アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

もうすぐアジアフォーカス・福岡国際映画祭

2013-08-30 | アジア映画全般

ご紹介が遅れてしまいましたが、9月と言えばアジアフォーカス・福岡国際映画祭。今年も3本のインド映画始め、たああくさんのアジア映画が上映されます。まずは、開催の概要をどうぞ。 

開催期間:2013 年9 月13日(金) オープニング上映(関係者・一般招待者のみ)/9 月14日(土)〜 23日(月・祝) 一般公開
上映会場:キャナルシティ博多(http://www.canalcity.co.jp/)内(福岡県福岡市博多区)、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、キャナルシティ劇場、サンプラザステージなど
主 催:アジアフォーカス・福岡国際映画祭実⾏委員会、福岡市
ホームページ http://www.focus-on-asia.com

公式招待作品―アジアの新作・話題作  22 作品 紹介ページ
  
『沈黙の夜』 Night of Silence
 2012年/トルコ
 ※TIFF2012で上映

『サイの季節』 Rhino Season
 2012年/イラク、トルコ
 ※FILMeX2012で上映

『パルウィズ』 Parviz
 2012年/イラン

『悲しみを聴く石』 The Patience Stone
 2012年/フランス、アフガニスタン

 ※混乱のアフガニスタンで、全身不随の夫を守る貞淑な妻―かと思えば、彼女の口から意外な告白が飛び出して....。『彼女が消えた浜辺』などの主演女優、ゴルシフテ・ファラハニの演技がだんだん怖くなる作品。

『ゲーマー』 Gaamer
 2011年/ウクライナ

『血の抗争 Part1, Part2』 Gangs of Wasseypur 予告編
 2012年/インド

 監督:アヌラーグ・カシャプ
 主演:マノージュ・バージパーイー、ナワーズッディーン・シッディーキー
 ※三代にわたる、血を血で洗う抗争を描く2部作作品。『仁義なき戦い』かと思っていたら、むしろ『極道の女たち』要素がいっぱい。人間関係が複雑なので、一度ではストーリーの理解が難しいかも。

『聖者の谷』 Valley of Saints 予告編
 2012年/インド、アメリカ

『シャンハイ』 Shanghai 予告編
 2012年/インド

 監督:ディバーカル・バナルジー
 主演:アバイ・デオル、イムラーン・ハーシュミー、カルキー・コーチリン
 ※フランス・アルジェリア合作映画『Z』 (1969)のリメイク。地方政治のドロドロが描かれる。アバイ・デオルの演技が素晴らしく、特に最後のパーティー・シーンにはうならされる。ポルノ制作、パソコン画面を見てのプージャー(お祈り)など、最先端インドがあちこちに。

『Pee Mak (原題)』 (「死者の村からこんにちは」を改題)Pee Mak 予告編
 2013年/タイ
※『ナン・ナーク』のコメディ版。夫マークとその4人の友人がドタバタを繰り広げ、観客を笑わせてタイでは大ヒット。

『シンガポール・グラフィティ』 That Girl in Pinafore
 2013年/シンガポール

『スター誕生』 Already Famous
 2011年/シンガポール

『聖なる踊子』 The Dancer
 2010年/インドネシア、フランス

『タクシードライバー日誌』 Something in the Way
 2013年/インドネシア
 ※『ラブリー・マン』 (2011)のテディ・スルヤットマジャ監督作品。同様に、性的な匂いに満ちた作品で、孤独な主人公の純愛と狂気が描かれる。『ラブリー・マン』に主演したトニー・ダマラもゲスト出演。

『ティモール島アタンブア39℃』 Atambua 39°Celsius
 2012年/インドネシア
※TIFF2012で上映

『果てしなき鎖』 Shackled
 2012年/フィリピン

『夢にかける女』 A Fallible Girl
 2012年/イギリス、中国

『狂舞派』 (「踊るぜ、香港!」を改題)The Way We Dance
 2013年/香港 

『すこし恋して、ちょっと愛して』 Together
 2012年/台湾
 主演:ソニア・スイ、マー・ジーシアン、けにー・B
 ※ほのぼの台湾ラブストーリー。『セデック・バレ』のマー・ジーシアンが、別人のようなお兄ちゃんを演じている。

 『ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー?』 Will You Still Love Me Tomorrow?
 2012年/台湾
 主演:リッチー・レン、メイヴィス・ファン

『結界の男』 Man on the Edge
 2012年/韓国
 主演:パク・シニャン

『未熟な犯罪者』 Juvenile Offender
 2012年/韓国
 主演:ソ・ヨンジュ、イ・ジョンヒョン
 ※TIFF2012で上映

『No.10ブルース/さらばサイゴン』 Number 10 Blues/Good Bye, Saigon
 2012年/日本、ベトナム

このほか、特集上映も「アジアフォーカス名監督特集 イ・チャンドン全作上映」等々盛りだくさんです。今年も、アジアフォーカスでアジアの映画を満喫しましょう!

 

 


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「So in Love with Leslie」... | トップ | 明日は『English Vinglish』... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シャンハイと血の抗争 (ゆずきり)
2013-09-29 12:02:17
こんにちは。アジアフォーカス行ってきました。
こちらの記事を先に読んでいたので、『シャンハイ』のパソコンに向かってのお祈り場面、これか!と思いました。
でも一瞬で、ああなっちゃったのでよくわからなかったのですが、あれは、パソコンの画面に神様の画像かなにか貼ってあるってことなのでしょうか?
冷静で近代的な官僚の彼がタオル1丁でパソコンにむかってお祈りする(しようとする)場面はおもしろかったです。
『血の抗争』も、ほんとにおもしろくて、ぜひ一般公開して、昔の東映映画のファンにも見てほしいと思いました。
そして、三代目カーンを演じたナワーズッディーン・シッディーキに惚れました!
ゆずきり様 (cinetama)
2013-09-29 20:47:03
コメント、ありがとうございました。

アジアフォーカスにおいでになったとのこと、うらやましいです~。
パソコンに向かってのお祈りシーンは、ちょっと短いのですが、例えば下のようなYouTube動画で、画像が出てきてお祈りの言葉も流れる、というものがいろいろあります。
http://www.youtube.com/watch?v=QiLo5YAt7z4
いろんなサイトもありますので、そのうちのお気に入りをクリックして毎夕祈っていたのでは、と思います。
あと、彼が下半身に付けていたのは、タオルではなくて一般にルンギーと呼ばれる腰布です。裸の上半身にはジャネーウと呼ばれる聖紐をしていましたので、再生族(上位3カースト)であることがわかります。

『血の抗争』はまさに、「仁義なき戦い」ファン向けですよね。しかし、長いので公開にはちと難が...。昨年の『カハーニー/物語』をどこかが買って下さらないか、シッディーキー・ファンとしては願っているのですが。
Unknown (ゆずきり)
2013-09-30 23:04:41
コメントのお返事、ありがとうございます。

アジアフォーカス、充実していて大満足でした。

あれはタオルではなかったのですね!
カーストについては、なんとなく気になっていたのですが、そういうようにわかることもあるのですね。興味深いです。解説ありがとうございます。

『血の抗争』は、たしかに長さは一般公開の際には難所ですね。仁義なきイッキミオールナイト、というのも開催されたことあるので、なんとかならないだろうか・・と思います。がんばって観れば、おもしろいのでみんなびっくりすると思います。

シッディーキーの『カハーニー』、これからみます。たのしみです。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アジア映画全般」カテゴリの最新記事