サルマーン・カーン主演作『タイガー 裏切りのスパイ』、いよいよ本日初日です、と５月３日にブログ記事を書き始めたら、パソコンがクラッシュしてしまいました。昨年1月に買い替えたばかりのDELLのコンピュータ、突然ブラックアウトし始め、あっという間に今度はホワイトアウト、そしてプッツンしてしまいました。4月２０日のTUFS Cinema上映『マダム・イン・ニューヨーク』の解説後にお寄せ下さったご質問に答えを書いて、他の関係者の皆様のお力も借りて「Q＆A」としてまとめ、これが最終版、とホッとしたのもつかの間、ちょっとブログ記事を先に、と思ってよそ見したらこの始末。その後、この「Q&A」のWordファイルを携帯メールを使って送れないかと悪戦苦闘したのですが、私の知恵ではうまくいかずに断念。結局5月4日の『タイガー 裏切りのスパイ』上映のチケットを前から予約していたもので、壊れたパソコンを抱えて昨日映画を見に行き、その足で買った量販店に修理に持って行ったのでした。
映画館でタイガーのポスカをもらえたのは嬉しかったけど、その後修理に持って行った量販店では、チェックしてくれた修理受付係の店員さんはなすすべもなく、DELL社送りに。昨年１月にやはりDELLのパソコンがブラックアウトして持って行った時は、「ああ、これはもう修理してもダメですね、基盤がやられてます」と窓口の人が判断してくれたので、即、次のを買うことができたのですが、今回の若い窓口係員さんはそこまでの判断はできないようでした。でも買わないと、パソコンなしでは1日たりとも生活できない、というわけで、泣く泣く新しいのを買いました。なかなかＧＪな量販店の中堅店員さんに的確な説明をしてもらい、買ったのがASUSのうんと安いやつ、とはいえ99,800円もするパソコン。春のインド旅行で蓄えを使い果たした身には痛い出費です。それで今、新しいパソコンで書いているわけですが、昨日と今日はメールソフトの搭載とアジャストで時間が過ぎてしまい、まだプリンタともつなげていないのでスキャンができない、タイガーさんの踊るポスカもアップできない等々、不便てんこ盛り。でも、メールソフトが正常化したことで一安心なので、まずは昨日大画面で見た『タイガー 裏切りのスパイ』の様子をちょっとご紹介しましょう。
『タイガー 裏切りのスパイ』 公式サイト
2023年／インド／ヒンディー語／156分／原題：Tiger 3 ／字幕翻訳：藤井美佳
監督：マニーシュ・シャルマー
出演：サルマーン・カーン、カトリーナ・カイフ、イムラーン・ハーシュミー
配給：ツイン
※5月3日（金・祝）より新宿ピカデリーほか全国でロードショー公開中
こちらでご紹介したサルマーン・カーン演じるタイガーに、こちらでご紹介したカトリーナ・カイフ演じるゾヤ夫婦が主人公の本作ですが、敵役のイムラーン・ハーシュミーにもご注目を。今回の敵役は、ゾヤの父亡き後彼女のメンターとしてゾヤを一流のISI（Inter-Services Intelligence／パキスタンの情報組織）エージェントに育て上げ、その後自らの作戦ミスでISIから追放されたISI副長官アーティシュ・ラフマーンです。そんな凄腕の元エージェントなのに、一見優男で、非情な感じがあまりしない敵役です。それもそのはず、これまでイムラーン・ハーシュミーは悪役に近い役も何度か演じてきたものの、むしろ気の弱い、優柔不断な役の方が多かったのです。ですので、本作の中でいくら凄んでみても、全然恐くありません。ならミスキャストか、といえばそうではなく、頭脳が切れて本当は心もやさしいのだが、組織から見捨てられ、妻も殺されたために国への復讐心を持ち続けている陰のある男、というのが、イムラーン・ハーシュミーに似合っていて、タイガーとゾヤを苦しめる役柄にもぴったりです。
これまでのイムラーン・ハーシュミーは、良くも悪くもデビュー２作目で彼の出世作となった『Murder（殺人）』(2004)のキャラクターを引きずっていました。元恋人とバンコクで再会、彼女は人妻となっていたものの昔の感情がよみがえって二人は関係を持ち、夫に疑われることになる...という、熱愛に身を焦がす若者と、ジゴロとの間を揺れ動くセクシーな男を演じたイムラーン・ハーシュミーは、その後も似たような役柄を割り振られることになります。何せ、ちょっと困ったような陰のある甘いマスクは、もうそれだけでセクシーさを感じさせ、女性観客の心をつかんだのです。その後、彼の演技力を確認できる『The Dirty Picture』(2011)や『汚れたミルク／あるセールスマンの告発』(2014)などもあったのですが、未だにイムラーン・ハーシュミーというと不倫映画のセクシー男優、というイメージが強いのです。ですので、今回の悪役は思いきった起用と言っていいと思いますが、こういう非情な役柄もできることをイムラーン・ハーシュミーは証明して見せました。
という風に、いろいろお楽しみも多い『タイガー 裏切りのスパイ』は、その前作『タイガー 伝説のスパイ』(2012)と『タイガー 蘇る伝説のスパイ』(2017)が一昨日と昨日にBS12で放映されたため、今日は劇場が混んでいたのではないかと思います。ゴールデンウィークもあと1日、〆はぜひ見応えある『タイガー 裏切りのスパイ』でどうぞ。そうそう、一昨日の映画館で面白かったのは、本作は真ん中に出てくる豪華カメオ出演者と、もう１人カメオ出演者がいるのですが、エンドロールでタイガーとゾヤが歌い踊るシーンの前にお帰りになった方は１人だけだったものの、ソング＆ダンスシーンが終わり、その後のカメオ出演者のシーンが終わると、どどっと１０数名の方が席を立たれたことで、皆さん、よくご存じなのねー、と感心しました。そのテレビ放映の前に、BS12がどどっといろんな画像を出してくれたので、それらをまとめて付けておきますね。（しかし、「サメ・ジャッキー・インド映画」というくくりはいささか乱暴すぎるのでは？）
🧑🎓1分でわかる💡タイガー 銃撃シーン5連発‼️【BS12】
🧑🎓1分でわかる💡タイガー 落下シーン5連発‼️【BS12】
『タイガー 裏切りのスパイ』本予告
サルマーン兄貴からは、何と！ビデオメッセージが届くという前代未聞の出来事もありましたが、これはYouTubeにアップされていないようで残念！ そうそう、あと映画紹介サイト【BANGER!!!】では、紹介記事を載せてもらってますので、こちらもぜひご参照ください。
