園長だより

学園の様子と、園長の日々想うこと、日々の学びを、つれづれに書きしるすブログです

「目的」と「やり抜く力」

2017年05月14日 07時46分00秒 | Weblog

アンジェラ・ダックワースさんの「GRIT やり抜く力」という本を読んでいます。

第8章に「目的」を見出す、という箇所があります。

人が生きる上でとても大事なことを言っているので、長くなりますが抜粋させていたただきます(『』内が抜粋の箇所です)。

 

『第8章 「目的」を見出す

・・・・・鉄人は必ず「他者」を目的とする

「興味」は情熱の源だ。

そして「目的」、すなわち人びとの幸福に貢献したいという意思も、やはり情熱の源だ。

「やり抜く力」の強い人びとが持っている情熱は、「興味」と「目的」によって支えらえている。

なかには早々と「目的」に目覚める人もいる。

アレックス・スコットのような「やり抜く力」の鉄人のケースを考えると、やはりそうしか思えない。

アレックスは物心ついたときから、ずっと病気だった。

1歳のとき、神経芽腫と診断されたのだ。

そんなアレックスが、4歳の誕生日を迎えてまもなく母親に言った。

「退院したら、レモネードの売店をやりたいの」

そして、言葉どおり実現した。

アレックスは5歳になるまえに最初のレモネードスタンドを開店し、そこで稼いだ2000ドルを、

「まわりの子たちに助けてもらったから、みんなを助けてください」と言って、病院の担当医に寄付したのだ。

4年後、アレックスはこの世を去った。

しかしアレックスの行いによって奮起した多くの人たちが、レモネードスタンドを次々と開店した。

寄付金総額は100万ドルにものぼった。

遺族がアレックスの遺志を継いて設立した「アレックスのレモネードスタンド財団」は、がん研究のため、現在まで1億ドル以上もの寄付を行っている。

 

アレックスは非凡な存在だった。

ほとんどの人は、まず自分が楽しいと思うことに興味を持つことが多い。

自分の個人的な興味がほかの人の役にも立つかもしれないと気づくのは、もっとあとのことだ。

言い換えれば、一般的な順序は、どちらかというと個人的な「興味」からスタートして、やがて真剣に取り組むようになり、ついには人の役に立つという「目的」を見出すという流れになる。

(中略)

 

上のグラフは、その大規模実験データを用いたものだ。

これを見てもわかるように、「やり抜く力」の強い人びとは修道士でもなければ、快楽主義者でもない。

快楽の追求という点から見れば、ふつうの人とは何ら変わらない。

どんなに「やり抜く力」の強い人にとっても、ある程度の快楽は重要だ。

それでいて「やり抜く力」の強い人びとは、ふつうの人にくらべて、「意義のある生き方」「ほかの人びとに役に立つ生き方」をしたい、というモチベーションが著しく高い。

さらに「目的」のスコアが高いほど、「やり抜く力」のスコアも高いこともわかった。

これはべつに、「やり抜く力」の鉄人たちはみな聖人だという意味ではない。

「やり抜く力」のきわめて強い人は、自分にとっての究極の目標は、自分という枠を超えて、人びとに深くつながっていると考えている、ということだ。

私がここで言いたいのは。「目的」はほどんどの人にとって、とてつもなく強力なモチベーションの源になっているということ。

例外があったとしもきわめて少なく、この主張の正しさを証明している。』

 

 

「やり抜く力」が極めて強い人には、他者に対する貢献したい、深くつながりたいという「目的」が強固なものとしてあって、それが情熱となり「やり抜く力」の原動力となるというお話です。

アレックス・スコットさんのお話は、感動的なものですが、そのような感動を呼ぶ内容が、人びとを動かします。

現在、学園の小学生会ではドッヂボール大会へ向けての練習に取り組んでいます。

子どもたちが考えたのは「見てくれている人びとに、勇気と感動を与え、感謝の気持ちを伝えたい」というような内容です。

原田メソッドを学んだ時に、目標を達成するために何よりも重要なのは「目的」だというお話がありました。

「やり抜く力」を研究するダックワースさんの考えと同じです。

人は何のために生きるのか、ということは行動の原動力としてとても大事な内容です。

子どもたちにも損得を追う人ではなく、自分以外の人に対する貢献したいと気持ちをしっかりと持って生きてほしいと思います。

ドッヂボール練習を通して、「目的」をしっかりともって「やり抜く力」を子どもたちに身につけてもらいたいと思います。

 

 

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

 

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 最高の休息法 | トップ | 「やり抜く力」の源 »
最近の画像もっと見る

あわせて読む