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タマゴが先?ニワトリ?

携帯電話でパラりんコップのサイトを見れるQRコードって便利ですね。

夕べのうちに雨も上がった愛川町です。

七沢リハビリテーションリハビリ入院中の車椅子片麻痺生活で一番困った片手で歯

磨きです。

片手で歯ブラシに練り歯磨きをつけるとき、たいていは看護師さんか助手さんに介

助で付けてもらっていました。


いろいろ考えた挙句練り歯磨きを固定すのがよいか歯ブラシを固定するのがよいか

どちらがよいのかなどです。

タマゴとニワトリ,どちらが先かに似ています。

リハビリ看護師さんの一言で希望の灯がともり,福祉用自助具を考案研究開発の

とき話題に上がり何度も検討しました。


考案に先立ってリハビリ看護師とゲンさんと議論になったのは

そのとき問題になったのは手が不自由なだけなら練り歯磨きを固定しようが歯ブラ

シを固定しようがどちらでもよいということでした。

但し、脳血管障害である脳内出血や脳梗塞などで片麻痺になり上司が不自由なだけ

でなく嚥下障害で誤嚥によるムセコミ・麻痺側の口元からの水こぼしをどうやって

解決するかでした



そうなると練り歯磨きを固定することは却下となり,コップを使って歯ブラシを固

定するにはということに絞られたわけです。

その上で誤嚥によるムセコミや麻痺側口元からの水こぼしを考えようということ

に。



100円ショップでプラスチックのコップを20=30個買い求め道具はやはり

100円ショップで糸鋸・安リセット・ペンチでした。

家族の協力を得てノコギリで切ったり鑢(やすり)で削ったり,ヤスリをストーブ

で熱して溶かして穴を開けたりと歯ブラシを固定する方法の一応のめどが立ったの

が一年以上たってからでした。

試作用の100円ショップコップは100個以上使いました。


神奈川県福祉機器評価モニター制度に応募して高得点を確保しリハビリ病院老健施

設など数箇所でモニタリングをしては修正改良を重ねました。


で,試作しようということになり赤羽にある試作会社に持ち込みました。

開発部長がコップを見るなり猛烈な勢いでボロカスにけなし始めました。

初対面のゲンさんによくここまでいえるなと思いましたがあまりのボロカスさに

ゲンさん納得したほどでした。


やがてゲンさんの反骨精神に真っ赤な火がつきました。

ゲンさんも言いました。ここまで言うからには引き出しを持ってるでしょうねと。

確かに引き出しを一ぱい持っていましたよ。それに目線がゲンさんは使う人の立

場。

開発部長はコスト計算が先に立つんですよね。

この部長はゲンさん高校時代の古文の教師でカマキリに似たひとで好感がもてました。

この部長ず~っと後になってからのことですがゲンさんにあんたみたいな一直線で

最後まで物事にしつこい奴は初めてだと。

大体この部長にボロかす言われると途中であきらめるんだそうです。

ゲンさんには自分の体験で裏づけがありましたし、佐賀の有明海の育ちですから

転んでもタダでは起きません。干潟の「しおまねき」と言うカニや「竹崎かに」と

一緒です。挟んだら離しませんです。(爆)


