函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

国連人権委員会に出席して

2018年01月15日 09時15分00秒 | えいこう語る

▼函館市長から直接電話が入った。さては、先日の新年会で、市長が挨拶で、各テーブルを回り席を空けた時、私は市長の隣の席にいた人に挨拶をするため、市長の席に座ったのだ。

▼市長が戻ってきたので、私は席を立ったが、市長は挨拶で喉が渇いたのか、私が飲んでいたビールを持った。「市長それは私のです」、「そうかごめんね」といい、そのまま帰った。そこで私は市長のステーキを食べてしまったのだ。

▼それについての話かと思ったが、市長たるものそんな低レベルの話ではなかった。「アベ総理より電話が入り、私に国連の人権委員会に出席してくれないか」というので、渡航の準備は済んでいるのでお願いしたいという。

▼ここで、私は夢に違いないと判断したが、冷めてしまえば楽しみが減るので、この夢を見続けることにした。成田に着くと、外務省の役人が出迎えてくれ、なんと政府専用機に案内されたのだ。「夢っていいな」と思う瞬間だ。

▼どこの国に到着したのかわからないが、迎えの黒塗りの車で、信号はすべて素通りで会場に着いた。様々な人種が集合していたので、これが国連の会議かと実感した。

▼議題は『トランプ大統領の人種差別発言について』だ。アフリカ諸国やハイチを【野外便所のような汚い国】と発言した件だ。各国代表から、トランプ大統領を糾弾する意見が相次ぎ、擁護する国はなかった。

▼「米国の同盟国である、日本はどうお考えでしょうか」という議長からの名指しに「米国と我が国とは運命共同体なので、この件についてはノーコメントです」と答えた。会場からブーイングが起こったのを記憶している。

▼昨年の、国連での核兵器廃絶条約に、被爆国でありながら同盟国の米国に忖度し、条例に賛成しなかった我が国は、国連では肩身の狭い思いをしているのだな、というのを実感した。

▼人権委員会の決議は、トランプ大統領に、強い抗議文を送るというものだ。それには『世界一臭いウンチはトランプ大統領あなただ』という文言を入れるということで、起立での決議がなされた。立たなかったのは私一人だが「その通り」と拍手を送った。

▼帰国し、総理官邸に直行した。私の発言内容と、抗議文の内容を話したら、総理は「外交にもユーモアの精神が大切なのだなー」と納得したようだ。

▼官邸を辞す前に「会議で私の悪口は言われなかったか」と聞かれたが、そんなことはありませんと答えておいた。「ご苦労様でした」と慰労の言葉をかけられたが「今年のブログは、私のことばかりでなく、対立するイシバさんのことも、同じ扱いで書いてほしい」と笑顔で見送っていただいた。

▼函館空港で役所からの迎えの車に乗り、市長が待っているという某ホテルへと向かった。食事が用意された席で、会議の内容と総理への報告を聞かれた。

▼最後に、ここだけの話、ということで、総理に話さなかったが、いつもお世話になっている市長なので、こんな話を付け加えた。

▼私の隣に座っていた某国の代表が「あなたの国の総理も、トランプ大統領を信頼しているので、同じような臭いウンチをするのでしょうね」と言われたということを。

▼「それは相当きついユーモアだね、このことは二人だけの心に閉じ込めておこう」と市長は笑った。「これは夢の中の出来事ですよ」というと「そうだったね」とは、再度大笑いした。

▼激務で、お腹がすいていたのか、料理を全部平らげた市長に、私のステーキを、半分分けてやったところで、新春早々の楽しい夢が幕を下ろした。