アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

インド映画続々登場! 「ボリウッド4」公開決定!!

2012-12-07 | インド映画

来年春の日本は、インド映画、それもボリウッド映画が花盛り!

 

公開が決定している『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』(原題:Om Shanti Om/2007年/169分/提供:アジア映画社、マクザム、パルコ/配給・宣伝:アップリンク/劇場:渋谷シネマライズ)に続き、すでに公開がアナウンスされていた『DON 2』『EK THA TIGER』に加えて『3 idiots『JAB TAK HAI JAAN』も日活による配給が決定しました。提供は日活とハピネットピクチャーズです。すご~い、4本も買って下さるなんてホントに太っ腹~~~。邦題も決まりましたので、ご紹介しますね。

『きっと、うまくいく』 (原題:3 idiots/2009年/170分)

『きっと、うまくいく』 という邦題は、劇中でアーミル・カーン演じる主人公が呪文のように唱える「AAL IZZ WELL」から来ているようです。「ALL IS WELL」は「(終わりよければ)すべてよし」ですが、それがなまった「AAL IZZ WELL」が、劇中では効果的に使われています。皆さんも今から唱えて下さいね、「きっと、うまくいく」、「きっと、うまくいく」......「きっと、ヒットする」(笑)。

『きっと、うまくいく』は、2009年の興行収入ナンバーワン・ヒットであるだけでなく、歴代インド映画興収ナンバーワンという大ヒット作。日本では、『3バカに乾杯!』というタイトルで第3回したまちコメディ映画祭in台東2010で上映され、観客から熱狂的に支持されたのはご承知の通りです。監督は、ラージクマール・ヒラーニー(正しい表記はこれですが、後日のプレス・リリースでは音引きが一部取れるかも知れません)、共演はカリーナー・カプールで、インドの大学教育の問題点をあばきつつ、笑いに涙、恋にスリルにサスペンスも盛り込んだ一大エンターテインメントとなっています。楽しいソング&ダンス・シーンは、こちらとかこちら。予告編はこちらです。

『命ある限り』 (原題:JAB TAK HAI HAAN/2012年/175分)

来ましたよ、やっぱり来ましたねえ~。ヤシュ・チョプラ(正しくは「チョープラー」ですが、音引きが落ちる分にはノー・プロブレム)監督の遺作となった本作の主演は、シャー・ルク・カーンとカトリーナ・カイフ、それにアヌシュカー・シャルマー(こちらも音引きが一部取れるかも知れません)。そして音楽は、われらがA.R.ラフマーン。「これぞボリウッドの王道と言えるロマンス映画」だそうです。早く見たい! 予告編はこちらをどうぞ。

ヤシュ・チョプラ監督については、以前のこちらの記事をご参照下さい。『命ある限り』は、本作の公開直前、10月21日に急逝したヤシュ・チョプラ監督自身の人生とも重なるタイトルなのです。シャー・ルク・カーンと、目下一番人気の女優カトリーナ・カイフとの初共演も見物です。カラオケ風に歌詞が出てくるこの映像で、いち早くロマンチックな歌「SAANS(呼吸)」を憶えましょう。

『タイガー~伝説のスパイ~』  (原題:EK THA TIGER/2012年/132分)

サルマーン・カーンの主演作が公開されるのは久しぶりですねー。2012年の興行収入第1位の本作は、歴代興収でも第2位。第1位の『きっと、うまくいく』と第2位の『タイガー~伝説のスパイ~』が同時公開されるなんて、きっと日本だけでしょう。こちらも共演はカトリーナ・カイフ。監督はアクション映画を得意とするカビール・カーンで、本作でもサルマーン・カーンの身体能力を余すところなく生かしたアクションが炸裂します。

ロケ地はインド本国のニューデリーが登場するのはもちろん、アイルランドのダブリン、トルコのイスタンブル、キューバのハバナにタイのバンコクまで登場するようです。このチャーミングな歌「マーシャーッラー(お見事!)」のシーンは中東のどこかかと思われますが、ひょっとしてこれもハバナ? 「マーシャーッラー」の歌は、最後の最後、エンドクレジットに出てきます。苦労して入れてあるエンドクレジットですが、誰も字なんか見てないだろうなあ状態....。おっと、予告編はこちらです。

『闇の帝王DON~ベルリン強奪作戦~ (原題:DON 2/2011年/146分)

おお~、原題を生かしたこんな邦題になりましたか。『DON 過去を消された男』 (2006)の続編ですが、「ベルリン強奪作戦」はそのものズバリでいいですねー。こちらもアクション大作です。主演はもちろんシャー・ルク・カーン。前作から引き続くキャラ、ロマ(プリヤンカー・チョープラー)、マリク警視(オーム・プリー)、そして悪の一味のワルダーン(ボーマン・イーラーニー)も出てきます(俳優名の表記、後日音引きが落ちるかも知れません)。ぜひ、1作目をご覧になってから見にいらして下さいね。

監督はこれも引き続きファルハーン・アクタルが担当しています。『チャンスをつかめ!』 (2009)や『人生は一度だけ』 (2011)で達者な演技を見せて、俳優の方が本職?とも思われるファルハーン・アクタルですが、大作を演出する腕の冴えはさすがです。見ただけでコーフンの予告編はこちら。今回はソング&ダンスシーンが少なくて残念ですが、こういう見応えのあるシーンもあります。踊っている美女はラーラー・ダッター(これも音引きが取れる可能性あり)、テニス選手マヘーシュ・ブーパティの奥さんで、本作出演のあと女の子を出産しました。テニス好きの方も、ぜひ見に行って下さいませ~。

