エッセイ -日々雑感-

つれづれなるままにひくらしこころにうつりゆくよしなしことをそこはかとなくかきつくればあやしゅうこそものぐるほしけれ

恩師夫妻を囲んで(2) - こっそり鴨を獲る方法

2016年10月29日 | 雑感

 

 前回は琵琶湖湖岸のホテルで“大学の恩師の奥さんを囲んでの宴会”がどうだったか、というよりホテルの透明ガラスの危険性についての話だった。

 翌朝、食事をしてチェックアウト、9時半にホテルを出る。

京都円山公園まで帰り、そこらを散策して、平野屋で“イモ棒”を食べて解散という計画だ。

 男性15名は湖西線から山科で地下鉄に乗って、東山駅まで、あとは歩いて円山公園へ。

車は私を含めて3台のみで、女性だけ(7名)を乗せる。

  さて、円山公園まで行くには車の方が早い。そこで、近くの近江八景のひとつ、浮御堂に立ち寄ろうということになった。ここの正式名は臨済宗大徳寺派海門山満月寺浮御堂だ。

 

                       

                        

湖上に群れている沢山の鴨を見ているうちに、4年前に亡くなった高校時代の友人Yを思い出した。

                        

 

園山俊二の”はじめ人間ゴン”のように、マンモスでもなんでも食い尽くすような狩猟民族のYは、私にいろんなものをとることを教えた。

アユの網打ち、琵琶湖のゴリ、絶滅したと云われる瀬田シジミ、これは他の仲間から馬鹿にされながらも半日がかりで鋤をひいて、バケツ2杯分ほどとった。 日本海でアジ、さより、スズキ、いわがき、ムール貝、 ウエットスーツを着てアワビ、サザエ、 京都北山での山菜取り。

私が参加していないものは、琵琶湖のうなぎ、広沢池から逃げ出した大きな鯉。40センチ近くのガメラ級迫力のあるスッポン、これをすっぽん料理にするには怖すぎで抵抗があるなと思った。

 仲間は、彼の狩猟本能、徹底的にとるということ、やりすぎを批判し、奥さんは“あとしまつがたいへん、イライラする”と、本気で怒っていた。

 

ぼんやりと鴨の群れを見ていたら、夫人連が寄ってきた。

私は彼女たちを面白がらせようと、Yが常々言っていたこと、 “警察につかまらずに鴨をどうして獲るか” について話し出した。

 “あの鴨がいるところまで、まあ30メートル間隔でブロックを置きます、せいぜい100から150メートルです、そしてそこに丈夫な紐を通します、その最後は釣り糸、それに釣り針・餌をつけて、軽い風船で浮かせます。カモが餌を呑み込んだときに紐をぐっと引っ張る、カモ沈む、夜暗くなって人目につかなくなったら こっそりボートで鴨を引き上げに行く”。

K夫人、「それじゃ、土管をあそこまでのばしたらいいんじゃないですか」、と至極まじめな質問をする。

他の女性たちは義理でにこにこ笑っているだけだ。

 

私にすれば、この話は桂枝雀の落語並みに面白い。Yの発想は抜群だ。

しかし、この話は全くご婦人たちの興味をひかなかった。

 不発に終わった私はすごすご引き下がった。

もっとも、鴨鍋のおいしさは彼女らにも通じた。 あのだしは抜群、歯が悪ければちょっと手こずるが・・・、は通じた。

 

男性ならそれなりの反応はあったと思う。なぜなら、男は子供の頃多少とも虫取り、魚釣りなどの狩猟をやったことがあるからだ。

 

浮見堂を出て、湖西道路経由で円山公園、“平野屋のイモ棒”へ。

 

                   -続く-

 

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