園長だより

学園の様子と、園長の日々想うこと、日々の学びを、つれづれに書きしるすブログです

天職

2017年05月16日 05時42分58秒 | Weblog

昨日は、いろいろな意味で「天職」について考えさせられた1日でした。

天職とは、「GRIT やり抜く力」の著者のアンジェラ・ダックワースさんの言葉を借りれば、

「その仕事が例えどんな退屈に思えるような内容でも好きで好きでたまらなく、どんな困難や試練と思えることでも、情熱を持って臨むことができる仕事」、、、いわゆる強い興味と、社会に貢献したいという情熱、という二つの側面を兼ね備えたものを、天職というのだと思います。

天職につけた人の人生は幸せです。

それが周囲から華々しい注目や賞賛がなくとも、本人にとっては幸せ、と言い切れる内容が天職です。

わたしは、この仕事を天職だと思っています。

 

卒園生の状況を見ていると、一喜一憂します。

昨日は、卒園生が母の日だということで、贈り物をしてくれた卒園生がいました。

副施設長をはじめ、自立支援コーディネーターもとってもびっくりするとともに、とっても喜んでいました。

ただただ嬉しくなる出来事です。

卒園生がよくない状況だと、悲しくなります。

それを卒園生のせいにしてしまうのではなく、われわれの支援の内容の反省としないといけないと感じています。

われわれの支援が至らなかったので、このような結果を招いていると反省し悲しくなります。

 

また昨日、高校生になったばかりの子どもの担任の先生と部活顧問の先生が来園してくださりました。

入学したてのある高校生が、学校でとてもよく頑張っていることを報告してくださりました。

その高校生が将来について書いた作文を見せてくださり、学園の生活に感謝しており、将来は保育士になって、児童養護施設で働きたい、という内容を書いてありました。

この作文を自分のグループの他の生徒の前で読んで発表したとのことで、驚きました。

中学校までは、地域の人々に学園の存在を知られているので、学園の子どもであることを隠すことはないですが、

高校に進学した子どもたちは、なかなか児童養護施設で生活していることを理解を得ることが簡単ではないので、知られたくなくて、困る子どもが多い中、

高校に入学して間もない頃に、堂々と作文を読み上げたことに担任の先生も感動したことを伝えてくださりました。

こういう瞬間に、われわれ職員は、自らの仕事に対する喜びと誇りと情熱を感じます。

われわれがこの仕事を、単なるサラリーを得る手段や道具としてではなく、

天職にできるかどうかが、子どもたちに自然と伝わる内容にとても大きな影響を与えると感じています。

それは今わたしが読んでいる「GRIT やり抜く力」という本がわかりやすく教えてくれます。

人の才能やスキルは生まれつきであるという固定思考の人を育てるのではなく、

努力や興味関心や情熱によって人はいかようにも自らの人生を変えることができるという成長思考の人を育てるには、

自らの仕事を天職と感じ、「GRIT=やり抜く力」が職員に必要となります。

 

そんなことを昨日は考えていました。

学園を生活した子どもたちには、是非とも「天職」についてもらいたいと思います。

究極の自立支援とは天職につけるように支援することだと思います。

そのための重要な支援は「才能をほめる」のではなく「努力やその過程をほめる」ことだと思います。

子どもたちの懸命に生きる努力する姿を見逃さず、ほめることができる支援をしていきたいと思います。

 

 

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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