エッセイ -日々雑感-

つれづれなるままにひくらしこころにうつりゆくよしなしことをそこはかとなくかきつくればあやしゅうこそものぐるほしけれ

恩師夫妻を囲んで(1) - 透明ガラス

2016年10月28日 | 雑感

 

三日前に毎年の、大学の卒業研究室の集まりを一泊でやった。

 

この“恩師夫妻を囲む会”は今度で21回目。先生は8年前に亡くなられたが、その後も奥さんを囲んで続けている。この会は私の前後10年間ほどの卒業生に呼びかけて始まった。多い時は30名を越えていたが、このごろでは25名前後だ。今回は特に少なく、奥さんを含めて22名、奥さんは90歳だ。

 

私たちは古手だが、若手グループも二、三十人で年一回日奥さんを囲んでの日帰りの会を持っている。ただ、この二つのグループが合流することはない。年齢が違いすぎて混乱するだけだ。

 

気心の知れすぎた我々グループ 仲間は、ホテルについて集金、部屋の割り振りが終わればすぐ酒盛りを始める。話がはずみ、宴会までには相当できあがった者が出てくる。

琵琶湖湖岸にある今回のホテルは10年ほど前にも来ている。

 

この、一泊旅行の話は長いから三回に分けてする。

 

まず最初は“きれい過ぎる透明ガラスは問題”というテーマだ。

 

このホテルの大きなガラス窓越しに琵琶湖が見える。

窓は足元まで透明ガラスだ。なにもないと錯覚してベランダに出ようとしてびっくりする者も多い。きれいに磨かれ過ぎているからで、気持ちがいいが、行き過ぎると危険だ。

       

10年前の話だ

相当出来上がった我々は宴会前に風呂に入ろうとした。浴槽へのドアも透明ガラスだ。私はドアに気がつかず、頭をいやというほどぶち当ててしまった。

酒を飲んではいるものの、60を越えるとこんなにも耄碌するものか・・・と私はかなり落ち込んだ。

 湯船につかって落ち込んでいたら、私より3歳下のYが入ってきた。そのYが私より派手にドアにぶっつかった。前を隠していたタオルは吹っ飛ぶわ、ぐらぐらっと倒れそうになった。

彼には悪いが素っ裸だけに面白く、その光景に私はほっとした。このドアにぶち当たったとしても無理ない。

しかしYも私も無事だったから笑い話ですんだがひとつ間違えれば危険なことになる。

 

さてその透明ガラス、今回どうなっているかと見に行った。

 

二枚目の写真、ちょっと見にくいがちょうど真ん中に○が三つ、水平につけられている。

やはり苦情が出たのだろう、これでぶつかる人の回数は減ったにちがいない。

私は風呂を見に来ただけで、今回10分も大浴場にいなかった。もともと、風呂は好きでない。

 

 

ちなみに家内の姉も家内も透明ガラスにだまされた。

家内の姉のいきつけの美容院は透明ガラスの自動ドアだ。気候のいい時だったから冷房も暖房もいらない、開いたままだった。そこで姉は立ったままドアが開くのをじっと待っていたら、店のなかから“あいてますよ、どうぞ入ってください”と声をかけられた。

 家内はパン屋でガラスのないショーケースにガラスがあると思い込んでパンを取れなかった。姉妹揃って近眼だが、それを差し引いてもかなり間ぬけたはなしだ。

 透明ガラスそのものはいい。汚いよりきれいに磨かれたほうがいい。

 しかし、場合によっては透明ガラスはだめだ。

 今回の”恩師を囲む会”の関心事の一つは、あのホテルの大浴場のドアがどうなっているかだった。

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
«  多羅葉(タラヨウ)の樹 | トップ | 恩師夫妻を囲んで(2) -... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

雑感」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。