アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

『決戦食神』でお正月気分&不思議な事件

2017-02-11 | 香港映画

今回は、アジア映画の公開が少なくて残念な香港ですが、とりあえず昨日から公開されている香港映画『決戦食神』を見ました。監督は葉偉信(イップ・ウィソン/ウィルソン・イップ)です。見たのはホテルから歩いて5分の旺角ランガム・プレイスの映画館ですが、あれ、上映館系列が変わったみたいですね。

『決戦食神』の舞台になるのは、ひょっとして50年前の香港?と一瞬思ってしまった小路「春風里」にある庶民的な食堂「七記」。包丁を握るのは天才的な料理人高天賜(謝霆鋒)。天賜の師匠は「味王」と呼ばれた洪七(葛優)でした。天賜の父(黄秋生)も料理人でしたが、ある日幼い天賜を洪七に托し、姿を消してしまったのでした。そして現在、天賜はこの春風里で妹分の海膽(唐嫣)らと「七記」を切り盛りしている、というわけです。一方、フランスで修業し、王族の料理も任されたりする韓中混血の若きシェフ安保羅(ポール)(ジョン・ヨンファ)は、女友達の美優(白冰)と共に香港に戻り、「七記」の対面にフレンチ・レストランを開きます。何かと対立する両店でしたが、やがて、料理の鉄人コンテストにポールと天賜が出ることになり、緊張は極限まで高まっていきます。美食家蔡瀾氏も審査員に並ぶこの決戦、どちらに軍配が上がるでしょうか...。


ニコラスもジョン・ヨンファも、漫画の主人公的人物をうまく演じていて、楽しめました。ただ、ジョン・ヨンファの吹き替えの声がえらく渋くて、最後まで違和感がつきまとったのは残念。そして、彼らよりも光っていたのは、中国の名優葛優(グオ・ヨウ)で、白髪のカツラがとっても似合っています。ウィルソン・イップの映画としては平凡ですが、料理の処理がCGでうまく表現されていて、下ごしらえから出来上がりまでの映像が見る人の目を奪います。これは、香港人にウケそうですね。最後には出演者全員が出て来て、「2017年がよい、よい、よい年になりますように」と挨拶する賀歳片(旧正月映画)でした。予告編を付けておきます。

英皇電影《 決戰食神 》2 月 10 日 為愛團圓

今日の昼間は、例によって香港大学の図書館に行っていたのですが、ちょっと不思議な事件がありました。「香港コレクション」という、香港に関する文献がいろいろ並べてある部屋に行って、年鑑の基本データの一覧ページを次々とコピーしようとしていた時のこと。コピーの置いてある小部屋のすぐ外の書架に年鑑が並べてあるのですが、重いため、一度に5冊ずつ持って来てはコピーをしていたものの、コピーカード(「八達通」と呼ばれるsuicaみたいなカードが使えて、それを差し込めば自動的にお金を引いていってくれます)をいちいち取り出すのが面倒なため、「使ってますよ」の印にコピー機のガラスの上にボールペンを目立つように置いて、そのままにして年鑑を交換しに行きました。いなくなった時間はほんの1、2分でしたが、戻ってみるとボールペンがないのです。あれ?と思って見ると、コピーカードもなくなっています。えーっ!朝来る時に地下鉄の駅で加金して、400香港ドル(約6000円)も入っていたのに!!

地下鉄の駅から直結している香港大学のデッキ通路

ちょうど少し前から、左隣のコピー機で50歳過ぎの男性がコピーをしていたので、「私のコピーカードがないんですが、今誰か入って来ましたか?」と聞いたら、「ああ、そういえばインド人みたいな学生が入ってきたなあ」とのこと。あわてて出口にあるカウンターに行き、職員に聞いてみましたが、彼女も出入りを監視しているわけではないので要領を得ません。事情を話すと別の職員が出て来てくれて、いろいろ状況を聞いてくれました。「私も不注意だったんですが、まさか1,2分の間に盗まれるとは」としおれている私を見て気の毒に思ってくれたらしく、あちこちに電話して聞いてくれました。すると、「監視カメラの映像に映っているかも知れない」ということになり、調べてみてくれることに。

