フィクションとしての「消費者利益」 樋口 兼次 (著)

2016-11-20 13:14:08 | 日常
という記事を読みました。
 
大雑把に要約すると、「日本の消費者が過剰とも
思える品質(サービス)を要求するので、過剰労働
せざるを得なくなっている」という内容。
 
記事の最初に取り上げられている、大手宅配会社の
配送担当者の例は、正にその通りだと思いました。
時間指定配達サービスがあるために、宅配会社の配送
担当者が過酷な労働環境に置かれています。
 
ただし、消費者が求めないのに、社会の仕組みが
変えられた結果、過酷労働を強いられた例もあります。
 
スーパー、デパートが年中無休になり、労働者が休め
なくなったは、「大規模小売店鋪法撤廃」が発端です。
 
昭和の頃は、大手スーパー、百貨店も、たいてい週に1日
定休日がありました。初売だって3日か4日に行なわれて
いました。
閉店時刻も、だいたい7時で、当時音楽教室でパート勤務を
していたコロ子は、仕事が6時に終わると、スーパーに
走って、夕食の買い物をしていました。レジで待っていると、
「本日もご来店ありがとうございました。間もなく閉店で
ございます」というアナウンスがあり、「蛍の光」が流れて
きました。それが普通で、不便とも思いませんでした。
 
書かれているので、引用しておきます。

昭和時代は欧州と同じ規制だった

日米構造協議により流通規制緩和が進められ、1990年以降
閉店時刻は7時から8時へ、年間休日数は44日から24日へ
次々に緩和され、2000年 にアメリカの強硬な要求で
大店法が廃止されると同時に、閉店時刻、休日規制が完全に
なくなり、24時間営業・年中無休が常態化したのです。
(大店法廃止と不眠不休型小売店の解禁) 

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