アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅲ期「グローバル化を読む!」追加開催

2019-08-04 | インド映画

酷暑が続きますねー。本日は、『あなたの名前を呼べたなら』のトークで、Bunkamuraル・シネマにお邪魔してきました。この暑さにもかかわらず、お陰様で満席となり、とてもありがたかったです。

さて、ここのところ講座やトーク続きなのですが、インド映画連続講座第Ⅲ期の5回目、最後のテーマ「グローバル化を読む!」も昨日第1回のお話をし、初の海外ロケ作品『Singapore(シンガポール)』(1960)などの映像をちょこっとご覧に入れながら、楽しんでいただきました。この『Singapore』、シャンミー・カプール(ラージ・カプールのの弟)とパドミニーの主演なのですが、それに加えて当時シンガポールで製作されていたマレー語映画の大スター、マリア・メナードも出演しています。懐かしいタイガーバーム・ガーデンで歌い踊るシーンもあり、モノクロ映画ながら楽しめて貴重な1作です。ほかには、『Love in Tokyo(ラブ・イン・トーキョー)』(1966)なども取り上げます。

で、9月に2回目を開催するのですが、すでに満席で、キャンセル待ちの方が数名出たため、10月にももう1回開催することになりました。下の通りですので、もしご興味がおありでしたら、ぜひお運び下さい。

Singapore (1960).jpgLove In Tokyo poster.jpg

スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅲ期
「インド映画を読む!」
<第5回>グローバル化を読む!

 スペース・アーナンディでは、毎年1つのテーマで行う「インド映画連続講座」を開催中ですが、第Ⅲ期は「インド映画を読む!」と題して、インド映画を深く読み込むための様々なトピックスを取り上げています。<第1回>「ジェスチャーを読む!」、<第2回>「カーストと宗教を読む!」、<第3回>「地理を読む!」、<第4回>「歴史を読む!」と続いたこのシリーズもいよいよ最終回、<第5回>は「グローバル化を読む!」です。
 インド映画は作られ始めた当初から海外に輸出され、グローバルな存在の映画として育ってきました。その背景には、日本語では「印僑」と呼ばれていた海外在住インド人の存在があったわけですが、さらには当時のインドがイギリス領であり、ヒンドゥー教文化を基盤として、イスラーム教文化、キリスト教文化などが混在する多様な社会が映画の中に描かれていたことが挙げられます。インド映画は、まさに世界の縮図でした。
 それから100年余、世界中を舞台にしてきたインド映画に、今また新たなグローバル化の波が押し寄せています。非常に特徴的だった”歌って踊る長尺の”インド映画が、世界のフツーの映画と同じになってきているのです。このグローバル化の背景は? 今後どうなる? といったところまで、『ラブ・イン・トーキョー』(1966)、『ジーンズ』(2000)、『盲目のメロディー』(2018)などの映画を使いながら、検証ができればと考えています。
 なお、メインの講座と抱き合わせで開催してきた「映画で学ぶヒンディー語塾」では、実際に映画で使われた会話を学びます。ほんの1、2分の会話ですが、今回は『たとえ明日が来なくても』から。ヒンディー語が初めての方でも大丈夫、カタカナ書きが付いているので、その通り読めば意味が通じてしまいます。30分間の濃密なヒンディー語学習体験をどうぞ。

 日時:2019年9月7日(土) 15:00~17:30 ~キャンセル待ち
        10月5日(土) 15:00~17:30 ~申し込み受付中
 場所:スペース・アーナンディ(東急田園都市線高津駅<渋谷から各停18分>下車1分)
 定員:20名
 講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
 講師:松岡 環(まつおか たまき)

ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。
皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。(松岡 環)

[講師紹介]
1949年兵庫県生まれ。大阪外大(現大阪大)でヒンディー語を学び、1976年からインド映画の紹介と研究を開始。1980年代にインド映画祭を何度か開催したほか、様々なインド映画の上映に協力している。『ムトゥ踊るマハラジャ』『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』『きっと、うまくいく』『パッドマン 5億人の女性を救った男』など、インド映画の字幕も多数担当。著書に、「アジア・映画の都/香港~インド・ムービーロード」(めこん/1997)、「インド映画完全ガイド」(世界文化社/2015/監修)など。


それにしても、インド映画の快進撃(?)は皆さんの耳目を引いているようで、今週金曜日8月9日からはお待ちかねの『シークレット・スーパースター』公式サイト)が、そして8月16日(金)からは『KESARI/ケサリ 21人の勇者たち』(公式サイト)が公開となります。夏バテなどなさらないよう気をつけながら、「毎週インド映画!」を楽しんで下さいね。



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