アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

インド映画超大作『バーフバリ 伝説誕生』、4月8日(土)より公開!

2017-01-13 | インド映画

こちらも長らくお待たせしました、インド映画の超・超大作『バーフバリ 伝説誕生』(2015)の初日が出ました。4月8日(土)より、新宿ピカデリー、なんばパークスシネマほかでロードショー公開予定で、公式サイトはこちらです。

テルグ語映画界の鬼才S.S.ラージャマウリ監督による『バーフバリ 伝説誕生』は、『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995)以降に日本で公開されたインド映画とは、テイストもスケールもまったく異なる作品です。強いて言えば、戦後の日本で初めて、1954年に公開されたインド映画『アーン』(1952)と『灼熱の決闘』(1951)に近いテイストの王国ファンタジーなのですが、そんなもの、誰も見ちゃいませんよね。古代叙事詩「マハーバーラタ」を下敷きにしたインド的なストーリーに、ハリウッド映画『300 スリーハンドレッド』のようなスケール感を持たせた作品、とでも思って下さい。ラージャマウリ監督は、日本でも『あなたがいてこそ』(2010)と『マッキー』(2012)が公開されているのですが、この2本を見て監督の才能を見抜いた方も、「監督、さらに大化けした!」と驚くこと間違いなしです。


インドでも、こういった題材は久々で、しかもそれがCGやVFXを駆使した大画面で見事に描かれているため、インド人観客は大熱狂、ついには国内興収で歴代第1位となってしまいました。海外市場での興収も合わせると『PK』(2014)が第1位なんですが、国内的にはこのテルグ語映画(+ヒンディー語、タミル語等吹き替え版)がトップの記録を打ち立てたのです。主演は、こんなさわやかでマッチョな俳優がテルグ語映画にいたのか!と私も驚いたプラバースで、シヴドゥと呼ばれている青年と、その亡き父の二役を演じます。2人は共に「バーフバリ」という名を冠せられていて、父はアマレンドラ・バーフバリ、その子はマヘンドラ・バーフバリというのが正式な名前です。実はこの『バーフバリ 伝説誕生』、原題「Baahubali: The Beginning」は物語の前編で、後編の「Baahubali: The Conclusion」は来る4月28日からインド始め世界各国で公開される予定なんですね。それで、配給会社のツインはその時期をにらみながら、『バーフバリ 伝説誕生』の公開日を決定した、というわけです。前編を見ただけでも十分に満足できる作品なんですが、これで後編があるとなると、日本で公開されるインド映画としては空前絶後のスケールの作品、と言うことができそうです。

『バーフバリ 伝説誕生』 ©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

登場人物は2人のバーフバリのほか、シヴドゥこと息子バーフバリが恋する女戦士アヴァンティカ(タマンナー)、父バーフバリから王国を乗っ取った現国王バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)、その父親(ナーサル)に、国母でもあった亡き母親(ラムヤ・クリシュナ)、囚われの妃(アヌシュカ・シェッティ)、警護隊長(サティヤラージ)などです。ストーリー等の詳しいご紹介はまた後日、試写で再度拝見してからにしますが、 心躍るシーンがつるべ打ちの『バーフバリ 伝説誕生』、どうぞご期待下さいね。

20170110-Baahubali-sub.jpg

©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

さらに言えば、ソング&ダンスシーンもしっかりあるのがインド映画ファンとしては嬉しいところです。特に、次のソング&ダンスシーンは見ものです。歌詞も含めて、藤井美佳さんの素晴らしい字幕が付いていますので、たっぷりと楽しめますよ~。

Baahubali Songs | Dhivara Video Full Song | Prabhas, Anushka Shetty,Rana,Tamannaah | M M Keeravani

まずは、『バーフバリ』というタイトルを憶えて下さいね。そして、このニュースをどんどん拡散させて行って下さい。よろしくお願いします!



コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国映画2016年興収トップ10 | トップ | 素晴らしかった宝塚版「オー... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (naoki)
2017-01-13 23:02:53
trailer拝見しました。スケールでかそうな映画ですね。
ともかく4月になんばパークスで公開なら見に行けると思います。

ところで,インド人の名前に,アヌシュカーもシャルマも多いのですね。この映画にもアヌシュカさん出はるようですし,pkの出演者じっくりみても,シャルマっていう苗字が複数あるみたいでした。

ともかくバーフバリ,楽しみです。

返信する
naoki様 (cinetama)
2017-01-14 15:45:39
早速のコメント、ありがとうございました。

インド人の人名ですが、姓であるシャルマーは北インドには多い名前で、この名前はバラモン・カーストというのが明確にわかっています。
カーストがわからない名前も多いのですが(地方地方によって、属するカーストが違ったりする)、こんな風に見当の付く姓もあります。
英語版Wikiで、「Sharma surname」とか入れて検索なさると、情報が出てきます。
名の方も、同じくネットでググれば、その名前の単語が持つ意味が出てきます。

名前のことは解説し始めるときりがありませんので、この辺で。
返信する
Unknown (カンスケ)
2017-01-16 10:44:29
7日にありました「インド映画講座」に参加出来て楽しかったです。次回のシャールク・カーンも行きたのですが、遠いものでなかなか行けません;;

バーフバリ、去年京都でやっていて行きたかったのですが行けませんでした。http://www.historica-kyoto.com/films/
4月に大阪だと行けるかもしれないので楽しみです。cinetamaさんのブログは情報がいっぱいなので、要チェックなのです。(^_^)
いつもありがとうございます。
返信する
カンスケ様 (cinetama)
2017-01-16 21:49:22
コメント、ありがとうございました。

1月7日の講座にも遠路はるばる来ていただき、こちらも御礼申し上げます。
うどん県のおみやげまでいただいてすみません(塩味はおいしかったですが、だし味は少々ビミョー.でした...)。

『バーフバリ』、ご覧になれるといいですね。
私は情報キャッチが遅く、また解禁を守るので知っていても言えないことが多いんですが、なるべくインド映画はフォローするようにしますので、時々チェックしてみて下さいね。
今回は、京都上映時の字幕にテルグ語の監修が入って、さらに素晴らしい字幕になっています。
楽しみになさっていて下さい。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インド映画」カテゴリの最新記事