収蔵品の中から興味深い貯金箱を紹介したいと思います。
上の写真、山神(山の神)の貯金箱、陶器製、高さ35センチです。昭和時代のもので、縁起物の置物として提供されていましたが、これは貯金箱になっています。
戦前、あちこちの家で見られたそうです。山の神は、春になると山から降りてきて田の神になり、秋になると再び山に戻ると信じられていました。豊穣・豊作を願い信仰されていた様です。
山の神は、女神であるとされています。この山の神、左手に、何でも願い事を叶えてくれるという宝珠? を持ち、右手には鉞を持ち、何ともアンバランスです。きっと何か意味が有るのでしょう。
3月からの企画展「魅せられる縁起物貯金箱」では、大小、興味深い縁起物貯金箱をいろいろ展示すべく企画しています。