よったろーのせーさく日記3

よったろーのせーさく日記からの引き継ぎです。
ちょちょいのよったろーと申します。
改めましてよろしくお願いします。

ファーブラ・フィクタ タティー編第004話06

2017-06-14 15:30:54 | 日記
 とてもじゃないが、タティーにそんな台詞を吐く勇気はない。
 こんな恥ずかしい台詞を吐いた日には死んでしまう。
 穴が空いていたら入りたいくらいだ。
 動揺していると、【クインスティータ】が近づいてきて、
「わかってますわよね」
 とにっこり笑った。
 その笑顔が恐ろしい。
 やれという意味だろう。
 タティーは、
「そ、そんな……」
 と言ったが、【クインスティータ】は、
「ご自分で選んだんですもの……出来ますわよね?」
 と言った。
 かすかな怒気がこめられている。
 このキャラを選んだのはほんの茶目っ気です――とは、口が裂けても言えないタティーだった。
 タティーは、
「えへっ……えへへへへへへ……」
 と妙な笑い方をした。
 目が勘弁してくださいと訴えている。
 だが、【クインスティータ】はまっすぐ見返し。
「ごまかしは無しですわ。もしも、無様な演技をしようものなら、わかってますわよね?タティーさん」
 とやはり、にっこり笑って答えた。
 その笑顔が恐ろしい。
 タティーは、
「ひ、ひぃ~……」
 と軽く言ったとたんに、【クインスティータ】は、
「しっ……お静かに。そのキャラクターはそんな事、言いませんですわ。失格になりますわよ」
 と言った。
 それは恐ろしい。
 ここまで来て失格などにされたら、たまらない。
 タティーは無理に強気の表情を作って舞台に上がった。
 早く決着をつけたい。
 間違っても引き分け以下には出来ない。
 圧勝だ。
 それしか無い。
 判定に持ち込まれたら演技では勝てない。
 必ずボロが出る。
 それだけは避けなくてはならない。
 タティーは精一杯の虚勢を張り、
「ひ、ひねり潰してくれるわ」
 と言った。

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