アジア映画巡礼

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テルグ語映画美麗チラシできました

2014-06-11 | インド映画

7月末から8月にかけて公開されるテルグ語映画2本の本チラシができました。

『バードシャー テルグの皇帝』(2013)は昨日試写を拝見したのですが、いやー、もう、アクション、コメディ、親子情愛ドラマ、恋愛、ソング&ダンスシーン等々がテンコ盛りどころか、テンコ超大盛り状態。「あなたはどのNTRジュニアがお好き?」というショーケースみたいな作品でした。なつかしいマニラトナム夫人スハーシニもヒーローの母親役で出ていて、ヒンディー語映画の悪役の面々も、ムケーシュ・リシ(ヒーローの父親役)やサヤージ・シンデー(警察幹部役)のようないい役から、やっぱり悪役のケリー・ドルジー(ラーラー・ダッターの元恋人。いつの間にあんな長髪に?)やアーシシュ・ヴィデャールティー(『バルフィ!人生に唄えば』のジルミルの父親役)などなどまで、濃い顔がこれまたコテコテのテンコ盛り。ちょっと胸焼けを起こしてしまいました。最後の方で、すっごく爽やかな方がゲスト出演していて、それでだいぶ持ち直しましたけど(笑)。

チラシはこちらです。公式サイトはこちらをどうぞ。

一方『あなたがいてこそ』(2010)は、とっても上出来のコメディ・ドラマ。脚本がしっかりしていて見応えがありました。惜しむらくは、ヒーロー役のスニールにいまいち華がなく、ヒロイン役のサローニがとってもかわいいだけに、恋愛パートはチグハグ感が漂います。でも、さすが大人気コメディアンだけあって、スニールのコメディ演技は抱腹絶倒の芸達者ぶり。対する悪役の面々、家長役のナジニードゥにその息子役のスプリートやヴェーヌゴーパールらが上手な演技を見せてくれ、スニールの演技をしっかりと受けてくれて、ご覧になって損はない秀作に仕上がっています。これなら、ボリウッドが『ターバン魂』としてリメイクするはずだわ~、と大納得です。

チラシはこちらです。公式サイトはこちらをどうぞ。


チラシに使ってあるヴィジュアルはソング&ダンスシーンばかりで、しっかりしたドラマの各シーンが出ていず不満が残ります。もっと詳しく本作をご紹介したいため、実は今宣伝会社さんにいいヴィジュアルをもらおうと粘り強く交渉中。『バードシャー』ともども、ピッタリのヴィジュアルを使ってご紹介したく思いますので、本格的なご紹介は今しばらくお待ち下さいね。

あ、申し遅れましたが、字幕の担当は『バードシャー テルグの皇帝』が西村美須寿さん、『あなたがいてこそ』は藤井美佳さんで、テルグ語の監修はどちらも茨城大学の山田桂子先生が腕を振るっておられます。藤井美佳さんは皆さん『タイガー 伝説のスパイ』(2012)等でよくご存知だと思いますが、西村美須寿さんもインド諸言語のご専門ではないものの、1998年公開のマニラトナム監督作品『ボンベイ』(1995)を手がけるなど、インド映画とのお付き合いは古い方です。よくできた字幕で、久々に日本上陸したテルグ語映画2本を楽しんで下さいね~。



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