元は変わらないみたいだから、逆に普通のクルマでもやって欲しい。特にマーチなんか似合いそう。

路面が綺麗で速度がゆっくりだったことも手伝ってか、乗り心地は非常に良くて、もう宙に浮いて走ってるんじゃないか?と思うくらい。それでも一応タイヤはエコタイヤを履いています。リーフの中で最も重い部品であるバッテリーが床下に格納されているので、重心を低くする事ができ、高い走安性が確保されているんだそうですが、まぁその点がわかるような走りをする事はできませんでした。室内は前2席は広々してはいるものの、傾斜のかかったAピラーがちょっと目障り。質感は高く、手触りの良い素材があしらわれていて、雰囲気は高級感というよりも近未来なイメージにまとめられています。リーフに限った事ではないですけど、ブラインドタッチできるパワーウインドウスイッチや盛り上がったヘッドライトなど細かい所で親切なデザインは好印象でした。
0~25km/hの速度域では周りの歩行者への注意喚起として音を出すそうなのですが、あまり聞き取れなかったですね。youtubeなどで公開されているものをみるとヒュイ~ンという音がしてますが、もういっそのことブーンでも良いんじゃないのか?と思います。

用意されていた2台のうち、展示されていた1台は試作車で内装にシボが入れてなかったり、タイヤやガラスにペンで番号かなにかがふってあったり、とマニア心をくすぐります。

               

やはりEVでも急発進は燃費ならぬ電費には悪影響で、フツーのクルマと同じようなecoモードが付いていて、これを利用する事で航続距離を伸ばす事が出来るそうです。僕が乗った時はバッテリーの残量が2/5くらいだったのですが、ecoモードに入れると航続距離の値が若干伸びます。当日の天気がもう灼熱地獄のカンカン照りだったのでずっとエアコンがついていたのですが、ナビにはエアコンを切ればあと何キロ稼げるか?が表示されるようになっていました。とにかく航続距離を意識した表示系でした。
EVはエネルギー効率の面では優れているのですが、充電満タンのバッテリーにガソリンほどのエネルギー密度が無い。要はクルマを動かすためのエネルギーをガソリンほど沢山積み込む事が出来ないがゆえに航続距離が短いのです。つまりエンジンは沢山のエネルギーを使って結果的に手取りで残るエネルギーが多いから航続距離が長く出来るようになっているだけなんです。だからエアコンを使ったくらいでは致命的なエネルギーロスにはならない。そう考えると、エンジンを積んだクルマで走る事がバカバカしく思えてしまいます。EVがクルマを使うという過程においてはエコロジーだということはわかりました。あとはリーフが作る・廃棄する過程においてエコロジーなのか?が問題。ハイブリッドカーのライフサイクルアセスメント(LCA)をチラッとみるかぎり、それよりシンプルな構造をしているEVはLCAでも充分にエコになりそうな気はしますけどね…その辺が知りたかったな。

常に、日産の方が周りにいらっしゃって質問が出来るので、色んな事を教えていただきました。ただ、バッテリーの総重量を質問したんですが、教えてもらえませんでした…が、ツイッターでレスしていただき、それによると発表はもう少ししてからなんだとか。せっかくの機会だったのでもっと色んな事を聞ければ良かったんですけどね…前もって質問をまとめておけばよかったなぁ。

試乗回を終えてふと思ったのが、
リーフって、フツーのクルマとして使えるんだなぁということ。EVだから乗り心地が悪いとか、室内が窮屈とかEVだからしょうがないなと妥協しなければならないところがないんです。(まぁ航続可能距離の短さをガマンといえばそれまでだが)フツーのクルマと同じように使える。だからフツーのクルマと同じように親しむ事ができる。でも、実際メカニズムといい、EVならではのメリットといい、従来ののクルマとは全く違う乗り物で、今までに味わった事の無い新鮮さでものすごく未来を感じました。将来はソーラーパネルで電気を起こして、それでクルマの充電をしてどこかへ出かけるようなことになるのかな。EVだからこそ実現することのできる交通手段としての魅力はまだまだ広がるような気がします。そういう意味ではエンジンにはない可能性があると思いました。まぁだからといってエンジンに愛想を尽かした訳じゃないですよ。ただ、エンジン回して走ることに、より一層の罪悪感やもったいないという思いを感じながら乗らなければならない時代がやってきそうな気がしてなりません。

それから、たま電気自動車の試乗もさせていただきました。博物館で眺めるだけのようなクルマに乗せていただき、これまた貴重な体験をさせていただきました。フィーリングは…遊園地のクルマみたいな感じ。人生で最も古いクルマに乗りました。
最後に余談ですが、会場の駐車場に北米市場向けの日産マキシマの姿が…

