チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

ハムを完食できず、日本一を逃したカープ

2016-11-02 13:44:24 | 身辺雑記
11月2日(水)

 胸踊らせた今年の日本シリーズ。カープの日本一はならず、日本ハムファイターズの4勝2敗という結果で終わってしまいました。


      雁行くや敢えなく醒めし鯉の夢   弁人


 シリーズ前、「30年前に日本一を逃した時の忘れ物があるような気がして胸のつかえが取れていない」と吐露しましたが、今回、またしても黒田投手の引退という要素が発生、足かせにならなければいいがという危惧を抱きました。
 でも、広島での第二戦にローテーションどおり最多勝の野村投手を立てて二連勝しましたので、もういいでしょう。このへんで30年前の忘れ物にこだわることはやめようと思います。過ぎたことをいつまでも引きずっているより、これからのシーズン、さらに強いカープを夢見て応援するしかありませんから。
 考えてみれば、監督が変わって初めての日本シリーズに制覇するというのはなかなか難しいのです。日本ハムの栗山監督も就任一年目に果たしたリーグ制覇の時は巨人に敗退。二度目の今年初めて手にした栄冠なのですから。

 とはいっても、敗退したのは事実。心残りがないというのは嘘になります。「あのゲーム、あの場面で・・・」という思いは尽きませんが、そんな中で、最も強く印象に残ってしまうのは、やはり、第三戦でしょうか。

 この試合、黒田投手の最後の登板になるかもしれないという、カープナイン気合の入る一戦でした。

 現実には、三連敗して崖っぷちに立たされたら大変という日本ハムの選手のほうにプレッシャーが強かったはずなのに、黒田投手に勝たせたいという必死の思いが、カープの選手から伸び伸びとした思い切りのいい野球を奪ってしまった感じがします。

 初回裏日ハムの攻撃、一死2・3塁で4番中田。まだ序盤で打席には主砲。「仮に先制されてもまずアウトカウントを」ということで前進守備を取りませんでした。
 トーナメントの一発勝負の試合ではごく普通の考え方です。でも、ちょっと腑に落ちないというかイヤな予感がしたのも事実でした。短期決戦とはいえ二連勝して勢いに乗っている状況です。結果を恐れずにもっと思い切ってやったほうがいいのでは、ちょっと堅すぎやしないかという思いがよぎったのです。結果ショート正面のゴロ。最少失点で終えたものの、長いシーズン中にはない形での失点でした。
 しかし、すぐ次の回にエルドレッドの2ランホームランで逆転。ベンチの作戦の思惑どおりになった結果に胸をなで下ろしていたのですが、

 終盤八回、ハム二死2塁でこの日二塁打2本の三番大谷。同点に追いつかれたら途中降板した黒田の勝ち星が消えます。敬遠でしょうか。ここでも少し堅すぎやしないかという思いがよぎりましたが、その不安が当たってしまいました。やはり、伸び伸びとした思いっ切りのいい野球が消えてしまっていたのです。
 前の試合でヒットを打っているとはいえ、ここまでほぼ眠ったままの四番中田。その主砲の目を覚まさせるきっかけになるかもしれないという心配の中、打球はライナーでレフト前へ。
 二死で同点のランナーが二塁にいれば、どう考えたって外野は前進守備なのに前に出ていませんでした。四番とはいえ勝負しやすいと判断しての敬遠だったのに。
 やはりチーム全体が受け身になっていたのでしょう、外野の頭を越えられるのが怖かった。レフト松山が懸命に前進しダイビングキャッチを試みるも後逸、逆転タイムリーツーベースに。松山の鈍足を考慮して守備固めをしておくべきだっったという指摘がありましたが、私はそうは思いません。セオリーどおりの守備位置を取らかったからの一点です。というより「取れなかった」というほうが正解。チームがそういう精神状況にあったということでしょう。

 やはり、よそ行きの野球では本来のカープらしい野球にはなりません。

 試合は、九回表二アウトの土壇場から安部のタイムリーが出て延長戦に入ったものの、受け身の堅い野球はそのままでした。

 十回裏、二死2塁でキーマンの大谷。「絶対に勝つ」という気合があれば、ここでこそ敬遠なのかもしれません。でも、続く中田に当りが戻っています。今度はその中田を怖がった。
 それにしても大谷のバットコントロールは見事で、インコース低めの難しい球をライト前へうまく運びました。「あの球を打たれたんだから仕方ありませんね」というアナウンスを耳にしましたが、延長で1点取られたら負ける場面です。絶対に勝ちたいのなら、一塁が空いている以上バットの届かないところに投げるべきです。大谷、中田、どちらに打たれても結果は同じで、ここはセオリーどおりにすべきでした。
 それにもましてセオリーどおりでなかったのが、またしても外野の守備位置。大谷の二本の二塁打に気分的に押されていて前進守備が取れなかったのでしょうか、野手の前の打球なのにクロスプレーにもなりませんでした。

 滑り出し2勝0敗、それも初戦で日本一の投手を攻略しての連勝。油断があったのではとも言われますが、それならば、第三戦は結果を恐れず伸び伸びと自分たちのプレーができたはずで、私の見方は「引退する大投手のために」という本来の目的とは違う要素によって自分たち本来の野球ができなかったということです。
 でも、今回は「勝ちたい」という気持ちから生じた結果なので、少しは救いがあるかなと思っています。

 とはいえ、この第三戦の結果がシリーズの流れを変えてしまったのは事実で、続く第四戦、日本ハムにまだ硬さが残っていた中で、中田、レアードにホームランを浴びて負けた時に、あと二つ勝つのは難しいのではないかと覚悟をさせられた次第です。


      跳ねた先俎上にありし秋の鯉   弁人


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