もっというとさらに簡単にシンプルに作れとのことでした。ありがたいアドバイス

と今も感謝しています。


デザイン設計もまったく一からやり直しです。

もちろん機能性はあがることはあっても一切失わずがゲンさんの考えでしたから苦

労でした。

ミミズの脳ミソもしぼれば知恵は出るものですね。

これまでのような右用左用と違って左右兼用で歯ブラシを固定させるデザイン

完成しましたが数ヶ月かかりました。


同時に誤嚥によるムセコミと麻痺側の口元からの水こぼしの解決をどうするかが大

いなる難関でした。

幸い家族が10年以上も陶芸をやっていることと最近では簡易陶土という便利なも

のがあり家庭用のレンジで焼けるのです。


何十個と試作を繰り返し飲み口のカーブを試作し麻痺していない側にスムーズに

水が流れ込む工夫をしました



これでやっとシリコン注型による試作を開始しそれでも3回試作しました。

もちろんモニタリングもやったことはいうまでもありません。


これから本格的な金型成型による製品化のため金型成型事業者の開拓でした。

お金を出せば作る人はたくさんいました。

で,ほとんどの人はいいました。

こんなもんは売れないよって。

目線が違うのです。困っているから作ろうと一念発起してモニターもしてマーケテ

ィングもしてなんですがそれでも冷ややかでした。

自分が五体満足ですし他人の痛みは三年でも我慢できるという類です。

必要な人がいる側に必要なものを直ぐ近くにであるべきと思います。

ゲンさんは共感して先行きをともに拓く事業者を探しました。


一年出会えませんでしたがNPOたくみ21のプロダクトマネージャーの紹介で

埼玉県の本庄市の茂木製作所の社長さんと出会うことが出来て共感を持ってくれて

先行きをともに拓こうといってくださり経営資源のほとんどないゲンさんにとって

は大変ありがたくおかげさまで製品化できました。


そしてセグノデザインアソシエーツのプロダクトマネージャの方が商品化してくださいました。


着手してから三年半多くの産・公・学・研究機関・老健施設・リハビリ病院の

かたがたにご協力ご支援ご指導のおかげさまと感謝しております。

自分が脳卒中で片麻痺生活・前立腺ガンであってもより自立し快適に生活を向上さ

せるための情報の発信や福祉用自助具の研究開発を続けたいと思います。。

いずれ肉体は朽ちる物ですがそれまでの気持ちは朽ちることなく前向きの元気印で

ありたい。

障害者高齢者の口腔は何故か雑菌が発生しやすいそうですからこまめに歯磨きが必

要なんだそうです。

食べる事は生きること。高齢者障害者の口腔ケアは必須です。

快適に良好に生活するためには歯を大事にしましょう。

如何に前を向いて楽しむか「楽しむ力」を心がけましょう。

はば~ないすで~

ゲンさんやるべき優先順位をたがえずコレまでどおり LET GO!です。

■リハビリ自立の第一歩は起居動作・着替え・歯みがき洗面からです。

■このたびの前立腺生体検査手術後と前立腺全摘出手術後に備えての快適なデスク

ワークのための椅子用自助具座布団を考案しました。

■車椅子にも使えます。

◆今爽やかな眠りを指そう枕をモニターしています。


中小企業診断士でコメンテーターとしての竹内幸次先生がTBSラジオ第一水曜日

にレギュラー出演中で

10月10日にパラリンコップがTBSラジオ14:25「いきいき企業応援隊」コーナー

でモノマイスター橘しんごさんにて放送紹介されました。

おかげさまで多くの皆様からの反響がありました。感謝!です。



今,ホームページとネットショップについて強力な支援ご指導を頂いていますが完

成まであと少しかかります。何せゲンさんミミズの脳ミソなものですから。(爆)。


ホームページ(ネットショップ)は神奈川県商工会連合会の指導員の方と

(株)SPRAM 中小企業診断士竹内幸次先生に指導受けながら更新準備中です。


つい最近携帯電話でもパラリンコップのホームページを見れるサイトがネポランド株式会社のご支援協力でゲンさんのブログも読めるようになりました。



QRコードってほんとに便利ですね。


脳卒中片マヒなどで手が不自由な人のための情報満載

パラリン公式WEB       


ブログ【片手で歯磨きパラリンコップ、、、、】

    
    http://blog.goo.ne.jp/choki1019/

ブログ【これから起業だ人生だ】

    http://dblog.dreamgate.gr.jp/user/e089/e089/

HP&ショップ【パラリンコップ】

    http://www.paralym.com/

福祉ものづくり集団<NPO法人たくみ21>
    http://www.navida.ne.jp/snavi/4550_1.html

発信元:福祉用具機器研究開発の会
        &
    脳卒中片マヒ良好生活倶楽部
     代表  原田太郎
    NPOたくみ21 理事長
中小企業創造的事業活動促進措置法認定
厚生労働省認定 福祉用具専門相談員
意匠登録 第1249588号
商標登録 第4881301号
特許出願 特願2005-230025号

【ブログ執筆のポリシー】
自分と同じ脳卒中で片麻痺障害の苦しみを持つ片手が不自由な人たちが元気になる情報の発信をします
■守秘義務がある情報は一切執筆いたしません。
自立の第一歩で自分が最も欲しかった
■片手で歯磨きのできるコップ
の開発から商品化発売までの
志→挑戦→苦労・苦悩・挫折→金型製造発注→発売開始しました
→達成→感動までの物語を執筆中です。

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