図書館の入り口

職員の人は隣でコピーしていた男性にも様子を聞いてくれたりして、その男性が広東語で同じ説明をしているのを聞きながら、やっぱりそのインド系の人(見下した言い方なのですが、「阿差」と言っていました)が持って行ったのかなあ、表示に残額が400ドルと出ていたしなあ、と思ったりしていると、その男性が慰めてくれるつもりなのか、「私もそういうことがあったんだよ」とか、「娘が日本で働いてるから日本もよく知ってる」とか、いろいろ話しかけてくれます。適当に聞いていた最中に前述の「監視カメラ」の話が出て、「CCTVがあるんですか、じゃ、様子がわかりますね!」と言ったりしていたら、いつの間にかその男性はまたコピー室へ。で、しばらくしたら、「あなたのボールペンがあるよ」と呼びに来たのです。なぜか、私のボールペンはその男性が取っていた方のコピー機の上、溝みたいになっている所にあり、「???」状態に。さっきの職員の人も入ってきてくれて、「それならカードもあるかも」とあちこち探してくれたら、私の方のコピー機の足下にあるミスコピーを入れる箱から何とカードが出て来たではありませんか。名前は書いてなかったのですが、コピー機に入れてみると「残額400ドル」と出て来て、これにて一件落着となりました。

図書館入り口の外にあるガーデン

職員の人にも、その男性にも御礼を言ったものの、何だか手品を見せられているみたいで、勘ぐれば「監視カメラに写っている」という話が出たから戻ってきたのかも、とか思ったりしました。実際にはコピーの小部屋には監視カメラはなく、図書館のどこか一画にあるカメラに写り込んでいるかも、ということだったようですが、「存在しない監視カメラ、窃盗犯を改心させる」だなあ、と、香港映画のタイトルではありませんが「天有眼」なんていう言い方を思い出したりしたのでした。それにしても、香港大学だって油断大敵、と思い知った次第です。

まったく、毎日何か事件が起きてますね-。ゲン直しに夕食はホテルの近くの合發茶餐庁へ。いました、昨年より一回り大きくなったネコちゃんが。会計カウンターの上にでん!と、まるで老板(主人)のように鎮座ましましています。


後方の招き猫も「あんたにはもうお手上げ~」と言っているようで、思わず猫の背をなでてゲン直し。で、黒板の一番上に書いてある「梅菜■肉」定食を食べて、そのおいしさにうっとりしてから映画館に行ったのでした。招き猫の運をもらって、明日もがんばるぞ! そう、香港大学図書館は日曜日も開いているのです。各部門によってちょっと違いはあるのですが、平日は朝8時半から夜10時まで開いているし、日曜日も朝10時から夜7時まで開館です。こういう図書館があるから秀才も生まれるのですねー。


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4 コメント

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何事もなく何よりです (エドモント)
2017-02-12 03:43:47
私は、バンコクに来ています。
今日(11日)の午後は、映画三昧てタイ作品とインド作品を見ましたよ。
『Raees』,『Kaabil』梯子見して来ました。
明日12日は、私も香港入りします。
エドモント様 (cinetama)
2017-02-12 11:04:04
バンコクからのコメント、ありがとうございました。

シャー・ルクの『ライース』とリティクの『カービル』をご覧になったのですね。
私も今夜あたり、手に入れたムニャムニャで見られるかも、です。

今日からは香港ですか。
ご一緒に飲茶でも、とお誘いしたいところですが、お互いに滞在が短いと思いますし、エドモントさんも予定満載ですよね。
私はあと、王大陸クンの『一萬公里~』、魏徳聖監督の『52Hz~』、『小男人週記』などを見たいと思っています。
どこかでバッタリ、とかになるといいのですが、そこまでの幸運は私の能力ではムリかも知れません...。

どうぞ気をつけて、よい旅を!
香港へ到着したしたが (エドモント)
2017-02-12 13:38:50
cinetamaさん、コメントありがとうございます。
香港へ到着しましたが、1230発蛇口行噴射船に乗り継ぎ可能だったので、
まずは、深[土川]で数片見て、夜香港入りします。
私は、油麻地のホテル宿泊するので、何処かですれ違うかもしれませんね。
自分で表記するのもなんですが、何と、明日夕方には、台北に向かいます。(笑)
エドモント様 (cinetama)
2017-02-12 16:45:39
コメント、ありがとうございました。

何と、空港からサムチャン行きですか~。
私はこれから圓方の映画館で、王大陸クンの作品です。
今日は友人一家と飲茶して、SIMカードを買ってインストールしてもらったりしたら、香港大に行くには時間が経ちすぎて、本屋チェックのあとホテルにいったん戻りました。
明日は台湾ですか~。
〇日で何都市行けるか、というレースみたいですね。

今夜は多分同じ空気を吸ってますが、また日本でお目に掛かりましょう。

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