チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

山城博治さんら3名の第2回公判---検察側の大失態で法廷は混乱、起訴そのものをただちに取り消せ!

2017年03月27日 | 沖縄日記・辺野古

 3月27日(月)、那覇地裁で、高江・辺野古の反対運動の中で逮捕・起訴された山城博治さんら3名の第2回の公判を傍聴した。

 博治さんは、第1回の公判では腰紐をつけられたまま出廷したが、今日は全く自由。保釈当時はすっかり痩せてかすれ声だったので心配したが、顔も心持ち丸くなり、声にもいつもの張りが戻っている。地裁前の公園で開かれた事前集会でも、マイクを握り、あの博治節の完全復活だ。

 稲葉さんも元気に挨拶。

 今日の第2回公判では、まず、検察がゲート前の映像を流した。ゲート前にブロックを積む前の座り混みの様子や、博治さんの演説などのシーンが延々と続く。いったい何を立証しようとしているのかも意味不明だ。

 30分ほどのビデオの放映後、検察側の証人としてビデオを撮影した警察官が証言台に立つはずだった。しかし、そこで、被告側代理人・金高弁護士が立ち上がった。そして、「今日、放映されたビデオの中には、事前に開示を受けたビデオとは違うものがある。開示に誤りがあったのではないか? これでは警察官の証言に対する準備できず反対尋問ができない」と指摘した。検事はすっかり慌ててしまい、全く説明ができない。検事が事情を調べるということで、裁判長は仕方なく休憩を宣言した。

 20分ほどして再開されたが、検事は「間違えた可能性がある」と認めた。裁判長は「それでは今日の証人尋問は出来ませんね」として審理を打ち切ろうとしたが、三宅弁護士が立ち上がる。「我々も迅速な審理に協力してきた。こんなことで今日の証人調べが打ち切りとなり、審理が遅れるのは認められない。まだ、検察は、一人の被告(添田氏)を拘束したままだ。この裁判が遅れれば、それだけ彼の拘束がますます延びてしまう。検察のミスで審理が遅れるのなら、彼をすぐに釈放すべきだ」と抗議する。傍聴席からも、「こんなミスはあり得ない。起訴そのものを取り消せ!」と抗議の声が上がった。

 裁判長もあまりの検察の失態に呆れ顔で、すぐに方針を示すことができない。法廷はざわついたが、結局、裁判官と原告・被告代理人だけで別室で進行協議が始まった。

 45分ほど待たされて、やっと再開。裁判長は、検察官に対して、証言を予定していた警察官が作成したビデオをきちんと特定するように指示し、彼の証言はそれまで延期、今日は審理中止となってしまった。次回は、予定を入れ替え、防衛局職員N氏の証人尋問から始めることとなった。

 第3回公判 4月17日(月)午後1:30~

 第1回公判でも検察側が証拠をきちんと整理していなかったため手間取ったが、今日の検察の失態はとても許されるものではない。ともかく、博治さんの拘留を続けるために、半年以上も前のブロック積を慌てて立件したため、きちんとした証拠を揃えることができなかったのだ。起訴そのものが無理だったことは明らかであり、起訴をただちに取消し、そして添田さんを即時釈放すべきた。

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