中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

「血を吸うカメラ」鑑賞

2017年09月24日 20時44分08秒 | ぶらり、城東
2017.9.10の回顧録

メゾンエルメス ル・ステュディオ「血を吸うカメラ」

あの「サイコ」と並び称される、という触れ込みだから、一応サイコホラーにカテゴライズされるんだろうけど、本人に自覚があり、且つ悔悟も恐怖も感じていて、状況の解決を試みようとしていることもあって、何のことはない普通の映画、と言うか触れ込みに釣られてしまうと、余りにもつまらない映画なのでは。これで、「サイコ」は精神科医の台詞で観客の平静を取り戻せるから名作で、こっちはそれがないからただの猟奇的変態映画と糾弾されちゃうっていうのは、どうにも理不尽な感じが。現場も事後の状態も、全く映されてないんだけどね。この辺は、自分が生まれる前っていう時代性かね、って思ってしまうのは、遥かに猟奇的な状況に慣らされてるっていう病気か。映像作品として同じものをやる価値はもう全くないけど、舞台作品としてなら、リバイバルする妙味はあるかも知れない。そのためには、この「血を吸うカメラ」っていう邦題も、「Peeping Tom」っていう原題もしっくり来ないから、ここは絶対変えるべき。
話は全然変わるけど、ヒロインの女性が、かなりりっぴーに似ているように思えたんだけど。深刻な障害があるのにゴッドマザー的な存在感のあるヒロインの母親は、演るならさながら夏木マリさんか。
会場は、エルメスのプライベートシネマなので、小っさなもんだけど、完全予約制で席もちゃんとしているので、何処ぞよりは断然マシ。まあ、早いもん勝ちなので予約は熾烈だし、性格上フランス中心の欧州映画しかかからないけどね。

コメントを投稿