函館市とどほっけ村

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

政治的ということ

2016年10月19日 11時37分05秒 | えいこう語る

 

世間には「政治的なるもの」という、目に見えないバリアがあるようだ。現在盛んに報道されている米国の大統領選挙、米国民すべてが一日中この話題について、盛んに話し合っている様子が伺える。国民の生活を左右する大統領選だ、米国の将来を国民同士が熱心に話し合うことで、民主主義のベースが強固になっていくのだろう。歴史は浅いが、我が国も立憲主義の民主主義国家だ。普段の生活でも政治について話し合うことで、国家の将来を語り合うことが、主権在民である国民の義務ではないかと思う。

だが我が国は「お上」とか「御神」というDNAが、未だに脳や体にこびりついているようだ。個人的にはそうでもないが、組織というものの中に身を置いていると、その体質がはっきり見えてくる。代表的なのが東京都の豊洲問題だ。設計が途中で変更され、それを指示した者がいるにも関わらず、空白のままだ。その空白が「お上」や「御神」という、日本人の民主主義をなかなか成熟させない、ガン細胞の一つなのだろう。

国家の大問題だと騒がれている、天皇の「生前退位問題」。国民主権であれば、国民の声を聞くのが筋だろう。だが、有識者会議などという、政府から指名された数人がその大筋を決めるようだ。これがそもそも「お上」意識で、平民は恐れ多くも、声を出してはならないという、国家主権の目線だ。このような政府だから、立憲主義を甘く見て、武装国家の復活などという、憲法改正を平気で行おうとしているのだ。

また話が大きく逸れそうになってきたので、本題に戻すことにする。我が函館市町会連合会の性格についてだ。町会の基本テーマは「市民の安全・安心な暮らしの保全」だ。建設現場が目の前に見える大間原発に反対しようと立ち上がったのはいいが、町会は政治的な問題には介入してはいけないという、目に見えぬバリアが色濃く残っている。この抵抗感は、どうやら、昭和15年に内務省訓令第17号で「万民翼賛ノ本旨ニ則リ地方共同ノ任務ヲ遂行セシムル」というのに端を発しているようだ。この訓令で町会や部落会の整備が行われ、18年には市政、町村制法の改正があり、町会は市町村の補助機関として、国家総動員体制の公的な末端戦争協力組織になる。

戦後、町会は戦争加担組織としてGHQにより解散されるが、再び復活する。町会の先輩会長たちはこの歴史を踏まえ、政治的なものは避けようとする意識が働いているのではないかと私は考えている。だが、政治的なものに組み込まれないために、政治的なことを日々の生活で話し合うことで、安全・安心な暮らしができるのではないかというのが、町会長としての私の考えだ。

▼数年前の市町連総会で、大間原発建設反対が決議された。大間原発反対の14万余の署名も、経産省と電源開発(原発会社)本社の届けた。国策であるエネルギー政策に反旗を翻した市町連、もはや政治的活動の色合いは濃くなっているにも関わらず、依然会議では、政治的な言動は慎むという、矛盾した発言が横行している。

10月17日、函館市民会館で、市町連主催の「大間原発建設凍結市民集会」を開催した。市民集会は昨年からだが、昨年、函館市長はメッセージをよこした。今回はメッセージを総務部長が出席し代読した。この手の市民集会には、参加しない市長が、市長連に近づいた貴重な第一歩だ。経産省や電源開発に署名を届けるのに、選挙区の衆議院議員に案内をお願いした経緯で、昨年から両議員も出席し挨拶を述べるというのが慣例化した。国会の開催中にも関わらず、民進党の逢坂議員が出席し、挨拶が終了するとトンボ返りで最終便で東京へ戻った。

国会のTPP委員会に出席していた自民党前田議員は、メッセージをよこした。実は秘書が持ってきたのだが、逢坂議員の後に秘書が代読するのは不利だと考えたようで、代読を頼んできたので、私がそれを引き受けた。私が当日の司会だからだ。私は前田議員に成り代わり、主張すべきところは声を大にして、議員の思いを伝えた。新聞にこんな記事が掲載された。「衆議院議員2氏さや当て」。逢坂氏「政権の原発政策批判」前田氏「政府とのパイプ強調」だ。

内容は省くが、10月19日北海道新聞朝刊の記事なので見て欲しい。私が前田議員に代わり声を荒らげてた「函館市や町会連合会のご意向を政府中枢にお伝えできるのは、野党議員の仕事ではなく与党議員の仕事だ」という文言も、記事に記載されている。満席の会場には、市の総務部長や市議会議員も大勢いた。市民の大間原発反対の熱い意志を受け止めていただいたに違いない。

集会第一部は、函館の美しい海を、プロの水中カメラマンの映像で紹介した。歴史と観光都市であるが、古くから漁業で栄えた港町函館の美しい海に、参加者は魅入っていた。第二部の講演会は、福島原発事故以降、放射能による海洋汚染を研究されている東北大学の片山教授より、事故から5年過ぎた現在の海の状況を報告していただいた。

オリンピックの話題にとかく忘れがちな、東日本大震災や福島原発事故。函館の美しい海を守ろうという町会連合会のメッセージは、多くの市民に伝わったと思う。そして、町会連合会の「安全・安心なまちづくり」には、政治的な問題は避けて通れないということが、組織の中にも徐々に理解を深めているに違いない。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 菅官房長官に気に入られた北海道 | トップ | いじめ防止のポスター »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む