アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

新年に見たいアジア映画<2>『人魚姫』

2016-12-31 | 香港映画

「新年に見たいアジア映画」第2弾は、今年の旧正月に香港で公開された『人魚姫』です。監督は、『西遊記~はじまりのはじまり~』(2013)からお久しぶり~の周星馳(チャウ・シンチー)。香港公開時は大人気で、私も現地で見ましたが(レポートはこちら)、2月6日の公開なのに3月末でもまだ上映中という大ヒット作となりました。その後、7月に公開された『寒戦Ⅱ』に抜かれて2016年の興収では第2位となってしまいましたが、中国でも大ヒットして、2016年の初笑いを中華世界にもたらした作品です。

『人魚姫』 

2016年/中国/94分/中国語/原題:美人魚/英語題:Mermaid
 監督:チャウ・シンチー(周星馳)
 主演:タン・チャオ(鄧超)、リン・ユン(林允)、キティ・チャン(張雨綺)、ショウ・ルオ(羅志祥)

 配給:ツイン
1月7日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国順次ロードショー

 

©2016 The Star Overseas Limited

ストーリーは、上でリンクを張った以前のブログに書いたのですが、それに手を入れたものをここに書いておきます。

『人魚姫』は、これから開発されようとする青羅湾が舞台。そこには生き残った人魚一族が住んでおり、何とか開発をやめさせようと、リーダー格の蛸男八哥(羅志祥/ショウ・ルオ/上写真)を中心に智恵をしぼっていました。彼らの戦略は、開発プロジェクトを推し進める大金持ちの劉軒(鄧超/ダン・チャオ)のところに、若い女性人魚珊珊(林允/ジェリー・リン)を刺客として送り込む、というもの。尾びれをブーツの中に隠し、普通の女の子のふりをして劉軒に近づいた珊珊でしたが、劉軒のプロジェクト・パートナーである美人の若蘭(張雨綺/キティ・チャン)にはにらまれ、殺しのタイミングもうまくいかず、自分がボロボロになる羽目に。人魚一族は八哥を中心にあれこれ力を合わせるのですが、やがて彼らの存在が劉軒や若蘭にバレてしまいます。でも、劉軒は次第に珊珊に惹かれていき、珊珊もまた、彼に愛情を感じ始め....。人魚と人間の禁断の恋、さあその結末は?


香港では何かと言うと、「保護環境(ポウウーワンキン)」のスローガンが人の口の端にのぼりますが、まさに『人魚姫』は”お笑い「保護環境」”という感じです。また、旧正月映画らしく、豪華なカメオ出演陣が中国語圏映画ファンにはたまりません。下に日本版予告編を付けておきますので、その面白さの一端を味わって下さい。

鬼才・チャウ・シンチーが放つメガヒットファンタジー『人魚姫』予告編

なお、『人魚姫』の参考映像はこちらです。何と、バスビー・バークリー振り付けの、『百万弗の人魚』(1952)の中に出てくる水中ショーのシーンなんですね。さて、その関係は? ぜひ本作をご覧になって、ご確認下さい。

Lo mejor de Busby Berkeley: Esther Williams en "La primera sirena" (Million Dollar Mermaid, 1952)

恭 喜 發 財 ・ 年 年 有 余 ・ 恭 喜 發 財 ・ 年 年 有 余 ・ 恭 喜 發 財 ・ 年 年 有 余 ・ 恭 喜 發 財 ・ 年 年 有 余

では皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。2017年も、よろしくお願い致します。(蛸男の画像をいただいたので、追加しました)