実験部の方が乗ってこられたそうです。いいな~。
ジャンル:
ウェブログ
コメント (7)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« そろそろ本気で考えなければ... | トップ | YouTubeって便利だなぁ。 »
最近の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (SS)
2010-08-26 22:57:24
レポート拝見しました。航続距離以外なかなか好評価でしたね。自分も乗りたくなりました
写真を見る限りかなりかなり実用性も高そうですし、バッテリーの交換等はあると思いますがコストパフォーマンスも高いようですね。普段町乗り等はEVを使い遠出するときはレンタカーを借りる、そうすればCO2も自然と減るりますし、車にかけるお金も減ると思います。これからの時代にピッタリですね。
ただ自分はまだまだ内燃車に乗っていきたいので少し複雑です
Unknown (keyit)
2010-08-27 16:51:27
Twitterから来ました。
ものすごーく、羨ましいです^^(たま電気自動車も)
EVなんて、まだまだ先の話かと思っていましたが、もうすぐそこまで来てるんですね~
内燃機関の時代が終わるのもそう遠くないのかもしれません・・・でも、消えてしまうのは悲しすぎるので、内燃機関とEVがいい感じで共存できるといいですよね!
Unknown (C4)
2010-08-28 04:25:45
SSさん、コメントありがとうございます。
欧州には急速充電が無いそうなので、無くなったら充電するという使い方ではなく、車を停めたらちょくちょく充電して、かつ充分な航続距離が確保出来るバッテリ-が必要になってくると思います。それから、移動距離に応じて使う車が変わってくることになるかもしれないですね。

keyitさん、コメントありがとうございます。
たま電気自動車は歩いた方が速いんじゃ?と思うくらいのスピード(まぁセーブしてたんでしょうが)でした。日産も全てEV化することがエコではないという捉え方で適材適所でやっていくようです。ただ、内燃機関は珍しい存在になってしまうんでしょうね。
Unknown (LATIO)
2010-08-31 16:34:33
初めまして、LATIOと申します。

先日のリーフ体験試乗なのですが、僕も参加した一人です。
リーフは、未来の乗り物的な演出と、ガソリン車から乗り換えても違和感のない操作性が上手くバランスされていると思います。
ブログで詳しく当日の様子がレポートされているのと、僕と同じ大学生の方がこのイベントに参加されている事に驚きました。

マキシマですが、自分も社員の方に色々質問させていただきました。
確かに、興味深い一台ですよね。

今は日産車で走っていますが、将来的にはシトロエンに乗ってみたいと考えています。
また遊びに来ます、よろしくお願いします!
Unknown (C4)
2010-09-01 03:55:40
LATIOさん、初めまして&コメントありがとうございます。
LEAFには本当に驚かされました。僕は、未来的な乗り物的演出っていうのが好きじゃないですね。電気自動車だから出来るんだ!っていう事でもないのにそれらしく見せるために普通のクルマと要領の違う事をさせようとするのは気に入らないですね。あと、サイドにでかでかとZERO EMISSIONと書いたりして欲しくないですね。いかにも見せつけなエコっていうのは嫌です。
マキシマはフーガとティアナを食うから、日本の道路事情には大き過ぎるから、という理由で日本には入れないんだと言われました。
それから、ブログ見させてもらいました。僕もノーマルが好きで、よく人っ気の無い、携帯電波の届きにくい山へ走りに行っては写真を撮ったりします。

こちらこそ、よろしくお願いします。
Unknown (TYPER)
2010-09-10 17:15:56
こんにちは。
初めてコメントさせて頂きます。

EV。自動車も進化していますね。
EV走行というとプリウスのEV走行をよく目にします。
クルマ好きとして見るとラジコンみたいで嫌いですけど、静寂性、環境性はエンジン車に比べてずば抜けていいんですよね。
僕も注目してます!

車大好き少年をブックマークに登録して頂いているようで、ありがとうございます。
ブログ名ですが、クルマを車にして下さい。よろしくお願いします。
僕も、こちらのブログをリンクしてもいいですか?
Unknown (C4)
2010-09-12 03:12:19
TYPERさん、コメントありがとうございます。
EVはエンジンの気持ちよさとはまた違う気持ちよさのある乗り物でした。エンジンの気持ちを高ぶらせるような、興奮させるようなフィーリングが無いのは物足りない気もします。しかし、EVのエネルギー効率の高さを知ってしまうとエンジンで走る事にもったいなさを感じずにはいられません。

ブログ名の件、失礼しました。
さっそく訂正させていただきます。
それから、是非リンクの方、よろしくお願いします。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。