▼共謀罪という名の下に、一気に２７７にも及ぶ犯罪を取り締まる法は、民主主義をがんじがらめにしようとする国家利益を優先する考えで、アベ政権は、その国づくりに邁進する決意を、国民に堂々と宣言したようだ。これは「アベコベの声明」と呼ぶべきもので、国民にとっては、まったくご利益にならないものだ。
▼私は、昨日の夢で、大海をどこまでも自由に泳いでいる魚になっていた。だが、アベ漁業部の設置した網に囲まれ、同じ所を泳いでいることに気付いたのだ。そこで私は、魚からカモメに変身し、大空を飛び回る自由を得たのだ。この他愛ない夢を分析すると、やはり、アベ総理がみせた夢ではないかという結論に達したのだ。
▼気になるのは「改正憲法は２０２０年まで施行したい」という、アベ総理のオリンピック便乗宣言だ。アベ総理は国民の気持ちが「がんばれ日本」と結束するオリンピックを、憲法改正の最高のステージだと考えているようだ。
▼１９３６年のベルリン大会は、ナチスのプロパガンダの強い大会で「ヒトラーのオリンピック」といわれる。２０２０年の東京大会は「アベのオリンピック」といわせるつもりなのだろう。そうであれば「９条放棄の五輪」との汚名を歴史に残さないよう、国民は選挙という「参政権」を持って、抗うしかない。
▼「共謀罪」とは、個人の自由を奪う、国家の「口止め」対策で「国家狂暴罪」だ。先に成立した「安保関連法」は「戦争法」だといわれるが、かといって「日米安保」のきずなを断ち切ってしまい「自主防衛」の方向に走るのも、大きな危険を伴いそうだ。まったく、国民を悩ませるアベ総理だ。
▼２０２０年東京オリンピック。「平和の祭典」が「大日本帝国復活」の折り返し地点になりかねない、様相を呈してきたようだ。９条改正による軍事力の増大は、民主主義の崩壊につながるというのが、戦後民主主義教育を受けた私たちの実感だからだ。
▼4日ほどブログを休んでいた。風邪のせいで、頭が混乱していて書けなかったのだ。布団の中で、小林直樹著「憲法第九条」を読み返し、やっと回復に至った次第です。病気の原因はアベ総理で、それに対抗するには「征安倍丸」という「征露丸」に似た「特攻薬？」を開発してもらいたいと、製薬各社にお願いしたい。この薬は大ヒット商品になると思うからです。