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6 コメント

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Unknown (みき)
2017-01-07 17:55:53
明けましておめでとうございます。今年もアジアの良作映画の紹介を期待しています!
公開日の本日「人魚姫」鑑賞しました。新宿シネマートは1日1回の上映なので超満員。立ち見が出るほどでした。
また、ほとんどの人がネット予約するのにも関わらず、発券機が1台だけなので、発券しようとする人の列が延々2階下の角川シネマまで続いていました。やはり本日公開の「愛を歌う花」は4回も上映するのに、シネマート側の見込み違いですね。ネット予約した人は早めの発券をおすすめします。
みき様 (cinetama)
2017-01-07 20:20:45
コメント、というか、貴重な現場リポート、ありがとうございました。
うむむ、シネマート新宿、『人魚姫』を1日1回しか上映しないなんて、おっしゃる通り見込み違いでは。
チャウ・シンチー作品なら、アジア映画ファンは誰だって見たいと思うのが当たり前...と思って劇場サイトを見たら、『人魚姫』『ドラゴン×マッハ!』『ロスト・レジェンド』がそれぞれ1回ずつ上映という、配給会社ツインさんの「〇〇まつり」方式公開なんですね~。
『人魚姫』だけ1回プラス、とは行かないかも知れません。

配給さん、劇場さん、それぞれにいろいろ事情があって、なんですが、でもファンが迷惑を被るのは勘弁してほしいです。
シネマート新宿さん、発券機対策ともども、何とかいい智恵を出して下さいませ~。
Goodjob!星爺 (しましま)
2017-02-09 13:05:13
友人からシンチーの映画が公開中、との知らせを受け、仕事を休んで見に行きました
前日予約時には2席しか埋まってなかったのに
行ってみたらほぼ満員!
さすが、シンチー。
他の友人評はギャグで進行を妨げられている
との意見でしたが、私はそう思いません!
この童話定番ストーリーは笑いが無いと、辛いのでは…?と思います

とにかく面白かった。
星爺の映画作りが上手くなってるのに感動。

そして何より、あのツイハーク先生が出てらっしゃる!
腰を抜かすほど驚きました!
勝手に、クンフー歌のデュエットや中国特有の音楽(旧正月向けだから?)も
Once upon a time in China を連想して興奮してしまいました
ツイハーク先生には、また映画撮っていただきたいです!
星爺グッジョブ!

しましま様 (cinetama)
2017-02-09 22:35:38
コメント、ありがとうございました。

徐克導演は、最近ちょくちょく画面でお見かけするような...。
『桃(タオ)さんのしあわせ』にも出ておられましたね。
やはりツインが公開を予定している作品『The Bodyguard』にもちらとご出演のようなので、ご覧になってみて下さい。
http://blog.goo.ne.jp/cinemaasia/e/1015b7a6b7579db131fa6949482c08a8
上の記事に、写真でご出演です。
ありがとうございます! (しましま)
2017-02-15 12:49:15
リンクまで貼っていただいて、ありがとうございます。
実はここ10年(!)位、人生の荒波が高すぎて、映画館にもろくに行けない状況でしたので、浦島状態だったのです。
(書いていただいた、「タオさん」も観ておりません…)

その間に徐克導演は出演する側に足をつっこみ、香港映画は予想どおり寂しい状況になっていたのですね…

わたくしのアジア映画を見るきっかけになったのは香港映画なので、元気になってほしいものです。

cinetamaさまのブログ、そんな私には本当にありがたいです!
懐かしの香港の街の様子や食べ物まで見れますし…毎日更新されているので開けるのが楽しみです。

それにしても…、「シニア」なんですか?
エネルギッシュなのでお若い方なのかと思っていました。

ひとまず、5月のサモハン爺爺の映画とトリプルXは見たいですね!





しましま様 (cinetama)
2017-02-15 23:59:31
再度のコメント、ありがとうございました。

はい、間違いなくシニア、というか、アラ7です。
昔からインド映画を始めとするアジア映画についていろいろ書いているので、2チャンネルなんかでは「こいつ、まだやってるのか」というようなことを書かれたり。
今のところ、20㎏ぐらいのスーツケースなら持ち上げられるし、8㎏ぐらいの手荷物なら機内のロッカーにしまえるので、まだしばらくは旅行できそうです。

しましまさんも人生の荒波を乗り越えられて、再び香港映画の世界に回帰なさって下さいね。
日本にいるとブログの毎日更新はなかなかできませんが、また時々覗いて下さいませ。

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