chuo1976

心のたねを言の葉として

ⅩⅩⅩⅨ  「フィンガード」を観る聴く  『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2016/4/18

2016-04-18 01:54:59 | 映画

 

ⅩⅩⅩⅨ  「フィンガード」を観る聴く       『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2016/4/18 

  リチャード・カーンの映画です、またまた、私たちは、まだまだ、映画を知らない、モノクロの荒い画面、パンする街、廃墟とも思える殺風景な街、部屋の中、女、娼婦か、電話、男は電話口で猫を抱えて話す、女の誘い、男の誘い、果たして、ネグリジェ姿の女、電話が切られて、二階から女の姿を捕らえるシーン、女はどこに居るのだろうか、工場の中か、お屋敷か、応接、工場の廃墟に居着いているかのごとくに、ここでは旨く話しが纏まらなかったか、次なる電話、女は部屋内を彷徨く、今度の男は逸物を手にしてこすり、女はテーブルの角に股間を擦り寄せて、互いに悶えての電話でのセックス、カミング・スーン、何が直ぐに、女が直ぐに駆けつけると云うことか、女が男の部屋に、テーブルの上で股間を開き、男は女の股間に食いつく、ナイフでカットする下着、露わになる女の股間、バックからのセックス、アナルセックス、繰り返し尻を叩く男、この音の響き、素晴らしさ、パン、パン、パン、これでもかと、セックスしながらも叩く、パン、パン、パン、尻は最高の打楽器、仰向けにして、指で激しく女の股ぐらを突く、悶える女、ともに昂ぶり、果てたか、いや、何も満たされていないのでは無いか、女は部屋の外に、通りで男が誘う、いくらだと、拒む女に言いがかりの男、そこに、部屋から遅れて現れた先ほど戯れ遇った男がナイフであっさり言いがかりの男の首を切ってしまう、倒れ込む男、流れる血、モノクロ故に、黒い血、女と男は車に乗り込み、車の疾走、郊外、ロング、遠くに見える小屋、泥濘を越えて、小屋の前、知り合いの男か、だが、だれの知り合い、彼に語りかける女、この男は何を思ったか女を抱き始める、己のものにしようとしたのか、急に女とともにやって来た男は苛立ち、女を抱いている男の足を刺してしまう、血まみれ、やって来た二人は車で疾走して去って行く、この車に取り付く刺された血まみれの男、引きずられて、そのままに、あてなく飛ばす彼らの車の前に現れる犯された娘、助けを求めて、車に乗せる二人、だが、二人はこの娘にちょっかいを出して、足を刺された男と一緒だ、近づいて、誘って、それでいて苛立って、嫉妬して、ここでも、乗せておきながら、優しそうに見せて、女も娘を抱き寄せ、男も手を差し伸べながら、次第にいらいらして、殴りつけ、娘は暴れて、車から遁れる、この娘を追いかけてなぶる女、執拗に、男も逸物を銜えさせようと、慌てて更に遁れる娘、今度は真上からのショット、男は娘をさんざんに殴り、壁に打ち付け、倒して、殴る、男を見上げるカメラ、男が激しく殴りつける、血まみれの娘、どこまでも殴り続ける男、山間の小屋、パンするカメラの捕らえたキャンピングカーの小屋、遣ってきてこの二人の身勝手な暴走暴力、そして、しばし、心も体も安んじたか、車の中の二人、長閑に並んで語らっているが、いやいや、何も収まってなど居ない、それぞれに嫉妬し、不満げに、詰り、諍いの二人、男は銃を差し出して、脅し、車を止めて、外に、女を車フロントに後ろ向きに押しつけて尻を捲って、尻を曝し、銃で犯す、銃で股間を抉る、銃を女の手に持たせる男、男は女を後ろから犯し、女は銃を手にして銃弾を発射するばかり、後ろから押さえ込まれて、女の顔が見詰める前方に、彼方に、どこを見ている、何を見ている、暴発、求める女、何を、まさに、あてない、犯す男、犯される女、発砲する女、二人の狂気が、通りの男に、郊外の小屋の男に、道ばたに遁れてきた娘に、そして、銃弾の暴発に、この叫びは続く、怒りは、恐怖は、この銃弾が何に炸裂する、何ものを撃ち殺す、これがアメリカ、男、女、暴力、血まみれ、この外は無い、今日、何の違和感も無く見ることの出来るこの映画、私たちが、カーンに追いついたのだろうか、日本の現実が、追いついてしまったか、ここにある男は女は、私なのだ、見ている私なのだ、欲望が、憤懣が、怒りが、悲しみが、叫びが、そして、暴発した銃弾が、見えない彼方の人々を撃ち抜いてしまっている、私は何も気付くことも無く、知らぬままに、

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