ラードラー日記 ー グルメライダース2.5

海外ビール紀行 と ロードバイク ヴェンジとの日々

ブロツワフ日本庭園

2010-09-18 11:12:34 | ポーランド


ポーランド第4の都市ブラツワフ。現地ガイド1押しの日本庭園に行って来た。写真の左手では座禅をするヨーロッパ人が居て、結構楽しんでいる様子である。また、日本閣のように結婚式をあげたカップルが写真をとっていたりする。これを作ったときには、かなり綺麗だったと思うが、剪定のやり方がわかる人が居ないのか、全体的に鬱蒼とした感じである。ガイドが入場券を買って入ったが、日本人ツアー客から見ると、兼六園などに行った方が良いので、すぐに出てきてしまった。少しガイドは寂しそうだった。庭自体は大したことはないが、ヨーロッパ人から見た日本文化を感じるという意味では、良かった。場所は百年記念会館の裏手にあり、それなりの規模がある。

チョコレートビール at ブロツワフ

2010-08-29 08:55:29 | ポーランド


ブロツワフの広場の中心にSpizという老舗のビアホールがある。先ずは歩きつかれたので、ハニービール(白ビール&蜂蜜)を飲む。これで元気がでてきた。その後普通の黒ビールを飲んで、チョコレートビール(黒ビール&チョコレート)を飲む。これが意外と美味しい。コクと苦味が足されたような感じである。そのほか、キャラメルビール(黒ビール&キャラメル)、ライト、ヘビー、小麦など色々な種類がある。よく考えると、スターバックスのビール版のような店だ。意外と日本でも流行るかもしれない。スターバックスも20年位前、シアトルで飲んだカフェラテが美味しいと思っていたら、マウントレーニアのカフェラッテが出た後しばらくして、日本で大ブレークした。

この店の前のテントでは、食事は注文できないが、1杯ごとに一つつまみ用のパンみたいなものをくれる。給食の食パンにラードとナッツを挟んだようなもので、つまみにはなるが、美味しくもない。テントで飲める全種類のビールを飲み終わって帰る頃、私のテーブルにはこのサンドイッチが10個ほど積みあがっていた。

店の前のテントは、ひっきりなしに人が来て夜9時ころはなかなか座れない。周りの外国人を見ていたところ、どこかの席が空いたら、さっと座る。まるで、日本のサービスエリアの食事をする場所とりのような感じだ。しかし近くの柵にもたれてしばらく待っていると、親切なボーイが飲み終わりそうなグループの席に誘導してくれた。こんな細やかな配慮を受けるとは思っておらず、少し感動。その後、写真の奥のキャッシャーでビールを買うことになる。店内はレストランとなっており、地下には巨大なビールタンクがある。私は飲んでいないが4リットルのジョッキもあるということだ。

写真の背景が明るいのは、夜だけでなく夕方も行ったからである。


アウシュビッツのポプラ並木

2010-08-28 09:19:13 | ポーランド


青い空に、まっすぐ天まで届くようなポプラ並木。強制収容所に60年前蒔かれた種が、その悲惨さが故に手付かずの大地にどこまでも育ってゆく。時間の止まった収容所と時を刻むメジャーのように、コントラストを織り成している。
内部の展示物は痛ましいものであるが、それでも戦争の悲惨さを何万分の1かに縮小して保存しているということを忘れてはならない。全部を見てしまったらとても正気ではいられないだろう。
ヨーロッパではカギ十字など、ヒトラーを連想させることは、ご法度であり、ヨーロッパで大流行のアニメ「ドラゴンボール」等でも、そのマークの使用はモザイクをかけるなどの配慮がなされるとのことだ。
なぜ、このような常軌を逸したことが、起きたのか。ヒトラーを正式な民主主義の選挙で選択したのはドイツ国民である。ただし、当時のドイツの経済状況は、ハイパーインフレがおきており、多くの若者も含め10人に4人が失業者であった。ユダヤ人は人口が3%で富の40%を握っていた。そのような中、アウトバーン建設による公共工事、HUGO BOSSデザインの軍服など若者に夢と食事を与えるリーダとして登場し、ユダヤ人を非難した。我々であれば、絶対にそこで思いとどまれたと断言できるであろうか。我々が学ぶべきことは、教科書の表層的な結果ではなく、そのような結果にいたるプロセスとして、国民はどのような選択をしたかであり、その選択した政治家や官僚の作為、不作為が歴史に与えた影響をよく理解しなくてはならない。


地下100mの礼拝堂 ヴィエリチカ岩塩坑

2010-08-22 08:03:24 | ポーランド


世界遺産として登録されたヴィエリチカ岩塩坑。そこには巨大な蟻の巣のような迷路が、上質な岩塩を地下300m以上掘り進みできたものである。その中ほどに美しいキンガ姫の礼拝堂がある。写真の左側には最後の晩餐が彫られたレリーフがあり、外の暑さを感じない涼しい空間である。

入り口を入ると、まず檻のようなエレベータで真っ暗な空間を垂直落下する。これは殆ど遊園地のアトラクション並みである。その後細い順路を歩いていくと、この坑道の中で生活していた人々の蝋人形館のようなものやディズニーの小人のような彫刻がある。通路の天井や壁は塩でできているので、なめると塩辛い。大分歩いた後、写真の礼拝堂に着く、最初に目に入る光景は、なんとも感動的なものである。

礼拝堂を過ぎると、食堂(食べた人に聞くと雰囲気は良いが、味はそれほどでもない)や土産屋(食べるための塩はスーパの方が安いというが、岩塩の塊は結構安いと感じる)、郵便局がある。その後が大変だ。帰りも垂直上昇のエレベータに乗らなくてはいけないが、1台に乗れる人数が8人位なので、長蛇の列ができてる。疲労困憊で1時間位並んで地上につくと、皆「シャバの空気はうまい」と一服している。この帰りの行列は夕方~夜遅くまであまり変わらないようなので、ツアーでない人は計算に入れておいた方が良いと思う。


ショパンピアノコンサート at ワジェンキ公園

2010-08-21 20:49:38 | ポーランド


美しい水面を見下ろすショパン像に祝福された、ピアノコンサート。ワジェンキ公園で日曜日の12時に開演する。公園には地元の人も、自転車ツアーの人も、観光客もノンビリとベンチに腰掛けたり、芝生に寝そべったりしながら聴いている。美しい音色が公園の隅々まで広がってゆく。無料だからといってレベルを落とすことなく、ずっとそこで聴いていたいと思える内容である。