ビジネスBLOG @神奈川中央会
中小企業支援のための情報を提供しています!
 



 神奈川県中央会では、4つのテーマによる専門家の記事を載せています。
 本日は、「環境経営」をテーマとした神奈川県技術士会 奥村氏の第1回目の記事となります。(環境経営をテーマとしたブログは、今回が28回目となります)


 環境経営とは?と問われて、これだと明言することは難しいことです。
 今回は、製造業に携わる、中小企業の社長さんにインタビューして、得たお話を紹介します。

会社の概要:従業員50名、各業界向けのプラスチック精密成形部品の製造企業。社長は2代目、現在、創業40年。

インタビュアー:「会社を経営する上で、環境について、どの様な方針で、のぞんでおられますか」

社長:「小さな会社ですが、企業活動と地球環境との調和をめざし、全社員、及び会社に係わる全ての人の参加で、地域を含めた環境の保全に努めることを、方針としてのぞんでいます。」

インタビュアー:「もう少し、具体的にご説明下さい」

社長:「精密プラスチック部品の金型設計・成形・部品販売を通して、社会に貢献するとともに、生産活動が環境に与える影響を的確にとらえて、改善のための目的・目標を明確にし、継続的な努力を図ることにしています。
 具体的には、(1)省エネルギー、省資源の徹底 (電気使用量、用紙使用量の削減)(2)廃棄物、特に産業廃棄物 (廃プラスチック)の削減とリサイクル化の推進等を、環境方針として、全社員、及び会社に係わる全ての人に、周知させています。」

インタビュアー:「その達成程度は、どの様にして、管理され、把握されるのですか」

社長:「年度毎、方針に基づいた目的・目標が掲げられ、関係者の協議で数値化され、社内に告知され、関係社員は目的・目標達成に向けて努力します。数値は毎月、フォローアップされ、食堂にグラフ化して表示され、全社員に関心を持って貰っています。
 具体的には、電力消費量・用紙使用量に関する、削減の推移表、廃プラスチックの排出量、及びリサイクル量の推移表等を、掲示させています。 結果数値は、事務局で、チェックされ、必要な改善等のアクションがなされるのです。
 この 「方針や目標を定め、実行し、チェックし、見直しアクションする」PDCAサイクルの導入定着は、環境経営の成果の一つであり、他の業務への展開を望んでいます。」

インタビュアー:「その中で、特に力を入れておられるのは、どんな点ですか」

社長:「環境経営(方針)の徹底推進は、原価低減のチャンスである、と言う点です。紙・ごみ・電気の削減はもう古いと言われていますが、小さな会社では、紙・ごみ・電気は全社員参加の良きテーマであり、これをベースに、成形部品の原材料の見直しや、生産工程の金型材、治工具類の見直し改善といった、徹底的なムダの排除に全社員が参画し、大きなコスト低減に結びついて来ています。
 廃プラスチックの排出量の削減とリサイクル量の増進は、特に力を入れているものの一つです。」

インタビュアー:「そのための教育や投資は、どうされていますか」

社長: 「当社は、全社員、及び会社に係わる全ての人を対象に、環境経営に関する一般的な啓蒙教育を、朝会等のグループ会合を通して行っています。又、大きな環境影響の原因となる可能性をもつ作業に従事する社員には、OJTを含めた専門教育を課しています。しかし、最も意を用いている教育といえば、環境経営を、真に理解し活動の核になってくれる、メンバーの養成です。外部教育の受講もさせている内部環境監査員の養成です。環境経営は一人では出来ません。一人でも多くの同志を養成し、全社員、及び会社に係わる全ての人の参画を促すことが、肝要だと思っています。
 投資については、小さな会社は、慎重です。環境方針にてらし、最も有効性のあるものへの投資となるのは、当然のことだと考えています。」

〜次回につづく〜


神奈川県技術士会 http://www.e-kcea.org/

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア


« 経営革新で未来を... 雇用保険法の主な... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
規約に同意の上 コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁
 
この記事のトラックバック Ping-URL
 


ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません
 
・30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております
・送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。