函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説の村・椴法華。
海辺の露天風呂からのメッセージです。

北海道新幹線最短の旅

2017年04月25日 12時41分31秒 | えいこう語る

▼函館五稜郭駅→(函館ライナー)新北斗函館駅→(新幹線)木古内駅→(いさりび鉄道)函館五稜郭駅。昨日、私たち夫婦が楽しんだ、北海道新幹線最短の旅だ。この企画をしてくれたのは、函館NO1コンシェルジュと私が推薦する、友人のTさんだ。

▼我が国初の新幹線開業は、1964年(昭和39年)だ。私の新幹線への思いは、高度経済成長を牽引し、その速さと魅力は、一極集中と過疎化を促進した、象徴的な乗り物というイメージだ。それから遅れること52年、北海道に到着したのが昨年だ。その結果、採算性の悪い在来線の廃止という条件が付き、古いものが捨てられ、今以上、高齢化と過疎化に拍車をかけるのではないかと心配される、北海道新幹線だ。

▼そんな新幹線への総括に、変化をもたらしてくれたのが今回のTさんの企画だ。旅にも、テーマがある方がより充実する。私たち夫婦に「温故知新」という言葉を改めて理解させてくれた、今回の小さいが実りある旅だ。

▼出発前に、函館市内のデパートの地下にある「成城石井コーナー」で、ビールのつまみに「桜燻しのスモーク・チーズペッパー」を購入。私は、品川駅のそばの成城石井のフアンだからだ。すでに気分は、上々だ。

▼いよいよ出発。五稜郭駅と新函館北斗駅を結ぶのは「函館ライナー」だ。羽田のモノレールに乗った気分だ。新函館北斗駅は、私の中では、品川駅に変身している。ホームにグリーンの新幹線が登場する。まるで、タカラジェンヌの主役登場というようなような、見目麗しき姿だ。妻は、拍手をして迎えた。

▼木古内駅まで、わずか15分の乗車だったが、助走から一気に加速する様は、飛行機より優雅でサイレントだ。登場はタカラジェンヌに例えたが、車内と乗り心地は、グレース・ケリーの気品さだ。我が国の技術力の素晴らしさに感動すると同時に、急に腹立たしさが込み上げ「ガンバレ東芝」と、心で叫んだ。

▼木古内駅到着時には、すでに真っ暗になっていた。駅前にあるTさんお薦めのフレンチ・レストランに入る。帰りの時間まで、1時間20分ほどあり、接客の若い女性の対応に感心させられた。失礼な言い方だが、何の魅力もないこの町に新幹線がやってきた。でも、この女性は、自分が勤めているだけではなく、この町のために何ができるのかを、自問自答しながら仕事をしているというのが伝わってくる。この女性のような「町中コンシェルジュ」がたくさんいれば、やがて人はやってくるのではないかと、実感させられた。

▼さて帰りの列車だ。在来線廃止に伴い、周辺の町が出資して「三セク鉄道」をオープンしたのだ。五稜郭駅まで、各駅停車の58分の旅だが、私には、遠い思い出となった、池袋の都電や渋谷の玉電を思い出し、この半世紀の、日本の変わりようを思い返していた。海岸線を走るこの列車、湘南の江ノ電のようになることを期待したい。沿線の各駅も、降りて見てもらいたいそんな工夫を、みんなでで考えてほしい。あのレストランの女性のように。

▼さて、今回の旅で、できれば変えてほしいと思うことだ。

※五稜郭駅の駐車場だ。いさりび鉄道の利用者は、JRでないので使用させないという。今回は行きがJRで、帰りが他社だったので、駐車料金は1000円だった。JRだけだと500円だという。それは理解できるが、元は同じJRだ。在来線の経営は厳しいのを十分知っていながら、そんな冷たいあしらいはないのではないかと、私は憤慨する。JRには横綱相撲を期待したいものだ。

※新函館北斗駅で、出発まで46分あった。駅周辺の状況を見学するのに外に出ようと思ったら、途中下車はできないので、出たら新たに料金を払って乗車してくれという。鉄道法かなんかで決まっていることなのだろうが、まるで役所の対応ではないか。北海道初の新幹線駅だ。駅の外観や周辺も興味があり、私のようなことを希望する乗客もいるはずだ。犯罪者ではなく、逃亡する者などいるわけがない。全員切符を購入している乗客なのだ。
「北海道監獄新幹線駅」と命名したいぐらいだ。閉じ込められたので、缶ビールを買い「成城石井のおつまみ」で、かろうじて気持ちを「正常」に保ったのだ。

※旅の良さは「その土地の、人々との会話の中にある」というのが私の経験談だ。・・・暑さが厳しい、蝉時雨の法隆寺への旅。あるお寺で、抹茶を運んできた女性の一言。「風が止まてもうて」。この方言のやさしさ。聖徳太子がはるばる北海道から来た私を、歓迎してくれていると感じたものだ。

※、ちなみに、今回の旅の乗車料金は、一人3,270円でした。それから、レストランの女性がサービスしてくれた「塩クロワッサン」。絶・絶・絶品でした。サクラマスの燻製と共に、ワインにぴったりですね。
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2 コメント

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説明不足でごめんなさい。 ( T)
2017-04-26 20:50:52
新幹線に乗られたとのこと。
五稜郭ー新函館北斗と新函館北斗ー木古内をきっぷ別々に買うべきという説明が抜けていました。ゴメンナサイ。
それにしてもJRの紋切り型の対応には困ったもんですね。これではエキナカや駅前の商業施設が不憫でなりません。
Unknown (かわぐちえいこう)
2017-05-18 19:37:15
旅をするというのは、長短にかかわらず心がウキウキします。旅で出会ったちょっとした親切が、普段人間関係に疲れていても、一気に人間性を回復できます。それが旅の良さで、また旅に出ようと思います。レストランの女性も同じTさんでしたよ。

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