園長だより

学園の様子と、園長の日々想うこと、日々の学びを、つれづれに書きしるすブログです

GRIT やり抜く力

2017年05月20日 09時40分45秒 | Weblog

今朝、アンジェラ・ダックワースさんの「GRIT やり抜く力」という本を読み終わりました。

力強い本でした。

自己啓発本の王道と言われる本を、わたしはこれまで何冊も読み続けてきました。

アンドリュー・カーネギーさん、ナポレオン・ヒルさんからの流れを汲む本です。

また心理学では、アブラハム・マズローさんの本も読んできました。

ダニエル・ゴールマンさんの本も読んできました。

そして、現代、この「GRIT  やり抜く力」という本です。

とてもよい本でした。

様々な本を読んできて、そのような本たちとすべてつながっている本だと思います。

超越瞑想を学んだ時に、ヴェーダについて学びましたが、根本は同じです。

生きる意味は、幸福と成長、であるという根本です。

ダックワースさんは、このことについて、

「やり抜く力」は幸福感や健康と比例する、という下記の図で表しています。

 

 

また、フィンランド人の文化の中に「シス」という「GRIT」と同じ意味の言葉があることも紹介されています。

フィンランドという国が、歴史的に何度も侵略を繰り返しされてきたことから、決して屈さない、強い文化を築いてきたことが書かれていました。

この箇所を読んで、学園に4月から勤めていただくようになった心療内科の先生が、フィンランドでは、統合失調症の方を投薬治療ではなく、心理カウンセリングで粘り強く治療をしており、そして自立に向けた成果をあげている、というお話をつい最近、わたしにしてくださったことを思い出しました。

この本を、ダックワースさんは、マッカーサー賞を受賞した、ジャーナリストのタカナシ・コーツさんの『世界と私のあいだに』という本を引用して終えています。

この本は、是非読んでみようと思い早速注文しました。

アメリカの現状を人種差別の歴史の中にいる人の視点がある本です。

ガンジーさん、マーチン・ルーサーキング牧師、マルコムXさん、について以前詳しく学んできたことがあるので、とても興味深い本だと思います。

このアンジェラ・ダックワースさんの「GRIT やり抜く力」という本は、とてもお勧めの本です。

最後の結びの箇所を引用するのは、どうかと悩みましたが、敢えて一人でも多くの人に読んでほしい本だと思いましたので、長くなりますが、抜粋させていただきます(『』の中が抜粋箇所です)。

 

 

『(タカナシ・コーツさんの動画の言葉を抜粋)

「書くことが大変なのは、

紙の上にさらされたおのれの惨めさ、情けなさを

直視しなければならないからだ

そして寝床にもぐる

 

翌朝、目が覚めると

あの惨めな情けない原稿を

手直しする

惨めで情けない状態から少しはマシになるまで

そしてまた寝床にもぐる

 

翌日も

もう少し手直しする

悪くないと思えるまで

そしてまた寝床にもぐる

 

さらにもういちど手直しする

それでどうにか人並みになる

そこでもういちどやってみる

運がよければ

うまくなれるかもしれない

 

それをやり遂げたら

成功したってことなんだ」

 

コーツはものすごく謙虚なのではないか、と思うかもしれない。

実際、そのとおりだ。

しかし、「やり抜く力」ものすごく強い。

マッカーサー賞の受賞者も、ノーベル賞の受賞者も、オリンピックのチャンピオンも、偉業を達成したのは「やり抜く力」が強かったからだ。

偉業を達成した人で「やり抜く力」の強くない人になど、会ったためしがない。

 

「おまえは天才じゃないんだ」

子どものころ、いつも父にそう言われた。

いまにして思えば、父は私だけでなく自分に向かってそう言っていたのだ。

「天才」という言葉を「努力もせずに偉業を成し遂げること」と定義するなら、父の言ったことはまちがっていない。

私は天才ではないし、父も天才ではない。

しかし、「天才」とは「自分の全存在をかけて、たゆまぬ努力によって卓越性を究めること」と定義するなら、

私の父も天才だ。

私も、コーツも天才だ。

そしてあなたにも同じ覚悟があれば、あなたも天才なのだ。』

 

 

とても説得力のある言葉でこの本を書き終えています。

コーツさんは「世界と私のあいだに」というベストセラーになった本を書きあげる8年前は無職でした。

一時的に「タイム」誌の仕事もしていましたが解雇され、心労が重なり、追い込まれていました。

妻と幼い子どもがいたため、本を書きあげることを諦め、タクシーの運転手になることも考えましたが、

それでも本を書くという夢を諦めず、「世界と私のあいだに」という本を書き上げ、マッカーサー賞(米国で「天才賞」と言われる賞)を受賞しました。

 

ダックワースさんの主張である、偉業を成し遂げるには「才能」よりも「やり抜く力」である、という考えは、今、世界中で人を育てる人たちの中で大きな注目を浴びています。

角界の著名人が「やり抜く力」という言葉を使うようになり、あらゆる企業、組織、スポーツのチームで「やり抜く力」を意識して人を育てるようになっています。

370ページにわたる「GRIT やり抜く力」という本ですが、今までわたしが読んできた本とつながる、とても力がる本でいた。

この本を薦めてくださった学園の公文式教育研究会施設導入担当者の方に改めて感謝いたします。

彼が綴って教えてくれたのは口早ではありましたが、古英語の「grytte」の方でした。

「grytte」という古英語の単語は、1897年のブラウニング・スクールの教訓として

「断固たる信念、勇気、決意・・・なにを成すにもそれのみが、真の成功という王冠をもたらす」

という意味が込められた校訓として使われています。

その意味が、このダックワースさんの本を読んでわかりました。

 

このすばらしい本から学んだ内容を、子どもたちの育成に活かしていきたいと思います。

 

 

最後までお読みいただいて、ありがとうございまいした。

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