北海道が好き

北海道が大好きな家族の旅行記です。

羆嵐

2005年07月24日 | 旅行
7月24日
留萌を後にして、まずは小平の旧花田家鰊番屋を見学。ここは定番の観光スポットです。
続いて苫前の三毛別羆害現場跡へ。ここはあまり観光化されていないので、知らない人も多いようですが、吉村昭氏の小説「羆嵐」の舞台になった場所です。開拓当時、ヒグマに襲われて数人が犠牲になった事件です。たしか映画にもなっていたような?ヒグマは不必要に刺激しなければ、人間を襲うことはめったにないそうですが、この事件は冬眠できなかったクマが最初から人間を餌にしようとして襲ってきたという恐ろしい事件です。
道道の計画線が開通せずそのままになって、行き止まりのところにあります。
未舗装で、車がすれ違うことのできないほど細い道を走って、やっとたどり着くことができます。
当時の家屋を復元し、民家に襲いかかろうとする実物大のヒグマの模型が塀から上半身を出しています。

ヒグマの模型は二本足で立つと、まるで小山のように大きく、当時襲われた人たちは、まるで怪獣が出てきたように恐ろしかったのではないでしょうか。現地には、ヒグマのつめ跡のある木や、熊の穴もありました。
苫前町のシンボルマークは親子の愛らしい熊になっています。復元現場に向かう道も「ベアーロード」と名づけられていて、一般の民家の壁にも同じシンボルマークのプレートがつけられています。巨大なヒグマに襲われた惨劇の舞台になった町ですが、まさかブラックユーモアというわけではないと思いますが…
さらにオロロンラインを北上し、羽幌で昼食をとります。
次に思い出の地、天塩へ。ここは自分が大学時代、考古学の実習で訪れた町です。もう30年ほど前になりますが…当時はまだ羽幌線が走っていて、特急と青函連絡船を乗り継いで、24時間かけてたどり着いたのを覚えています。海岸沿いを走ってくるとき、廃線になった鉄橋やトンネルがまだ残っているのを見ることができました。
あのころの面影が残っているか、と街中を走ってみましたが、当時泊まった旅館がそのままありました。お世話になった教育委員会の入っている建物も、そのまま変わらずありました。
自分たちが当時分布調査を行った遺跡は、それを生かした遺跡公園・遊歩道が出来ていました。天塩川河口付近もきれいな公園になっていました。
今日の宿は豊富温泉・ホテル豊富です。その前に欲張ってトナカイ牧場・大規模草地牧場も周ってきました。
豊富温泉は天然ガス発掘の際に発見されたという、石油臭のある独特な温泉でした。肌がツルツルになっているのか、石油でぬるぬるしているのか?


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2 コメント

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羆ちゃん (のり)
2005-08-26 21:33:58
8月中旬に三毛別に行きました。

たまたま営林署の方が来られて教えていただけた事なんですが、

家屋の天井に2つ穴が開いているのに気が付きました?

今年、羆に空けられた穴らしいです。

良く見てみると熊の手形になっていました。

穴の高さからすると、模型の熊よりひとまわり大きい感じがします。

ダムの方に罠を仕掛けてあるそうですが、まだ捕まらないそうです。



怖いですね。 クマちゃん
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本当ですか! (choseido)
2005-09-02 09:26:03
本当ですか!自分たちが行った時はほかに誰もいなくて、静寂に包まれていました。突然ヒグマが出てきても不思議ではありませんね。アブがたくさん飛んでいましたが、血を吸うための動物が近くにいるということですよね?それにしても、模型のヒグマより大きかったら、一体どんな奴なんでしょう?知床では船の上から「羆が見えた」と喜んでいましたが、あまり目の前では会いたくないですね~
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