宮沢賢治も宇宙の根っこにたどり着いた

「宇宙の根っこにつながる生きかた」天外伺朗、サンマーク文庫、p204
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763181424

宮沢賢治の『農民芸術概論綱要』という文章に次のような一連の言葉があります。

世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教えた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである

すでにユングの「集合的無意識」やボームの「暗在系」の考えを知った読者のみなさんは、それらとのある共通点をこれらの言葉のなかに発見し、驚かれたのではないでしょうか。哲学者の谷川徹三さんは、そのなかに「宇宙的連帯の根本感情」を読み、結果としてこれらの言葉から「宇宙万物は慈悲であり、その慈悲を人格化してみればいっさいは仏である」「われわれの心が宇宙いっさいであり、仏である」という考えを導きだしています。

いずれにしても、宇宙とのつながりを願った賢治の思いが伝わってくる一連の言葉ではないでしょうか。

賢治がこれを書いたのは大正15年ですが、当時こういった考えをいだいていた人は、日本では比較的まれだったかもしれません。
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