紹介していると、こんな豪華なラインアップが日本で公開されるなんて、とジーンとしてくる「ボリウッド4」。公開予定は2013年ゴールデン・ウィーク、シネマート新宿ほか全国での展開が予定されています。宣伝は、『ロボット』を当てた配給会社アンプラグドが担当。今回もそのスグレモノ手腕に期待がかかります。皆さんもぜひ、HP、ブログ、Facebook、Twitter、井戸端会議、職場、学校、ご家庭などでどんどこ宣伝して下さいね~。

  

 


コメント (15)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「中国映画の熱狂的黄金期」... | トップ | テルグ語映画上映会にタミル... »
最新の画像もっと見る

15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うわぁい! (やっほー)
2012-12-07 05:26:35
JTHJ公開決定なんですね!
先月末、ムンバイで見てきまして、日本語字幕で見たい!と熱望していました。
情報、ありがとうございます。
3idiotsも、嬉しいです。
返信する
やっほー様 (cinetama)
2012-12-07 09:35:43
早速のコメント、ありがとうございました。早起きでいらっしゃいますねー。

「ボリウッド4」、ぜひ宣伝にご協力下さいませ。よろしくお願い致します。2013年GWはインド映画漬けになりましょう!
返信する
楽しみだあ! (よしだ まさし)
2012-12-07 12:35:32
昨日、『ボス その男シヴァージ』を観てきたのですが、僕が観た回の観客はたったの6名(涙) 1日3回の上映で、それだけしか客が入らないのでは、「もうインド映画の上映はしない!」って言われかねません。

ぜひ、この4本の映画にはヒットしてもらって、ラジニカーントだけがインド映画じゃないってところをみんなに知ってもらいたいものです。
返信する
よしだ まさし様 (cinetama)
2012-12-07 23:55:03
いち早くコメント、ありがとうございました。あ、お昼休みに下さったんですね(笑)。

最後のブーパティ(日本ではブパシと変な英語読みされちゃってます)がらみの「テニス好きの方」は、実はよしださんを想定しながら書きました。もう、なりふりかまわず宣伝しちゃう! というわけですが、杉山愛など私でさえも知っている選手とダブルスを組んでいたので、ファンも多いと思います。「へえ~、その奥さんかあ」と見に行って下さるだけでいいのです、見て下されば絶対皆さんハマります!
テニスのお上手なお嬢さんにも、ぜひお薦め下さいね~。
返信する
やった~! (nancy)
2012-12-11 18:07:44
なんて素敵な情報でしょう!
春が本当に待ち遠しいです。
インド映画が春にどやどやとやってくることを思えば、この寒い冬を乗り切れそうな気がします\(^^)/
足のしもやけも一瞬で治りそうな情報をありがとうございました~



返信する
nancy様 (cinetama)
2012-12-11 19:45:15
コメント、ありがとうございました。しもやけってる(これって動詞?)場合じゃないんですよ、ホント。どちらの陣営も、関係者の皆さん、熱くなって下さってます。

私も熱くなって、『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』の豪華パンフ(ができるらしい)に載せてもらえそうな、ボリウッド・トリビア集を作成中。パロディ元ネタ集とも言えるコレ、作ってみるとよくまあこれだけ詰め込んだもんだわね~、としみじみあきれます(笑)。ファラ・カーン監督って、すごいです。
返信する
出遅れましたが (きたきつね)
2012-12-13 18:10:28
4本!「3 idiot」も!公開されたばかりの「JAB TAK HAI HAAN」も。
やっと公開された「 Om Shanti Om」から新作まで、シャールクだけでなく、サルマンのも、アーミルのも一気に公開されるとは。
なんだか涙が出そうです。日活さんありがとう。
ヒットすることを、これを機に、インド映画の日本公開がレギュラー化することを心から心から祈ります。北海道まで全国公開されることも。
返信する
きたきつね様 (cinetama)
2012-12-13 21:40:53
コメントをありがとうございました。

そうなんです、大手映画製作会社の日活がインド映画配給に着手、というところが、業界にもインパクトを与えると思います。
日活と手を携えているのが、ハピネットピクチャーズと『ロボット』のアンプラグド。あと、ここのチームには、強力なコーディネーターが付いています。
片や『OSO』は、マグザムを中心に、パルコ、アジア映画社、アップリンクがタッグを組んでいます。
でもこの両陣営、お互いに情報交換してらしたりして、端で見ていてもなかなか「ええ感じ~」なのです。
それが映画のヒットに繋がってくれるといいな、と思って、せっせとお仕事をしております。

北海道は、夕張ファンタもあるし、絶対全作品上映を実現してもらいたいですね~。
返信する
『JAB TAK HAI JAAN』 は、見なくちゃ! (MIYAKEN)
2012-12-29 20:04:01
『JAB TAK HAI JAAN』 は、「DDLJ」、「VEER-ZAARA」 ランクの映画だと思う。間違いなく、インド映画史に、名を残すと思う。命ある限り見るべし!(引用)!KMA
返信する
Unknown (Unknown)
2013-01-02 16:36:47
いっぱい公開されて嬉しいです。
僕としてはNTR.JRの作品も上映して欲しいです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インド映画」カテゴリの最新記事